[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”
これまでの全28回分を見直してみた
名作の予感がバンバンしていた「奥茨城編」が終わって “奥茨城ロス” になっていたが、「奥茨城編」と「東京編」は登場人物たちは同じでも、敢えて “違うドラマなんだ” と言う目線で、これまでの28回分をすべて見直してみた。すると分かったのは…
ボチボチ "何か" が欲しい
やはり、「東京編」は説明が多いってこと。もちろん、時代背景、新たな登場人物、会社、工場、作業など説明してくれなければ、視聴者自身が物語に入って行けないから、必要なのは十分承知している。
でも、「15分間×4回=1時間」で正味45分。普通の1時間の連ドラなら第1話のクライマックス。「週単位で物語は描かない!」「1話入魂!」のなら、なお更、ボチボチ “何か” が欲しい。「東京編」も良いぞと言う “何か” が。
上京を決めたみね子と時子の変化・成長を魅せて欲しい
今週分の予告編で、本編ではまだの時子(佐久間由衣)と豊子(藤野涼子)のケンカのシーンが、↑で書いた “何か” になるんだろうと期待したい。なぜ、時子があんな剣幕で豊子に向かっていくのか?そして、このケンカを寝たふりのみね子(有村架純)がどう決着をつけるのか?
例えば、時子が奥茨城での聖火リレー大会の中継でのアナウンサーのコメント生活の中で私は他の人とは違うと思っていたテレビ鑑賞会で聞いた↓のアナウンサーの言葉で、自分自身の見方が変わったとか、…
アナ「全国から同じ夢を持って、
おらが村の美人が集結する東京で、
夢の翼が折れないことを祈ろうではありませんか」
時子の友情は嬉しいが、自分は奥茨城に残した母や祖父や妹弟の生活を支えるために仕事をしに来た、要は “労働” のために向島電機にいると言うことを、時子に告げるなんてエピソードだと、しっかりと「奥茨城編」と「東京編」がシンクロして、益々楽しくなるので?
ただただ、物足りない。それだけ…
自分でも、急に本作にノレていない自分が不思議でならない。もちろん、「騒動至上主義」になって、トラブルや事件やケンカが頻発しろなんて思わないし、女性の登場人物が増えたから恋バナを描けとも思わない。ただただ、物足りない。それだけ…
当然、不愉快なことや不快感は一切ない。同世代の女の子たちの微笑ましいやり取りも、単純流れ作業あるあるも、今の生産性第一主義的な機械化(システム化)された工場とは違った、昭和40年の電機工場の雰囲気も楽しんでいる…。こうして書きながら思い出したのだが…
もしかして、向島電機もこの年の暮れに倒産する?
1965年(昭和40年)11月からの「いざなぎ景気」の前に、建設不況、証券不況が発端の「昭和40年不況」があった。日本はこの大不況から、僅か1年で好景気に蘇るのだが、昭和40年には多くの企業が倒産した。劇中の時間は昭和40年4月。
もしかして、向島電機もこの年の暮れに倒産するとか?そして、洋食屋「すずふり亭」に再就職とか?倒産や不幸を喜んではいけないが、(完全に私の妄想だが)もしこうなるなら、益々みね子を応援したくなる朝ドラになるのは間違いない。
あとがき
もしも、もしもですよ。私の予想通りなら、この4日間、向島電機はあくまで “この先長いであろう「東京編」の物語のイントロに過ぎない” ってことです。だとしたら、やはり “名作の予感” と言わざるを得ませんね。
だって、自分の故郷を大事にする「すずふり亭」がメインになるなら、これまでもこの先も、物語のベースに、蒸発した父・実(沢村一樹)と鈴子(宮本信子)たちも生き続けるってことになりますから。おっと、自分で書いて自分で納得してしまいました。皆さんはどう思われますか?
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【これまでの感想】
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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