ひよっこ (第55回・6/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』『第55回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
工員たちが去った乙女寮で、みね子(有村架純)は、澄子(松本穂香)・愛子(和久井映見)と年末を過ごしていた。そこへ突然、転職先であるせっけん工場の社長・原田(諏訪太朗)が訪ねて来て「会社の状況が変わって1人しか雇えなくなった」と告げる。どちらに働いてもらうかは決められないと言い残し、そそくさと帰る原田。急な話であっけに取られるみね子だが、澄子と2人だけで話がしたいと愛子に申し出る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
失業するかもしれないのに、社長の心情を案じるみね子
乙女たち6人の中では少しは妹気分を味わっていたであろうみね子(有村架純)が、乙女が1人去り、2人去りして、冒頭から“お姉さん気質” を覗かせて始まった第55回。
みね子(M)「早く言って楽になって貰いたいと思いました」
高卒で社会人8か月目で早くも失業状態になりかもしれないの娘が、こんなに社長の心情を案じると言うのが、如何にもみね子らしいしっかりした一面と優しい一面を、さらりとモノローグで入れたのなんていい感じ。
みね子の「お父さん…」が多いのも気にはなるが、今回の冒頭だけなら(終盤も)、明らかに増田明美さんの語りの方が情報提供が多過ぎて気になった。時代背景などに留めた方が「お父さん…」との住み分けが、上手く行きやしないだろうか。
失業と言う苦難を、僅かに明るく描いたのも悪くない
みね子(M)「2人ともダメだと言うよりキツいです」
先程の察知力の良さに対して、今度は予想が悪い方にハズレた時のこの?モノローグが何とも切実で、ちょっと笑えるのも面白い。
ヒロインであり、谷田部家の長女、ここにあり!
みね子「澄子と二人で話して良いですか?」
愛子(和久井映見)があれこれ気を遣ってその場の空気を繕うが、うじうじ悩む性格でないみね子らしく、自分からこの場を仕切る。
みね子「こんな可愛い妹を押し退けて、
お姉ちゃんが行ぐわげないでしよ」
出たーぁ。これだよ、これ。これを言ってこそ『ひよっこ』のヒロインであり、谷田部家の長女の「谷田部みね子」ここにありだ。グッと来たぁ。
澄子がかしこまって「みね子さん」と呼んだのが印象的
この↓澄子の言葉にもいろんな意味が詰まってやしないか。東京しか居場所の無い自分が救われた感謝の気持ち、東京で父親探しもしなくてはならないみね子を心配する気持ち、そして、単純に一生の仲間を気遣う気持ちなど…。
澄子「みね子さんは、どうすんですか?」
確かに、この場を仕切り始めたのはみね子だ。しかし、澄子が「みね子さん」と呼ぶだけで、かしこまった雰囲気になったことからも、本当の姉妹のような関係と、同じ社会人&寮生1年生としての仲間意識が同時に見えた、いいシーンだ。
みね子と澄子の仲を元通りにした、でっけえかりんとう
場面変わって愛子の部屋。いつもなら真っ先に手を出す食いしん坊の澄子が、大きなかりんとうに手を出さない中でのこの会話が面白い。
今さっきのみね子に石鹸会社への就職を譲って貰ったことを、澄子がちょっぴり尾を引いてる感じと、明るく前向きに気持ちを切り替えたみね子、そして、普段通りの澄子に戻ったのが、この↓2つの台詞から伝わってくる。
みね子「あんたが遠慮とか気持ち悪いから止めろ」
澄 子「エヘヘ。その言葉を待ってました」
空元気だったみね子のホッとした瞬間がチャーミング
みね子(M)「お父さん、体に力が入りません。
この年の瀬に、私、失業者です」
愛子の部屋では、空元気(からげんき)を装っていたみね子のチャーミングなシーンだ。こう言う時の「お父さん…」はホント効果的だ。
みね子、これまでの何倍も明るく、妹分の澄子を送り出す
そして、いよいよ澄子が乙女寮を去る日が来た。すすり泣く澄子に対して、いつもの何倍もの明るさで、妹分の澄子を送り出すみね子の気持ちを思うと、テレビの前のこちらがいたたまれなくなる…
愛子「気晴らしに、どっか行って来なさい!」
そして最後に。「行ってらっしゃい」でなく「行って来なさい」と命令口調なのも新鮮。舎監さんらしくて、好きな台詞だ。
あとがき
さて、みね子がすずふり亭に再就職するまで、どんな物語があるのでしょう?おっと、まだ、すずふり亭が再就職先とは決まってませんね。あくまでも、気晴らし。ってことは、また乙女寮に帰って愛子に相談して…。一体、愛子は、どこまでみね子の面倒を見てあげるの?それに、あのイケメンとの出会いは、恋に発展するのか?
とにかく、「奥茨城編」から「向島電機編」への “のりしろ” は、向島電機からの採用の電話を掛けて来た愛子でした。そう考えると、「向島電機編」から「すずふり亭編」への “のりしろ” も愛子さんになりそうですね。みね子と愛子、長い付き合いになるのかなぁ。
そんな先のことより、まずは今週ですね。予告編を超える “人情話” を魅せて欲しいです…
前回土曜日の「三男と時子とみね子が揃うと最強だ」と言った感想に、107回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。いよいよ乙女寮に1人残ったみね子。そんな人生が待っているのか?という訳で、当blogは、引き続き本作を応援します。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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第8週『夏の思い出はメロン色』
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第9週『小さな星の、小さな光』
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第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
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