ひよっこ (第60回・6/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』『第60回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
愛子(和久井映見)からもらった切符で谷田部家に帰ってきたみね子(有村架純)。一晩だけしかいられないが久しぶりの我が家でくつろぐ。兄弟たちが寝静まった後、美代子(木村佳乃)・茂(古谷一行)と父のことを話し、美代子の今の思いを知ることに。翌日、帰郷を聞きつけた奥茨城村の人々が谷田部家を訪れる。君子(羽田美智子)やきよ(柴田理恵)、宗男(峯田和伸)や田神先生(津田寛治)も喜んで会いにくるのだが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
冒頭のこの語りで、きちんと一泊二日と名言!
語り「仕事のことを考えると、家にいられるのは一晩だけ」
前回で、往復乗車券の有効期限が「4日」と切符に書いてあったから、何日間奥茨城にいるのかと思ったら、冒頭のこの↑語りで、きちんと一泊二日と名言。こうやって、就職が決まったのにだらだらと臨時の「奥茨城編」を描かないのは正しい。みね子(有村架純)自身の事情説明も想像以上にあっさり。
とにかく、一泊二日を有効に見せるには、メリハリが必要。その意味では妹・ちよ子(宮原和)と弟・進(高橋來)をみね子が寝かしつけるまでの、祖父・茂(古谷一行)が久し振りに見る元気な孫のみね子を優しく見守る表情が一番印象的だった。おっと、おもちも美味しそうだった…
誰もお父ちゃんのこと何にも聞かないね。
みね子「誰もお父ちゃんのこと何にも聞かないね。
お父ちゃんいないことに慣れてしまったのがね、
私たち。そうなってしまうのがね。
9時の時計の音が鳴る。外の風が強くなる。すると、みね子がやっと↑父・実の話を切り出した。悲しくなるから声には出さないと言う母の美代子(木村佳乃)と、東京では心の中で「お父さん…」と手紙を書いていた娘のみね子が、この場面でシンクロした。そして、母の深い部分の気持ちも察するように成長したみね子も見えた…
慣れ親しんだ匂いや音が眠たくさせるって感覚…
久し振りに、真っ暗な奥茨城村に一軒佇む灯りがほんのり点いた谷田部家の全景。やはり、いいよね。情緒があって。そして、この↓のみね子の感覚って、実家住まいでない人なら誰でも感じる感覚では?慣れ親しんだ匂いや音が眠たくさせるって感覚。情景カットが贅沢に且つ有効的に使われ、“一晩だけ” が強調された。
みね子(M)「あぁ、うぢの匂いってあるんだなって思いました」
やはり、谷田部家の生活は楽ではなかった…
朝。逆光と雪の残る奥茨城村の風景。明るくなると、思った以上に谷田部家にお正月らしさがない。やはり、谷田部家の生活は楽ではなかったと言うことだろう。なかなか起きてこないみね子を味噌汁の匂いで起こそうとする進が可愛い。こう言うのがたくさんあったのが「奥茨城編」。ホント、いい感じだ。劇伴も。
匂い、音と来て、朝食の場面で「味」が来た。どうやら、ちよ子も、この9が月間で谷田部家の玉子焼きの味を覚えたようだ。
宗男の台詞の中の言葉選びも上手いな…と
そして、宗男(峯田和伸)が登場。この↓宗男の台詞だが音だけで聞いていると「心も使っでる」と聞こえたのだが、字幕は「疲っでる」だった。要は心も疲れるのが都会的ってことだ。この辺の言葉の表現も上手いなぁと。
宗男「体だけでなく心も疲っでるなんてよ」
無駄にみね子の出番を増やさなくても…それが奥茨城編
君子(羽田美智子)やきよ(柴田理恵)と三男(泉澤祐希)、田神先生(津田寛治)も喜んで集まって来る。三男が帰省しているのも嬉しいし、こんなにみんながワイワイ騒いでるのに、実家の匂いと音にまどろんで寝ているみね子も可愛い。きっと久し振りで僅かな幸せを感じているのだろう。
みね子(M)「初めで故郷に帰った思い出は、
よぐ寝だことしか残っていません。
とにかぐ私は眠ってばかりで…」
“初めで故郷に帰った思い出” って言うのも良いフレーズ。無駄にみね子の出番を増やさなくても、きちんとヒロインが帰省してリフレッシュしたことが表現された。こう言うのが観たかった、こう言うのが観たいのだ。これから本格始動する「すずふり亭編」にも期待したい。
あとがき
やはり、奥茨城のパワーは凄かったですね。大満足の15分間でした。予告編の語りも、どことなく体育教師の木脇先生(増田明美)のトーンで励ましていい感じでした。来週はまた人物紹介で始まりそうですが、どうか今回の15分間の丁寧さと確実さで引き続き描いて欲しいです。
最後に。前回の感想に、126回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。やはり「奥茨城編」は楽しいですね。そして、あの風景も。だから、「すずふり亭編」でも東京の風景を活かして欲しいです。という訳で、当blogは、引き続き本作を応援します。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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第8週『夏の思い出はメロン色』
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第9週『小さな星の、小さな光』
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第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
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