ひよっこ (第17回・4/21) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』『第17回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
東京オリンピックも終わった秋。あれほど盛り上がった村の聖火リレーは夢だったかの様で、心にぽっかり穴があいた時子(佐久間由衣)と三男(泉澤祐希)。家族に話しても「あれは祭りなんだから」と相手にしてもらえない。一方、みね子(有村架純)は家族のために大きな決心をしたが、それを美代子(木村佳乃)になかなか言い出せずにいた。そんなとき、美代子が東京で出会った警察官・綿引正義(竜星涼)から手紙が来て…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「悩み」の原因を回想シーンにする効果は "共感"
奥茨城村の聖火リレー大会も、東京オリンピックも終わり、燃え尽き症候群みたいになってるみね子(有村架純)と時子(佐久間由衣)と三男(泉澤祐希)で始まった第17回。リレー大会の翌日に心にぽっかり穴が開いた時子と三男を描いてから、学校で悩むシーンを入れると言う順番で無く、逆にしたのが脚本の上手いところ。
あれだけ盛り上がった “奥茨城村愛” や “将来の夢” が、親たちに「あれは祭りだから」と相手にしてもらえないと言う寂しい青春を、コミカルに描きつつ、みね子だけは違うことで悩んでいるのが強調されるから。それに「思い出す」と言う行為を時子と三男と一緒に体験するって言うのも、共感させるのには大切だし。
大人への入り口をうろちょろしているちよ子が気になる
実は、父・実(沢村一樹)の失踪のことを、妹・ちよ子(宮原和)がいつまで知らずに物語が進むのかが気になっていた。みね子は既に大人の仲間入りをしてるし、家族を支えようと言う意識もある。弟・進(高橋來)はまだまだ幼い。しかし、ちよ子は大人への入り口をうろちょろしている立場。
そんなちよ子が、どう真実を知るのかと期待をしたら、仏壇の手紙をこっそり拝借して…。子どもっぽいお茶目な感じも出るし、有りがちな立ち聞きとも違って新鮮だ。それに昭和の頃は大事なものはみんな仏壇に供えたものだ。もちろん手紙も。こう言う、さりげなく時代を魅せる工夫も良いものだ。
祭りのあと。いよいよ、みね子が動き出す…
茂 「働ぐのは好きが?みね子は」
みね子「うん、好きだよ、私。働くの好きだ」
茂 「そうが。だら大丈夫だ!」
みね子「大丈夫って?」
茂 「生きていげるってことだ」
藁を束ねる農作業をしながらの、みね子と祖父・茂(古谷一行)の会話の一節。本作が描こうとしている幾つかの要素の1つである「働くこと」の意味付けがされたような。「働く=生きる」と言うことだ。本作の登場人物たちは、みんな額に汗して必死に働いている。もちろん、今は失踪中の実も…
しかし、谷田部家の経済状況が良くないことは、みね子も十分承知。だから悩んで悩んで悩みまくってる。そんなみね子の背中をこの茂の言葉がポンと叩いたような気がした。ドラマ的にも劇中も正に祭りのあと。いよいよ、みね子が動き出す。1週間の構成、お見事としか言いようがない。
あとがき
警察官・綿引(竜星涼)の手紙に、深々と頭を下げるみね子が印象的でした。画面に映っていない登場人物も、きちんと見えない物語で繋がっているのも素晴らしい。これこそが連ドラの醍醐味。ちよ子、大丈夫かな?無茶しなえりゃ良いですが。きっと、村の人たちが助けてくれるはず…。完全に感情移入している私です。
今回は、久し振りに落ち着いたトーンで書きました。内容も落ち着いてましたしね。でも、しっかり笑いあり感動ありに仕上がってました。さすがです。また、前回の感想に、数々のコメントや145回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございます。引き続き、本作を応援していきましょう。
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