小さな巨人 (第2話/15分拡大・2017/4/23) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『小さな巨人』(公式)
第2話/15分拡大『所轄刑事としての覚悟!隠ぺいされた真実を暴く!』の感想。
捜査一課によって誘拐犯・風見(長江英和)が逮捕され、IT企業社長・中田(桂文枝)の誘拐事件は幕が下りようとしていた。署長・三笠(春風亭昇太)が小野田(香川照之)に頭を下げたことで、香坂(長谷川博己)ら所轄署の刑事は処分を免れる。だが、香坂はこの誘拐事件にはまだ裏があると考え、三笠を通じて捜査一課と対立する捜査二課の協力を仰ごうとする。香坂の動きを知った小野田は、山田(岡田将生)に香坂の件を一任する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
全体的に少しドラマの熱量を下げた演出に…
第2話の演出は、前回同様に『流星ワゴン』『下町ロケット』等の田中健太氏。しかし、第1話で田中氏お得意のいかついオジサンの見開いた充血した眼のどアップは意外と影を潜めたのには驚いた。そう、全体的に少しドラマの熱量を下げた演出になっていた。見ていて疲れて来る演出が抑えめになったのは悪くない。
その分、"不要な間" が増えた
しかし、それを止めたことで増えたことがある。それが、『犯罪症候群 Season1 (第3話・2017/4/22) 感想』でも書いた、私には必要性を感じない “間” が多くて、かなり作品のテンポを悪くさせていると言うことだ。この “間” には2種類がある。
その "不要な間" が「引き延ばし」に感じさせた
1つは、各カットの中で、どアップに行くのを止めたことで、じっくりと見せるための不要な “間”。もう1つは、所轄と本庁の差や場面を行ったり来たり際に、互いの差を作り出すための “間”。確かに、こう言う類の “間” が必要なのは理解するが、ここまで多いと、単なる「引き延ばし」に感じざるを得ない。
「引き延ばし」は、助長気味の脚本には逆効果
それに、公式サイトの「相関図」を見れば、前回と今回で描かれたゴーンバンク社とナカタエレクトロニクス社の事件が、これで終わらないのは既知のことだから、「引き延ばし」に感じさせる演出は、抒情気味な脚本に対して逆効果でしかないのだが…
組織の中で生き抜く "一匹狼" には魅力を感じる
ただ、前回も書いた通り、組織の中で生き抜く “一匹狼” には魅力を感じるのは変わらない。個人的には第3話を担当するとされる『レンタルの恋』等の渡瀬暁彦氏の演出に期待したい。
あとがき
日曜日も午後10時前後に、どの局もドラマをぶつけて潰し合うのでしょう?減りつつあるドラマファンの事を考えれば、有意義でないのは明らかなのに。その上、放送時間遅延で拡大版って(苦笑)。と言う訳で、本作については次回に期待します。
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【これまでの感想】
第1話
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