ひよっこ (第31回・5/8) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第6週『響け若人のうた』『第31回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
みね子(有村架純)を訪ねて、警察官の綿引(竜星涼)が突然乙女寮にやってくる。実(沢村一樹)に何かあったのかと不安になるが、上京したみね子に挨拶に来たのだと聞いて安心する。初対面の綿引に緊張しながらも喫茶店へ行き、初めて飲むクリームソーダに感動するみね子。親切にする理由を綿引に尋ねると、「同じ茨城出身だから助け合おう」と励まされる。みね子は、実が働いていた場所、住んでいた所を見たいと綿引に頼み込む。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
やはり先週は連休仕様の変則版だった?
今週の演出も先週に続いて田中正氏。アバンタイトルでの奥茨城の回想シーンの編集なんて、まさに田中正氏らしい遊び心。大型連休明けでお疲れ気味の視聴者(私だけ?)向けに敢えての軽いタッチで、そのまま桑田佳祐さんの主題歌。もう今週はスタートから違う。やはり先週は連休仕様の変則版だったようだ。
東京に詳しい登場人物の使い方が上手い
上手いね。前回では東京に詳しい愛子(和久井映見)が女子たちの会話に入ると、物語に “開放感” が出ると書いたが、今回は警察官の綿引(竜星涼)がその役割。どうしても作業場と女子寮内では狭苦しい画になるから、物理的にヒロインを動かして、映像的にも物語的にも動きが加わると「奥茨城編」と繋がって来る…
喫茶店のシーンでの遊び心もいい感じ
喫茶店のシーン。外観は無かったが、室内のスタジオセットはかなり凝った造り。客のエキストラも自然体。そして、話が本題に入る前に奥の客が店を出るタイミングもいい。最初にいなけりゃ寂しいしずっといたら邪魔。こう言うのは凄く大切。まあ、演出が丁寧ってことだ。
カメラも隣のテーブルの高さに置いて、みね子(有村架純)と綿引の会話をチラッと見ている雰囲気を入れたり、クリームソーダのアップもみね子目線でなく、その後の「語り」に合うように商品のように撮影。こんな遊び心も悪くない。
茨城県人同士ってのがいいね
クリームソーダの話が終わると、茨城県人のお話。
綿引「あっ、いや。お互い頑張ろう。東京で」
綿引が母・美代子(木村佳乃)に力を貸した理由なんて、ここで改めて描く必要はないのだが、理由を描くことで東京と茨城の対比も出来るし、繋がりも出来る。こう言うのは無駄ではない。敢えて、入れることで、これからの物語のための下準備になる。特に、みね子の綿引との父親捜しについては…
みね子が父との環境の違いを心に刻んだのは良いこと
その意味で、実が寝泊まりしていた所へみね子が行ったのも意味がある。もちろん、折角スタジオセットを作ったのだから使わない手は無い。フラフープもチラリと映ったし。いや、ここで大切なのは、今みね子がいる職場環境と父の実の環境の違いを、みね子自身が知り心に刻み込んだってこと。
みね子の「お父さん…」のモノローグの内容もタイミングもバッチリ。やはり、父への思いは軽々に口にせず、ワンポイントで使った方が効果的。先週は使い過ぎた。今週は良いぞ。
「お帰りなさい」「ただいま」「食べる?」「食べる」
夕方の女子寮の中庭。この中庭自体もいいし、夕日の感じもいい。なぜか、タイミングを合わせたように、外出中のメンバーが帰って来るのも、何となく寮生活で気心知れた感じが出たり、共同生活してる雰囲気で、上手くみね子だけ時間をずらしたお蔭でご都合主義にもなってない。先週のライン停止騒動と全然違うなぁ。
そして、「お帰りなさい」「ただいま」「食べる?」「食べる」と言う4つの短い言葉と簡単なやり取りで、みね子の中の “家族” を表現。千葉に墓参りに行った愛子が、「東京」と書かれた袋の甘納豆を買って来たのもなんかいい。東京には東京の優しさもあるって感じで。
あとがき
先週と全然違いますね。この15分間で物語は何も進んでいないのです。みね子の初クリームソーダと東京探検的な話ですから。でも、予告編から想像すると、ここで母親が東京で体験した事を今度はみね子が体験していく訳でしょうから、丁寧で順当は月曜日だったと思います。次回も楽しみです。
だいぶ時間が遅れての投稿になった前回の感想に、110回ものWeb拍手を頂きありがとうございました。皆さん、私に気を遣ってコメントは少な目にして下ったようで助かりました。丁寧でメリハリのある月曜日で、今週は(も)楽しそう。当blogは、引き続き本作を応援します。
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