ひよっこ (第19回・4/24) 感想

連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』公式
第4週『旅立ちのとき』『第19回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


年の瀬が迫り、冬支度に精を出すみね子(有村架純)の家族たち。そこに君子(羽田美智子)が訪ねて来て、美代子(木村佳乃)にお金を渡そうとする。実(沢村一樹)からの送金が止まって苦しい家計を思ってくれたのだ。受け取れないと言う美代子だが、君子はめげずにもう一度やって来て…。そして大みそか。正月に帰ると言っていた実の言葉を信じ、みね子はちよ子(宮原和)・進(高橋來)とバス停で今年最後のバスを待つ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

気になっていた1つが、谷田部家の "お金" のこと

拍手コメントへ返信 (2017/4/22,23の分)』で、「いろいろ気になるところはありますよ。ただ、そんな重箱の隅を楊枝でほじくるようなことが馬鹿馬鹿しくなるほど、全体のバランスが良い」と書いた。その気になるところの1つが、谷田部家の経済状態、要するに “お金” のことだ。

先週末に、美代子(木村佳乃)が農協への返済を待って貰ったとのくだりがあったが、先週はお祭り騒ぎであまり谷田部家の “お金” のことが描かれぬまま、みね子(有村架純)が東京行きを口にしたから、おやっと思っていたのだ。何か抜けてやしないか?何か物足りないような?と。

君子のお歳暮1つで、人物も関係もストーリーも描く

時は、12月23日の年の瀬。父ちゃんが帰って来るかどうか、やきもきする谷田部家を描くのかと思いきや、谷田部家の事情を察してお金を持って来る君子(羽田美智子)が登場。しかし、美代子は断固として受け取らない。すると、再び君子が、おっきな籠を抱えて谷田部家にやって来た。

君子「これは、我が家がらのお歳暮です。
   気持ちの品ですので。お金ではなく、品ですから。
   受け取って頂ぎますので」

肉や鮭など年越しに必要な食品やらをたくさん持ってやって来たのだ。年の瀬にお歳暮と言う実に日常的な慣習の描写で、登場人物の特性を描き、人間関係も一目瞭然で、更にストーリーを紡いで前に進める。その上、明るい笑いでエピソードを締めくくったのはお見事。やはり、名作の予感は正しいようだ。

車掌の次郎の気持ちを思うと居たたまれない

時は、大晦日。日めくりカレンダーに「奥茨城信用金庫」とあったから、そこからも融資を受けているに違いない。語らずとも映像で描く。この辺のさりげなさも上手い。そして、寒空の下、今年最後のバスを待つみね子とちよ子(宮原和)と進(高橋來)たち。残念ながら父ちゃんは乗っていなかった。

次 郎「みね子、悪いな。今年最後のバスだ」
みね子「次郎さん、誤るこどないよ。よいお年を!」
次 郎「よいお年を!小太郎さんもよいお年を!」

車掌の次郎(松尾諭)の気持ちを思うと居たたまれない。しかし、みね子は2人に対して終始笑顔のまま。妹弟を元気づけるみね子の辛さと優しさが、夜にポツンと1つ明るいバス停のランプと重なって、切なく映る…

ちよ子の「ありがとう」にジーンとしてしまった

夜が明けて…と言う情景カットで、今週の演出担当がまた第1,2週の黒崎博に戻ったことが分かる。そして元旦の朝。みんな楽しく振る舞っているが、父ちゃんのいない正月。初めて見る正月の風景なのに、実(沢村一樹)のいない不自然さが伝わるのは、ドラマとして良く出来てる証拠。だから…

みね子「谷田部家をよろしくお願い致します」
 茂 「何、言ってんだ」
みね子「と言うわげで!これ、お姉ちゃんからのお年玉だ!
    はい、ちよ子」
ちよ子「ありがとう」
みね子「はい、進」
 進 「ありがとう」
美代子「いがったねえ」

ここでの美代子も笑顔を絶やさない。それだけに、ちょっぴり大人の入り口に立っているちよ子の「ありがとう」にいろんな意味が込められていて、ジーンとしてしまった。ちよ子役の宮原和さんの演技も素晴らしい。このきょうだいのやり取りを美代子はどんな思いで見ていたのかを想像すると涙が溢れて来る…

元旦の夜のみね子と美代子のやりとりに感動

そして、元旦の夜。台所で片付けをするみね子と美代子。やはり、ずっと娘に負い目を感じていた美代子の吐露も泣けて来る。そして、母の気持ちを察して「言わないで」を繰り返す毎に、みね子から笑顔が消えていく…

みね子「やめて。やだよ…。お母ちゃんに言わせたくねえよ。
    だから自分から言ったんだよ。だから言わないで。
    言わないで、お願い。言わないで…」
美代子「分かったよ」

最後に、父親が帰って来なかった寂しさを一番我慢していたみね子の気持ちを縛っていた紐が切れる…。「大丈夫」と一言だけ言って、泣きじゃくるみね子の背中を赤ちゃんにするようにポンポンと優しく叩く母の気持ち。第4週目の月曜日から、何の不安も無く始まった本作。やはり、完成度は高い。

あとがき

15分間で年越しエピソードで、見事にいろいろ描きましたね。それも、ちっとも雑でも詰め込み過ぎも感じさせず、明るさの中に寂しさをしっかり描いてきました。素晴らしいです。今週も楽しみです。

前回の感想に、数々のコメントや134回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。そろそろ「第1章」も終わりに近づいているところでしょうか。半年間のツカミとしてもドラマの内容もお見事です。引き続き、本作を応援していきましょう。

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【これまでの感想】
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
7  8  9  10  11  12
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』

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