ひよっこ (第57回・6/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』『第57回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
鈴子(宮本信子)に「すずふり亭で働かないか」と勧められたみね子(有村架純)。うれしくてたまらないみね子が、さっそく調理場の省吾(佐々木蔵之介)たちにあいさつしていると、ホール担当の高子(佐藤仁美)が帰ってくる。すると鈴子は急に慌てた様子でみね子を店の裏に連れ出す。なんと高子の最終面接があるのを忘れていたという。しかも、高子の選考基準は、とんでもないものだった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
佐藤仁美さんの看板娘"高子"のキャラで乗り切った15分
これまで、実(沢村一樹)、美代子(木村佳乃)、みね子(有村架純)への的確で人情の厚い態度が魅力的だった鈴子(宮本信子)が、高子(佐藤仁美)の最終面接があることを忘れていたってことと、みね子の外見が平成女子にしか見えない違和感で始まった第57回。
まあ、みね子がすずふり亭に再就職するのは既定路線だから、それをどう1話入魂で魅せるかどうかってことに限って言えば、ドラマによくある話ではあるが、佐藤仁美さんから滲み出る看板娘「朝倉高子」のキャラクターの素晴らしさで、強引に15分間乗り切ったって感じ。朝ドラらしい緩いメリハリのあった15分間だった。
みね子のキャラクターがこれまでと微妙に違うような…
ただ、何だろう?何かみね子のキャラクターがこれまでと微妙に違うような。私の記憶では、もっとお堅くて真面目で誠実で謙虚な人間に映っていたのだが、「向島電機編」が終わった前回から、先に書いた通り、外見はまるで平成女子のようだし、テンションは高めで言動は軽め。
決して、ウザいとか鬱陶しいとまでは言わないが、月曜日で終わった乙女たちの中にいたみね子と別人みたい。これ、9か月間の東京生活であか抜けたとか、変わったと捉えるべきなのか、これからの話は過去の2か月と切り離して見て下さいってことなのか?
"ひよっこ劇団" の違う朝ドラを見ているような新鮮さ
それにしても放送開始から、1か月目は「奥茨城編」、2か月目は「向島電機編」、そして3か月目が「すずふり亭編」と、1か月単位で “ひよっこ劇団” が演じる違う朝ドラを見ているような雰囲気は、ある意味で新鮮だ。決して、褒めている訳ではないが、2度あることは3度あったと考えれば、ある意味 “作風” と言えるかも?
ただ、以前にも書いたが、脚本上は、みね子は高卒で就職する気は無かった訳だから、仕送りと父親捜しの両方をするために、最初からすずふり亭で働くと言う選択肢もあったはず。また、向島電機とすずふり亭がご近所と言う設定も出来たはず。
その2択をせずに、あっと言う間に再就職が決まる展開にした理由が見えてこない…。「向島電機編」は不要だったと言う強硬派の意見も分からなくもないが、乙女たちのエピソードの楽しさを考えたら、向島電機とすずふり亭が近所だったらと悔やまれる…
あとがき
まだ、「すずふり亭編」が始まって2日目ですが、だいぶ漫画チックな脚本と演出になってますね。佐藤仁美さんの名演技がなければ、大量の説明台詞で時間繋ぎをしただけにも思えちゃいました。どうやら「向島電機編」の時のように、新しいテイストに慣れるまで、乙女ロスと違和感を引き摺らなければならないようですね。
今週末にみね子が帰省する前に、乙女たちが難しいなら、せめて三男(泉澤祐希)と時子(佐久間由衣)の現状報告のシーンなんかを挿入してくれたら、3編が繋がったような印象になって、楽しくなりそうなんですが…。でも、「すずふり亭編」は明るい物語になりそうなのは良いです。愛子さんに報告する場面でホッとさせて欲しいです。
最後に。前回の「いくら新たな登場人物紹介を兼ねているとは言え11分間は長過ぎる」と言った落胆の感想に、82回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。脚本のノリも演出のテイストも、出演者のメンバーを見ても、これまでの2か月とは違う雰囲気で進みそうですね。それが吉と出るか凶と出るか。という訳で、当blogは、引き続き恐る恐るにはなりましたが本作を応援します。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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第8週『夏の思い出はメロン色』
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第9週『小さな星の、小さな光』
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第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
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