小さな巨人 (第7話・2017/5/28) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『小さな巨人』(公式)
第7話『学園最大の闇は天下り!?不正に警察が関与?』の感想。
山田(岡田将生)が、「早明学園」を内偵捜査中だった警察官・江口(ユースケ・サンタマリア)を殺害した容疑で身柄を拘束された。山田は容疑を否定し、現場から逃げた人物がいたと証言する。小野田(香川照之)率いる捜査一課は豊洲署に特別捜査本部を設置。現場からは第三者の毛髪が発見され、その人物を容疑者として指名手配する。一方、香坂(長谷川博己)は一課の報告と、以前、山田から聞いていた情報との食い違いに気付く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
これで刑事ドラマと言えるのだろうか?
前回から、「怪しいのは富永(梅沢富美男)だ」と “勘” と言いつつ決めつけて、香坂(長谷川博己)らが動き出しているのに、今回もまた1から穿り返して、20分過ぎまで山田(岡田将生)の奪還劇を絡めて引き延ばし。
そもそも、江口(ユースケ・サンタマリア)殺害事件の詳細も描かぬまま、証拠だ決意だと言って動いても、俳優の熱い演技の連続で何となくドラマチックに見えてるだけで、内容はほぼすっからかん。何となくあちこち対立しているように描いてるだけで、これで刑事ドラマと言えるのだろうか?
「勘」と「覚悟」ばかりで、「足」で捜査しない所轄刑事
まあ、好みの問題かも知らないが。普通の刑事ドラマは、事件が発生して、「足」で捜査して事件を推察して容疑者を探し当てるのに、本作は事件が発生すると「勘」で真犯人を決めつけ、それから証拠と辻褄合わせのために、大物を動かして真相に辿り着こうとする。これ「捜査」と言えるのだろうか?
結局、香坂も山田も元警視庁捜査一課の肩書きで動いて、自分らの「勘」を実証しようとしているだけ。所轄の刑事ならば、刑事ドラマでお馴染みの「足」を使った聞き込みや現場100回をやる必要があるのでは?
そんな状況で、37分頃には香坂がこれ以上のドヤ顔は無いぞって感じで、「その覚悟を必ず持って参ります」だもんな。持って来るのは “証拠” でしょ?俳優たちの熱が入った演技は認めるが、刑事ドラマ、警察ドラマの根本的な部分が大きく欠落しているような。脚本に頑張ってもらうしかない。次は第8話だが…
あとがき
もはや、みんなは座ってるのに、長谷川博己さんと岡田将生さんだけは立ってるシーンで何かが起こる、そんなドラマになっていませんか?確かに、2人の立ち姿はカッコいいですが。煽りまくりの劇番と顔芸のアップと引き延ばしを取り除いたら、20分間もあえばお釣りがくるような内容。
やはりまずは脚本、そして代わり映えしない演出を何とかして頂きたい。でなければ、俳優さんたちがお気の毒過ぎます…
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