「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい

「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい
©NHK

まえがき

当blogでは、みね子(有村架純)が向島電機を退職してからの物語を、暫定的に「すずふり亭編」と呼んでいますが、この「すずふり亭編」になってから、それまでの「奥茨城編」と「向島電機編」の約2か月間と大きく異なる感じがするので、その違和感を書いてみます。

本作を「木を見て森を見ず」に当て嵌めるとどうなるか?

よく、当blogは「重箱の隅を楊枝でほじくるような事ばかり書く」と言われるが(苦笑)、違う視点で言うと「木を見て森を見ず」と言う諺が浮かんでくる。「物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うこと」だが、これを本作に当て嵌めるとどうなるかを私なりに考えてみると…

みね子が "お金をどう使っているか" の描写が大切では?

これ、本作に於ける「森」とは、「木」とは何かと捉えるかで、大きく感じ方が違ってくる。私は、「森」とはヒロインの成長過程であり、「木」とはヒロイン自身であり、「枝葉」は人間関係だと考えている。だから「木」を正確に描いてくれないと、「枝葉」はただの飾りに見え、「森」は筋の通らない物語に見えるのだ。

だから、今回の第62回には違和感を募らせた感想を書いた。「木」であるヒロイン自身の目下の最優先事項は “父親捜し” ではない。あくまで失踪している父親の代わりに “実家に仕送りをすること” だ。だから、みね子の金銭感覚や経済状況、簡単に言えば、お金をどう使っているかの描写が大切だと考える。

みね子がおせちの味付けに答えられなかったのが残念…

ここで敢えて話を逸らすが、今日こんなやり取りがあった。省吾(佐々木蔵之介)がみね子の土産の実家のおせちを食べて言うここ↓だ。

省 吾「ん?味付け、どうなってんだ?これ」
みね子「分がんねえです。へへへ…」

私の [妄想] のみね子なら、母親の手伝いをしている良い長女だから、おせちの味付けをすべて知らなくても、少しは答えても良かったのでは?と思ってしまう。せめて、「出汁は…」とかね。そうなっていた方が、すずふり亭の味を「美味しいい」と言う感覚も長女気質も描けたのではないかと思ってしまうのだ。

視聴者の好意的解釈に頼り、曖昧な表現で済ませないで

で、話を戻すと、今日のみね子の服装や鞄1つの引越しについても、ちゃんと理由付けが見えるように描いて欲しかった。今日着ていたベージュのコートは母・美代子(木村佳乃)の手作りだろう…とか、赤いコートは別便で郵送されるだろう…とか、布団と枕とカーテンは鈴子(宮本信子)の配慮だろう…とか。

そう言う視聴者の好意的な解釈に頼って、曖昧な表現で済ませるのは、前作、前々作で散々見て来て裏切られた。だから、本作にはきちんと「木」そのものを描いて欲しいのだ。

「谷田部みね子」と言う "木の幹" が太くなるのを観たい

なのに、ここ最近は「枝葉」の人間関係ばかり面白おかしくユーモラスに描いているのが気になってしまう。森を育てるには、適切に枝を切り、間引き(間伐)をすると言う。あまり枝葉が茂り、重なり合うと森林の中に日が入らなくなって木の成長が衰えてしまうからだそうだ。

今の本作は、そんな状況になりつつあるのがとても心配だ。枝葉を増やすよりも、もっと「木」の「幹」が太くなっているような感覚を感じたい。「奥茨城編」では聖火リレー大会と父の失踪を通して、「向島電機編」では倒産と仲間との別れを通して、“谷田部みね子” と言う名の「木」の「幹」は少し太くなった。

そう言うのを、是非とも「すずふり亭編」にも期待したい。

あとがき

前作、前々作と比べたら、ずっと面白いし楽しいし、感動もあるんです。ただ、心配性の私としては、どうしてもちょっとした描写が気になってしまうんです。手抜きやネタ切れだとは思いませんが、ヒロイン・みね子の描写をもっと徹底的にやって欲しいのです。

この投稿を書いている時点で、『ひよっこ (第61回・6/12) 感想』にWeb拍手を下さった58人の読者の皆さんは分かって下さると思うんですが。という訳で、当blogは、引き続き本作を応援します。

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【これまでの感想】
[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)

第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
13  14 15  16  17  18
第4週『旅立ちのとき』
19  20  21  22  23  24
第5週『乙女たち、ご安全に!』
25 26 27 28 29 30
第6週『響け若人のうた』
31 32 33 34 35 36
第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
37 38 39 40 41 42
第8週『夏の思い出はメロン色』
43 44 45 46 47 48
第9週『小さな星の、小さな光』
49 50 51 52 53 54
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
55 56 57 58 59 60
第11週『あかね荘にようこそ!』
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コメント

No title
うるさくて偉そう。自分が頭悪くて読めないのをドラマのせいにするな。自分こそ読者の反応気にして多数派に寄せてるだけなくせに。おせちの味なんか子供が手伝いしてるだけでわかるわけないだろ。母親の料理手伝ったことないだろ。
  • 2017-06-13│11:50 |
  • URL│
  • [edit]
Re: No title
HNも書かず、言いたいこと言って、スッキリしました?

私が多数派?どこ見て言ってます?
20%も視聴率がある人気番組ですから、
私はむしろ少数派でしょ?

それに中高生なら、親の手伝いやってれば
少なくとも何か答えら得るはずでは?

それも、あのお母さんならみね子に丁寧に教えていると思うんですがね。
  • 2017-06-13│13:11 |
  • みっきー(管理人) URL│
  • [edit]
No title
そうですよね。味付けのレシピがわからなくても、何か答えられると思います。
調味料なんかでも、地元の○○醤油使ってるんですよ、とかでも良いと思いますね。
それから、木の例えとてもわかりやすいですね!枝葉が繁りすぎたら日の光が当たらず木の成長が衰えるとか。少しずつでも幹が太くなる事が大切ですね。 心配症っておっしゃいますが、応援しているからこそ心配にもなりますよ。
  • 2017-06-13│20:04 |
  • 舞子 URL│
  • [edit]
Re: No title
☆舞子さん
コメントありがとうございます。

名無しのコメントをお読みになったのかな?
みね子だから、何か答えますよね。
だって、みね子だもん。

「木」の例えは、脚本を勉強すると度々登場します。
お分かり頂けてうれしいです。
  • 2017-06-14│06:21 |
  • みっきー(管理人) URL│
  • [edit]

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