ひよっこ (第24回・4/29) 感想

連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』公式
第4週『旅立ちのとき』『第24回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


みね子(有村架純)と時子(佐久間由衣)、三男(泉澤祐希)は、担任の田神先生(津田寛治)に連れられ、集団就職列車で東京へ向かう。列車のなかでみね子は、お弁当も持たずに一人でうつむいている澄子(松本穂香)が気になり声をかける。福島から来たという澄子の就職先は、みね子・時子と同じ工場だとわかり喜ぶみね子たち。そして一行は上野駅に着くが、女子寮の舎監・愛子(和久井映見)が迎えに来ておらず…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

OP映像の食パンの真ん中にいる赤い洋服を着た女の子

前回で、みね子(有村架純)たちを家族が駅まで見送らないとのくだりがあったから、敢えてオープニング映像のコッペパンの集団就職列車と食パンの駅のホームを見てみると、食パンの真ん中に赤い洋服を着た女の子がポツンと立っていて、誰かを探しているような素振りをしている。

実は、おの女の子、夜の銀座の街風のカットの中でさ迷い歩く女の子に似ており、これが東京で父親を捜しているみね子だと言う説がある。とすると、食パンの上の女の子は何を探してるのか?まさか、本編のあのくだりに通じてるなんて考えると面白くないだろうか?(タネ明かしは後述)

みね子には珍しく楽天家らしい発言が…

本編のファーストカットは、既に集団就職列車の中。田園風景の中を走る列車の情景カットも無い。まあ、撮影するのも困難だし、話をテンポ良く進めるのは良いこと。で、もう奥茨城のいい人たちを見られないのか…と感慨深く見ていると、田神先生(津田寛治)が登場。そうだ、この人が、まだみね子たちをお別れしてない。

まあ、丁寧だこと。それに赤いコートも前回でちゃんと映っていなかったから、ここでちゃんとお披露目。そして、みね子には珍しく楽天家らしい発言が登場する。

三 男「おめえ不器用なのによ、トランジスタラジオの工場って
    細けえ仕事なんじゃねえのけ?大丈夫か?」
時 子「あっ、そうだねえ」
みね子「分がってるよ。そう聞いたとぎから出来んのかなって
    考えるだけで憂鬱になっから考えんのやめたんだ」
三 男「やめんなよ、考えんの」
みね子「まっ、何とかなっぺ。時子もいるし!へへへ」

ちょっと意外な気がするが、これもくよくよしないと言うみね子の性格が成長したと捉えることも出来る。それにこの台詞があとで効いてくるとは!(タネ明かしは後述)

お節介なお姉ちゃんたちの楽しくて優しい助けいのお話

母ちゃんの炊いた白米を美味そうに食べる三男(泉澤祐希)を見るだけで、前回のきよ(柴田理恵)の寂しい顔が目に浮かぶ。そんな車中の弁当タイムで、いきなり不穏な音楽…。向かいの席に一人暗~く座る女子中学生・澄子(松本穂香)に声を掛けるみね子。そうそう、高校生は中学生の面倒を見るんだったっけ。

洋服や髪飾りをきっかけに女同士が出会って仲良くするなんてのかな?と思いきや、まさかの弁当きっかけ。これだけで、弁当も持って来れない学生もいるんだと言う集団就職の現状が一目瞭然。それも貧困の暗い話にせずに、お節介なお姉ちゃんたちの楽しくて優しい助けいのお話に。

その上、澄子の就職先も向島電機と言うドラマのような展開(笑)。そして、上野駅到着8分少々前に、時子(佐久間由衣)だけが眠らずに起きているのが良い。強がりを言うが実は小心者で神経質な時子らしい。

奥茨城の三バカ高校生の別れのシーンの魅せ方も秀逸

喧騒の上野駅。壁に吊るされた「就職おめでとう 今日から東京の人です」の看板が、本作が「奥茨城編」から「東京編」に移ったことを教えてくれる。嬉しいような寂しいような。そんな感傷的な雰囲気に浸っている間もなく、大声で三男の呼ぶ声が聞こえる。三男の就職先・日本橋の米屋の安倍善三(斉藤暁)だ。

田 神「三男、しっかりな」
三 男「はい」
みね子「三男!頑張ろうね」
三 男「おう」
時 子「三男、負けんな!負けたら嫌いになっかんね」
三 男「おう、分がった」

奥茨城の三バカ高校生の別れのシーンも涙涙で描くのでなく、この時代らしい喧騒の中でドタバタと済ませたのが、逆に切なくて。時子の三男を応援する言葉の優しさにホッとする。「頑張れ!奥茨城の三バカ高校生」と心の中で応援した瞬間だ。

和久井映見さんの演技が素敵すぎて、楽しくなる

迎えが来ずに心細いみね子たちのもとへ、やっと向島電機の永井愛子(和久井映見)が登場。どうやら方向音痴なのが見て察することが出来るのは、和久井映見さんの演技力。そんな素敵な演技力でこんなことを言うから楽しくなる。

愛子「お電話の感じだと、
   もう少しおじいさんかと思ってました」

決して悪い人ではないのだが、あのどことなく落ち着かない素振りを見ていると、こちらまでみね子と一緒に不安になる。この辺の演出は上手い。

驚愕!ナントまさかのみね子がリスト漏れ

そんな気持ちになっていると、ナントまさかのみね子がリスト漏れ。ここでまた不穏な音楽…。こちらは働くのは百も承知でも、親戚のオジサンでもないのに気が気でない…。みね子を元気づける澄子。なるほど、今度はこうなる訳だ。なーんて、思っていると愛子が戻って来て「ありました、谷田部みね子さん」と。

日本中の視聴者が、みね子と一緒に「はぁ、いがったぁ…」とホッとしたに違いない。簡単に就職先に辿り着いて…と言うのでなく、ここで1つヒロインに葛藤を作って、視聴者に応援、共感させるって脚本だ。

小声で力強く「頑張れ、頑張れ」と叫ぶ田神先生の後ろ姿

それに、前述のオープニング映像で駅のホームでポツンと自分の居場所を探しているような赤い服の女の子と、みね子の楽天家発言が重なって、感動を創出する。

田 神「みね子、時子。それに澄子。
    頑張れ、体に気ぃ付けてな」
みね子「はい。お世話になりました」
時 子「先生、ありがとうございました」
澄 子「(お辞儀をする」

次第に小さくなっていくみね子たちの後ろ姿に、小さな声で力強く「頑張れ、頑張れ」と叫ぶ田神先生の後ろ姿。そんな田神先生にも「頑張れ、頑張れ」とエールを送りたい気分だ。ありがとう、「奥茨城編」!と言うわげで、よろしく「東京編」って感じ。見事な1か月間だった。

あとがき

ラストカットのみね子の瞳に、見たことのない東京の風景が早回しで映るの演出も新鮮でした。「さあ、どんな毎日がみね子を待っているんでしょうか」の語りにピッタリ。そして予告編。もう前髪を上げたみね子はいないんですね。ラストの「頑張っぺ!みね子」は体育の木脇先生の声にも聞こえたのは私だけ?

とにかく徹底的に描いてますね。登場人物の人間性と人間関係を。これでもかってくらいに。普通は詰め込み過ぎに感じるはずなのに、メリハリと笑いと涙のバランスが絶妙なので、もっと教えてって感じにさえなります。

その意味では、予告編の編集が来週分から少し変えてきましたね。先週までは1週間の出来事のほぼダイジェスト版で、ある意味 “見せ過ぎ” ていたのを、次週分から少し事前情報を小出しにする編集になっているように感じました。この方が、毎日見る楽しみは増えますね。これらも含めてお見事な1か月間でした。

前回の感想に、190回ものWeb拍手と数々のコメントを頂き、ありがとうございました。来週は大型連休のため連日ホテルで披露宴の仕事です。感想の投稿は遅れると予想されますが、必ず書きますのでよろしくお願いします。引き続き、本作を応援していきましょう。

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【これまでの感想】
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
1  2  3  4  5  6
第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
7  8  9  10  11  12
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
13  14 15  16  17  18
第4週『旅立ちのとき』
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