ひよっこ (第66回・6/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第11週『あかね荘にようこそ!』『第66回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
すずふり亭で夜遅くまで働くようになり、みね子(有村架純)は朝起きるのが苦手になっていた。鳴り続ける目覚まし時計に早苗(シシド・カフカ)は毎朝起こされてイライラする。しかしある日、いつもの時間になっても目覚ましが鳴らず、気になってしまった早苗は思わぬ行動に出る。翌日みね子が炊事場で早苗や島谷(竹内涼真)、啓輔(岡山天音)たちと談笑していると、なぜだか早苗と島谷のケンカが始まってしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
騒動をでっち上げて物語を進めるのでなく…が良い
前回は、目覚まし時計で朝が辛いみね子(有村架純)と “初皿割り” と言う日常を描いた。今回の序盤は、前回の目覚まし時計を更に発展させて、“初遅刻” を描くかと思いきや、うたた寝の中で奥茨城や向島電機の人たちを思い出しつつ、早苗(シシド・カフカ)がみね子のピンチを救うと言うエピソード。
前回で鈴子(宮本信子)の台詞でないが、「いいね、いいね、こう言うの。ね~!」だ。あくまで騒動をでっち上げて物語を進めるのでなく、ヒロインにとっては何気ない日常の中で起こる些細なミスと、脇役にとっての日常の中でのちょっとして違和感が生み出すエピソードと言うのがいい。
職場と住居が近くても、別だからこそ出来る芸当
朝から翌朝までの丸1日の時間経過も、1カットのパーンと照明と効果音を上手く使って、少々舞台演劇風な演出を取り入れたのも面白い。スタジオセットならではの映像。そして、日曜日。今度は休日なのに朝から目覚まし。こう言う繰り返しの面白さは連ドラの定番。
ここまで、約8分。サブタイトルが『あかね荘にようこそ!』なのに、今週はあかね荘の住民の出番が少し物足りないと感じていたから、ヒロインの職場風景はお休みにして、住人を描くのは良いアイデア。職場と住居が近くても別だからこそ出来る芸当で、この部分が「向島電機編」では物足りなかった…
敢えて "普通の日常" に拘った15分間
その後も、最近なら「語り」で済ませていた人物設定を、互いの他己紹介のスタイルで説明。それも、その場にいない大家の富(白石加代子)からの情報と言うおまけつき。で、最後にラスボス登場。そして、この↓みね子のモノローグが、田舎娘らしさ全開の絶好のオチになってた。敢えて “普通の日常” に拘った15分間だった。
みね子(M)「うぢは、電話がなくて良かったです」
あとがき
「すずふり亭編」になった直後は、みね子のキャラも変わって、かなり心配でしたが、今週1週間を見る限りでは、騒動至上主義の欠片も見えず、日常の描写の中で物語を綴っていくスタイルになっており安心しています。この調子で、笑いあり涙ありの朝ドラになって行ってほしいです。
また、前回の感想に、101回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。どうやら、来週からはすずふり亭とご近所さんとあかね荘の3段構えで物語が動きそうで、楽しくなりそうですね。という訳で、当blogは、まだまだ引き続き本作を応援します。
『ひよっこ』をご覧の方に、是非ともお勧めしたい本があります。『ひよっこ』が描く昭和40年代を、コラムニストの泉麻人さんが面白おかしく解説した本です。泉さんの高校時代の同級生・政治家の石破茂さんとの対談も楽しいです。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
●「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい(2017/06/12)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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第8週『夏の思い出はメロン色』
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第9週『小さな星の、小さな光』
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第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
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第11週『あかね荘にようこそ!』
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