ひよっこ (第22回・4/27) 感想

連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』公式
第4週『旅立ちのとき』『第22回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


みね子(有村架純)・時子(佐久間由衣)・三男(泉澤祐希)の、高校卒業の日。みね子は、この日のためにしまっておいた、実(沢村一樹)にもらった靴を履いて出かける。高校生活最後の日をしっかり心に刻むため、泣かないと決めて卒業式に出るが…。一方、みね子を送り出した美代子(木村佳乃)はこんな朝の風景も最後だと思うと感慨深い。しんみり畑仕事をしていると、君子(羽田美智子)ときよ(柴田理恵)が訪ねてくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

ファーストカットから直球勝負の演出は、気持ちがいい

今日の感想文は長ぇよ(苦笑)

来たね。何が?本編のファーストカットが、どかーんと引いた谷田部家の全景と枯れ木と緑が少し混じった長閑な田舎の風景が。家の裏手から上る煙がいい感じ。そして、語りで「遅い春」を、テロップで「1965/昭和40年3月15日」と、誰もが一目で今日が「卒業式」のお話だと分かる演出。直球勝負の演出は気持ちがいい。

"靴をおろす" と言うこと…

谷田部家の卒業の朝。みね子(有村架純)は、この日のためにしまっておいた、実(沢村一樹)にもらった靴を履いて出かけるが、昭和の時代はみ~んな「○○の日」みたいな時に “靴をおろす” ってことをやっていた。もちろん私もだ。迷信でも伝説でもなく、キリッとした気分になれた。実は、今でも靴をおろす日は緊張する…

みね子の優しさを、さりげなく表現したいいシーン

本題に戻ろう。まず、母と高校最後の「行って来る」「行ってらっしゃい。気ぃつけてな」で、ちょっぴり寂しい美代子(木村佳乃)の気持ちを。続いてちよ子(宮原和)と進(高橋來)とは、自転車の後継ぎ問題をコミカルに。茂(古谷一行)は、そんな家族のやり取りを遠目に優しく見守る。日本の原風景の一コマだ。

みね子「今日までありがとう。あんたのお蔭で
    毎日の通学が本当に楽しかったよ。エヘヘ」

愛車(自転車)に、感謝の気持ちを声に出して伝えるみね子。ポンポンとハンドルを叩くみね子が印象的だ。もの言えぬモノへの感謝。使わなくなった携帯電話をなぜか手放せない現代の気持ちにも通ずるような。みね子の優しさをさりげなく表現したいいシーンだ。

助川家の卒業式の朝…

今度は、助川家の卒業式の朝。前回の牛小屋での娘とみね子の会話を聞いたからからだろうかと思わせるような感じで、妙に過保護に時子(佐久間由衣)に接する君子(羽田美智子)がかわいい。兄の豊作(渋谷謙人)も時子を認めた感じ。そして、父・正二(遠山俊也)はいつも通り。笑えるね。

角谷家の卒業式の朝…

続いて、角谷家の卒業式の朝。谷田部家、助川家の繰り返しと思いきや、三男(泉澤祐希)以外の家族は淡々といつも通りの農家の生活。そんな角谷家の平和な朝に、三男の感謝の気持ちが響き渡る…

三男「今日までありがとうございました。行って来ます」

家族に深々とお辞儀をする三男の真面目さ。そんな息子の成長に驚いたのか、母・きよ(柴田理恵)が木の上から落ちる。柴田理恵さんのあの見開いた目は流石の一言。偶然だろうが、角谷家のシーンだけ小雪が舞っていたのも、三男の家だけがみね子と時子と離れているのを視覚に訴えた。良作は天気も味方にするって訳だ。

通学に使うバスの卒業式の朝…

続いては、通学に使うバスの卒業式の朝。「泣く」「泣かない」のやり取りも可愛くて良いのだが、ここでもう一度 “おろしたばかりの靴” で笑わせてれる。

みね子「三男。今日の私どっか違うでしょ?いつもと。
    分がる?」
三 男「分がんね」
時 子「ダメだね、茨城の男は」
みね子「んだね」
三 男「え…?」
みね子「靴が違うでしょ?靴がぁ!」
三 男「おう。そうか?」
みね子「ダメだ」
時 子「ダメだね」
次 郎「あ~あ。
    奥茨城名物の三バガ高校生乗せんのも今日が最後がぁ」
みね子「ちょっと~。三バガって何よ、次郎さん!」
時 子「そうだよ。一バガでしょ」
三 男「誰だ、一って。あっ、みね子か?」
みね子「あ?何で私なのよ!」
三 男「俺ではねえよ」
みね子「三男でしょ」

このやり取りの中で、家族でない車掌の次郎(松尾諭)の3人への気持ちも描くなんてのも実にいい感じ。

卒業式そのものを描かずに、卒業・旅立ちを描く

そして、このやり取りの終盤に「仰げば尊し」の合唱が静かに音先行して、みね子のモノローグへ、そして農作業中の美代子と茂と繋げて、歌声がカットアウトして、高校の正門の全景カット。音は閉会の辞と拍手。

3人の卒業式そのものを描かずに終わるかと思いきや、ここでも意表をついた展開。「仰げば尊し」を鼻歌で歌う美代子の許へ、君子も歌いながら「つまんないがら来た」とやって来る。更にきよも鼻歌まじりで「何か来ちまった」と合流。

「うれしいよぉ」の美代子の言葉で、子どもたちの成長を喜びつつも、少し寂しい母の気持ちが見えたいいシーンだ。

きよの三男を育てた思いに、涙が溢れた…

三バガ高校生の母親が集まって、絵に書いたような井戸端会議。そのシーンでの、きよの↓の台詞に涙が溢れた…

き よ「私、あんたらみてえに優しい母親でねえがら…
    三男もいっつも「さっさど働げ」としか言わねえ
    母ちゃんのこと、そんなに好きでねえだろうし。
美代子「何でぇ?そんなこどねえよ」
君子「うん、ねえよ」
き よ「あるって。
    だって…、そう思われようとしてきたがら…
    嫌われるぐれえの方がいいんだって…
    そう思ってきだがら…
    あいつは生まれたとぎから体弱くてよ。
    でも三男坊だし、
    いつか、うち出ていがなくちゃなんねえがら…
    甘ったれだとそんなこど出来なくなっからよ。
    だから… 何つうか…。突き放してよ。
    あ~こんなうち出てって清々したって、
    そう思うぐれえの方がいいんだって。
    だから私、文句ばっかし言って…
    おめえはここ出てぐ奴なんだってって…
    そんなことばっかし言ってよ…
    優しくしてやんながった…。優しく…
    だから、あいつは母ちゃんのこど嫌えなんだ」

そして、美代子の「みんな大きくなっちまったなあ」の言葉に、泣きじゃくる3人の母の気持ち。もう、これ以上の補足は要らないだろう…

卒業と成長も描いたことで、益々共感しやすくなった

卒業式でやはり泣いてしまったみね子と時子と三男の場面に、3人の回想を挟んで来た。これ、スゴイ構成だ。卒業式1日を単純に描くのでなく、3人の旅立ちを描きつつ、それを送り出す3つの家族、特に母の気持ちを丁寧に描いた。また、回想を挿入したことで、3人の成長までも描いた。これで益々感情移入しやすくなった。

今回が初見の視聴者も、全容が分かる見事な仕上がり

また、極端な話、今回の15分間が初見の視聴者でも、3つの家族の違いや、3人とそれを取り巻く人物の設定、現状とその先まで凡そ想像がつく仕上がりになってる。毎日観ても笑いあり感動あり、初めて見ても世界観が伝わる作風。また書いて恐縮だが、やはり “名作の予感” と言わざるを得ない。

あとがき

脚本的には、少々、みね子のモノローグが多いのが気になりましたが、消息不明の父への気持ちと言う部分があるので、物語に溶け込んでいるので違和感はなく馴染んでました。やはり、良い作品は良い所が素晴らしいのです。それを改めて感じた15分間でした。

前回の感想に、174回ものWeb拍手と数々のコメントを頂き、ありがとうございました。それにしても、台詞を1つずつ拾うと、最近の朝ドラとは台詞の重みが違いますね。引き続き、本作を応援していきましょう。

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【これまでの感想】
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
7  8  9  10  11  12
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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【ひよっこ】第22回 感想

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