ひよっこ (第40回・5/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第7週『椰子(やし)の実たちの夢』『第40回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
オーディションを受けた時子(佐久間由衣)。みね子(有村架純)が控え室で待っていると、無理な笑顔を作って時子が戻ってくる。一方、幸子(小島藤子)は、時子が帰ってきてもすぐに結果を聞かないよう仲間たちに伝える。早く知りたいという澄子(松本穂香)に、時子の気持ちを考えろととがめる豊子(藤野涼子)。時子とみね子が帰ってきたが、2人の表情からは結果が読み取れない。そこへ愛子(和久井映見)が入ってきて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
『ひよっこ』らしい15分間
澄子(松本穂香)と豊子(藤野涼子)の漫才コンビみたいなやり取りも面白いし、同期同室の時子(佐久間由衣)を思う仲間の気持ち、年上のお姉さんらしい愛子(和久井映見)の起点の効いたアドバイスも良かった。
時子がメインなのに、「お父さん…」のモノローグを多用することや、三男(泉澤祐希)に連絡を取ったりと、みね子(有村架純)がヒロインであることもちゃんと描いてる。
もちろん、時子のオーディションそのものも、回想シーンを上手に使って笑いあり涙ありのエピソードになっており、かなり面白いし感動的だし『ひよっこ』らしい15分間だった。
「向島電機編」が狭間になってかわいそう
ただ、なんか物足りない。以前から当blogでは、一連の向島電機での物語は「東京編」ではなく「向島電機編」と言って来た。そして、本作には今のところ「奥茨城編」と「向島電機編」と「すずふり亭編」があることは分かっている。また、今後の新たな登場人物や俳優も、既に発表されている。
そんな中で、今回を含めた「向島電機編」が物足りなく感じる一番の要因は、「奥茨城編」の出来が秀逸すぎたことだろう。そして、「すずふり亭」を見てしまっていることへの期待感(面白くなるかどうかは分からないが)。その狭間になってかわいそうな状態になっていやしないだろうか。
巧みなドラマの運びは「奥茨城編」を彷彿させてくれた
かわいそうな状態と書いてしまったが、この15分間を切り取ってドラマとして改めて見てみると、かなり良く出来ていたと言える。例えば、オーディションを回想シーンと分割して描いたことで、1日の出来事が単調にならず立体的になったお蔭で、物語に自然と入り込めた脚本は上手い。
また、オーディションを終えた時子が作り笑顔で、みね子に話し掛ける場面で、時子の姿が鏡に映り込んで、映像としてみね子が時子に板挟みになり、落選した時子にどう接して良いか困ってるみね子の心情に合っていたりと、演出もさりげなくいい感じ。
そして、若手女優6人と実力派中堅女優の見事に噛み合った演技で、劇中のみね子と同様に、私まで 時子 愛子に頼まれた色紙のことを忘れていた。この辺の巧みなドラマの運びは「奥茨城編」を彷彿させてくれた。こう言う放送回が増えると、「向島電機編」にももっと明るい光が射すのではないだろうか。
あとがき
時子 愛子さんの色紙をそのままみね子が預かったと言うのが良いなと。以前、すずふり亭の鈴子(宮本信子)さんが谷田部家の重箱を預かったことと重なって、人と人のご縁、見えない糸が表現されているようで、先に書いた「奥茨城編」と「向島電機編」と「すずふり亭編」が繋がっている感じが強くしました。
こんな感じの15分間は良いですね。あとは、もう少しパンチが欲しいと言うか…。決して悪くないんです。ただ、「奥茨城編」を見た後だとどうしても…って感じ。次回は、奥茨城にいた頃に戻った3人が見られるんですかね。楽しみです。
前回の感想に、109回ものWeb拍手やコメントを頂きありがとうございました。私は今回での、 時子 愛子さんの「次は初めてじゃないんだから」と言う強くて優しい台詞にグッときちゃいました。皆さんはどんな台詞にグッときましたか?と言うことで、当blogは、引き続き本作を応援します。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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