ひよっこ (第37回・5/15) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第7週『椰子(やし)の実たちの夢』『第37回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
みね子(有村架純)は綿引(竜星涼)と、実(沢村一樹)が目撃された街に行く。実の写真を見せて道行く人に尋ねるが、やはり手がかりはない。ある日、就寝前の部屋で優子(八木優希)が家から送られてきたつくだ煮をふるまうが、澄子(松本穂香)は自分の家からは何も来ないので恥ずかしく思う。はがきすら一枚も届かないが、ここが楽しいからさみしくないと言う澄子。しかし、優しい祖母のことを急に思い出して笑いだす。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
月曜はコーラスみたいに、映像で時間設定を見せて欲しい
これから、仕事で外出するので簡単感想で…
前回の放送で「1週間後」のテロップを見逃したから言う訳ではないが、ドラマだから、細かい時間設定の表示って必要だろうか。昨夜の投稿で書いた私の「本作への時間経過の曖昧さ」を知ったかのように、今回は「昭和40年5月」のテロップ。出来れば、テロップより映像で非番や日曜日などを見せて欲しい。月曜はコーラスみたいに…
アニメーションが "しんみりした" 雰囲気に華を添えた
今週のサブタイトル『椰子(やし)の実たちの夢』って、どんな意味だろうと思ったら、島崎藤村作詞の「椰子の実」の歌のことだったんだ。みね子(有村架純)のアニメーションが実にほんわかして、劇中でも言っていた “しんみりした” 雰囲気に華を添えた。こう言うの好きだなぁ。実もみね子も椰子の実か…
名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ
故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月
※ ※ ※
海の日の沈むを見れば 激(たぎ)り落つ異郷の涙
思いやる八重の汐々 いずれの日にか故国(くに)に帰らん
和夫と、愛子が故郷からの荷物の話をしたのがいい
愛子(和久井映見)の故郷からの荷物への話も良かった。私はずっと、そう言う風に思っていたから、それをちゃんと愛子の台詞で、それも料理人・和夫(陰山泰)との会話劇で描いたのは上手い。みね子たち相手に話す内容で無いから。
澄子の故郷を思う気持ちのくだりの緩急がお見事
故郷から手紙も荷物も届かない澄子(松本穂香)の話。最初は “しんみりした” 雰囲気と、同室の仲間たちの優しさで始めて、澄子が祖母の話をし始めるとちょっと早口になるのも面白い。そして祖母との回想を挟んでの緩急の付け方もお見事。予告に登場したおばちゃんって、澄子の…。なるほど。
今回も "至極の15分間" にする魔法がいっぱいあった
やはり、本作には、ありふれたエピソードを “至極の15分間” にする魔法が仕掛けられている。この15分間で大きく物語が進んだわけではないが、綿引(竜星涼)の “東京の人への思い” や、みね子の “父への思い” や愛子の “乙女寮の住人たちへの優しさ”、そして、澄子の「婆ちゃん」から伝え零れる “故郷への郷愁” が切なくて泣けて来た。いい15分間、いい月曜日だった。
あとがき
クレジットに「NHK東京児童合唱団」とありましたので、劇中歌は出演者の歌声でないですね。譜面を初見で上手に歌ったことに違和感を覚える人もいるのでしょうかね。私はコーラス部のドラマで無いので、こう言う吹き替えは一種のドラマ演出として、シーンに合っていたと思います。今週も楽しみです。
前回の感想に、131回ものWeb拍手や数々のコメントを頂きありがとうございました。前回で映像の見落としがありましたので、暫く温度低めに冷静に見ようと思います。でも当blogは、引き続き本作を応援します。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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