ひよっこ (第67回・6/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第12週『内緒話と、春の風』『第67回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
すずふり亭の仕事にも慣れてきたみね子(有村架純)。出前に行った帰りに実(沢村一樹)が目撃された道へ足を運ぶ。通りかかった島谷(竹内涼真)は、みね子がじっと往来を見つめているのを不思議に思い、足を止める。店に戻ってきたみね子は、秀俊(磯村勇斗)が賄いを作っているのを見て「一生懸命働いている人を見るのが好きだ」と感じ、なぜコックになったのかを尋ねてみる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
みね子の成長と時間経過を表したアバンとしては悪くない
今朝は、いつも以上にハイテンションの増田明美さんの「語り」で始まった第12週の月曜日。更に不器用なみね子(有村架純)には珍しく、出勤2か月目で手慣れた手つきでホールを捌いて、いよいよると思いきや、2つの “やっぱり” だった。
1つ目の “やっぱり” は、お約束の不器用なみね子が努力して出来るようになるくだり。向島電機で作業ラインを止めた時は手慣れるまで、仲間たちの助けを借りて丁寧に描いたが、すずふり亭では自己解決&自己満足。まあ、ドジの繰り返しを見せられるより、「成長」と「時間経過」のアバンタイトルとして良いだろう。
ヒロインの働いてる印象が薄過ぎる
もう1つの “やっぱり” は少々深刻だ。今回を、最後まで観てから読んでる人は分かると思うが、今回の15分間でみね子が店内で働いてる姿は、主題歌までの1分強だけ。
残りは、出前しながらサボり、休憩しながら雑談、あかね荘で富さんあるある(回想)、賄い、裏庭で下ごしらえしながらまた雑談で、みね子の出番は終わってしまった。サボりと言っても、父親捜しの一環だが、仕事かそうでないかと区別すれば仕事で無い。
では、どこがどう少々深刻なのか?「ヒロインの働いてる印象が薄過ぎる」に尽きる。仕事も住居も結構簡単に手に入れて、前職と畑違いの職場にも、不器用の割に順調な滑り出し。就業2か月目なのに、仕送りの場面もない。
新キャラに話を合わせるみね子ばかりでは面白味がない
むしろ、目立っているのは、行灯の油を舐めるようなミステリアスな化け猫みたいなあかね荘の大家の富(白石加代子)を筆頭に、次々と登場する「すずふり亭劇団[注1]」の新キャラたちを視聴者と一緒になって様子を見て、話を合わせてるみね子の姿ばかり。いくら能動的なタイプのヒロインでなくても、流石に受け身過ぎるのでは?
※[注1] 「すずふり亭劇団」…『ひよっこ(第64回・6/15)』を参照
"いい人" が "魅力ある人や共感できる人" とは限らない
ただ、決して悪いと言うのではない。「奥茨城編」には劣るものの、友情や仲間意識が中心だった「向島電機編」よりは、幅広い人間関係を描こうとしているのは良いこと。ただ、予告編で語りが「友だち100人出来るかな?」と言っていたように、今週もみね子団長が新劇団員の話を聞いてるだけの可能性はある。
そこで、より心配なのが、その新劇団員と言うか、すずふり亭に関わる登場人物たちが “いい人” たちなのは認めるが “魅力ある人” や “共感できる人” であるかは、まだまだ未知数。当然、座長のみね子もその例に漏れない。
ヒロインには物語の見物人でなく、けん引役でいて欲しい
せめて、見た目だけでももう少しみね子自身の苦労や頑張りを描いて、脇役たちに心を動かされているように見せた方が良い。でないと、今のみね子は脇役の戯言の聞き役になってる。滅多やたらに騒動や事件を作ってヒロインを立てろとは言わないが、ヒロインはストーリーの見物人ではない。けん引役になって欲しい。
あとがき
予告編によれば、この1週間は、あかね荘の面々ももっと動き出すでしょうし、島崎遥香さんや白石美帆さんも登場しますよね。職場のシーンは、休憩と賄いで雑談→裏庭の下ごしらえで寸劇ってパターンでしょうか。だとすると、変化を付けるには、やはり従業員以外のすずふり亭関係者とあかね荘の住人ですね。
どうか、みね子座長がすずふり亭劇団員の中に埋没しないようにして欲しいです。と言う訳で、当blogは、引き続き、みね子と本作を応援します。最後に、前回の感想に、112回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
●「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい(2017/06/12)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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第8週『夏の思い出はメロン色』
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第9週『小さな星の、小さな光』
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第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
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第11週『あかね荘にようこそ!』
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第12週『内緒話と、春の風』
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