ひよっこ (第58回・6/8) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』『第58回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
無事にすずふり亭のホールで働けることになったみね子(有村架純)。鈴子(宮本信子)が新しい住まいとして店の裏にあるアパート「あかね荘」を紹介してくれることになった。翌日、親代わりを買って出てくれた愛子(和久井映見)と一緒に、再びすずふり亭を訪ねるみね子。お礼の挨拶も早々に、鈴子は2人をあかね荘へと案内する。かつては赤坂一の美人芸者だったという大家の富(白石加代子)は超個性的な人物だった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
愛子であり和久井映見さんが「向島電機編」そのものだ
愛子(和久井映見)がみね子(有村架純)の再就職先を探していたことが、愛子の台詞だけで語られたのは、みね子が愛子が自分の再就職先を探しくれるのを全く気にしていなかった恩知らず的に映ってしまうからかな?なんて、もはや何とかいいとこどりをしようと見ても、そう見えにくくなってる本作。
それでも、愛子が登場すると画面が引き締まる。何もないガラーンとした食堂でのやり取りを見て、乙女たちの存在も重要だが、やはり「向島電機編」を束ねていたのは愛子であり、和久井映見さんの存在だったと改めて気付かされた導入部だった。
東京タワーのカットが短過ぎる
さて、ここで、いや「向島電機編」になってずっと気になっていたのは、本作の舞台が東京であると言う表現が少なかったことだ。確かに台詞では大量に登場するのだが、映像としては「昭和40年代」はふんだんに表現されているが、東京らしさが物足りなかった。
そんな中で、久し振りに東京タワーが映り込んだ情景カットが採用された。尺にして4秒くらいだろうか?短過ぎ!みね子のモノローグが被っているのだから、単なる情景カットと言うより、みね子の孤独感みたいなものを表現しているはず。だとしたら、あの2~3秒あっても…。演出がんばれ!と言うしかない。
「涙のメニュー」は、サザンの「涙のアベニュー」から?
場面は、すずふり亭。「涙のメニュー」なんて、久し振りに良いフレーズ、エピソードを聞いた。因みに、主題歌を歌ってる桑田佳祐さんの所属するサザンオールスターズの楽曲に「涙のアベニュー」があるのだが、そこと引っ掛けていたら、なお更、脚本の遊び心に期待できそうな予感…
富さんみたいな、丁寧な登場人物紹介をして欲しい
場面変わって、あかね荘。外観も内部もなかなか凝った造り。美術さんも頑張ったようだ。まあ、ヒロインの新たな住処だから当然だが。そして、ついに白石加代子さん登場。いや、大昔に赤坂一の美人芸者だったという大家の富さんだ。
白石加代子さん、すごいなあ。先日の喜劇風に数名をちゃちゃとと説明したのと違って、脚本がきちんと台詞と演技で富さんの人物設定を描いてるせいもあるが、白石加代子さんの存在感で、「あかね荘」そのものの雰囲気がパーッと飾られたって感じ。新たな登場人物紹介は、この位に丁寧にして頂ければ安心感が増す。
みね子の新しい部屋、ここから何かが始まる予感…
シーンは、みね子の新しい部屋。乙女寮の時は少々狭苦しさがあったが、家具がないこともあって広々して、窓ガラスの細工もここから何かが始まる予感はさせた。でも、ほーら。窓を開けた時にチラッと遠景に見える東京タワーの尺も短かったでしょ?ただ、15分間に2回挿入したのは合格としたい。「すずふり亭編」は始まったばかりだから…
あとがき
省吾役の佐々木蔵之介の出番がなかったのは残念ですが、宮本信子さん、和久井映見さん、白石加代子さんと言う大人の女優3人が見事に、舞台が東京であり、前回、前々回と不安だった「すずふり亭編」に少し光が見えたかなって感じました。僅かですが、みね子も元のキャラクターに戻ってましたしね。
鈴子と富が客商売をしていて、話好きで人間観察力に長けていると言う設定も悪くないです。そんな人たちに囲まれて、どんくさくて真面目で健気なみね子が新生活を始める。今回の15分は良い兆し。さーて、明日の『ひよっこ』は、妄想通りに「お年玉」で愛子さんに泣かされるのかなあ。
最後に。前回の「みね子のキャラクターが変わったのでは?」と言う驚きと落胆の感想に、98回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。世間では「また、濃いキャラで?」なんて声も聞こえそうですが、「奥茨城編」は皆濃かったですよ。だから、私は富さんに期待したいです。という訳で、当blogは、引き続き本作を応援します。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
連続テレビ小説 ひよっこ Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 ひよっこ 上
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」1964年の食卓 (TJMOOK)
三丁目の夕日の時代 ’64(昭和39年)篇―写真と資料で読む昭和39年大図鑑!! (C&L MOOK)
NHK人形劇クロニクルシリーズVol.2 劇団ひとみ座の世界~ひょっこりひょうたん島~ [DVD]
朝ドラ~NHK連続テレビ小説テーマ集~
★本家の記事のURL →
http://director.blog.shinobi.jp/Entry/10001/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方は、
http://dmesen.seesaa.net/article/450672008.html でも受付けております。
【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
1
2
3
4
5
6
第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
7
8
9
10
11
12
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
13
14 15
16
17
18
第4週『旅立ちのとき』
19
20
21
22
23
24
第5週『乙女たち、ご安全に!』
25 26 27 28 29 30
第6週『響け若人のうた』
31 32 33 34 35 36
第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
37 38 39 40 41 42
第8週『夏の思い出はメロン色』
43 44 45 46 47 48
第9週『小さな星の、小さな光』
49 50 51 52 53 54
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
55 56 57
- 関連記事