
俳句で、真面目に遊ぶ
「俳句甲子園」で最優秀句に選ばれた若き俊英俳人・佐藤文香氏が、モデル・水野しず氏とアニメーション作家・ひらのりょうを生徒に、俳句の楽しさを伝授する本。イラストや写真も満載で読み易い。32歳の先生は、現代の若者らしく言葉や映像遊びを簡単に熟す20歳代の生徒2人に嫉妬しながらも鋭く突っ込んでいく。
好きな俳句の「良さ」を伝えることで感性を磨く
生徒の感性も素晴らしいが、先生の教え方も秀逸。「どの句がお好みですか?俳句心理テスト」なんて企画が面白かった。先生選出の5つの句から好きな句を選んで、好きなポイントを一定時間で説明。3人の審査員の内1人でも多く良さが伝わった人が勝ち。「良さ」を感じる部分で心理テストも兼ねたゲーム。なかなか面白い企画だ。
あとがき
若い人たちに俳句を知ってもらいたいと言う気持ちがビシビシと伝わります。吉直樹(芸人・作家)さんの中で、編者の佐藤さんがこんなことを言っています。
俳句をつくる人は増えています。(中略)つくり手ばかり増えて、読者が少ない。自分の句を褒めてくれるカルチャー教室の先生が不足している、みたいな状態です。それはちょっと不健全な気がします。
俳句をつくることも大切ですが、他の人がつくった俳句をどう読みどう感じるか。そう言う完成を育てていかないと、俳句と言う文化は育たないってことだと思います。確かに、「つくり方」の本はたくさんありますが、「読み方」の本は少ない。なるほどと思いました。
|
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
夏井いつきの超カンタン! 俳句塾
超辛口先生の赤ペン俳句教室
添削・俳句入門
これから始める俳句・川柳 いちばんやさしい入門書
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/9719/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
【当blog内の関連記事】
[読書] ずるい日本語 (内田 伸哉/著・東洋経済新報社) 感想
[読書] 日本の色 売れる色には法則があった! (桜井 輝子/著・朝日新聞出版) 感想
[読書] 心が動く伝え方 (前刀 禎明/著・KADOKAWA/中経出版) 感想
[読書] Web文章の「書き方」入門教室 ~5つのステップで「読まれる→伝わる」文章が書ける! (志鎌 真奈美/著・技術評論社) 感想
[読書] 社外プレゼンの資料作成術 (前田 鎌利/著・ダイヤモンド社) 感想
[読書] 「なぜか売れる」の公式 (理央 周/著・日本経済新聞出版社) 感想
[読書]企画は、ひと言。 (石田章洋/著・日本能率協会マネジメントセンター) 感想
[読書]「読ませる」ための文章センスが身につく本 (奥野宣之/著・実業之日本社) 感想
[読書]伝え方が9割 (佐々木 圭一 /著・ダイヤモンド社) 感想
[読書]TVディレクターの演出術: 物事の魅力を引き出す方法 (高橋弘樹 /著・ちくま新書) 感想
【書評】表現の技術―グッとくる映像にはルールがある:高崎卓馬(著) (電通)
【書評】ドラマ「相棒」はビジネスの教科書だ!杉下右京に学ぶ「謎解きの発想術」 ― もし、あなたがこの天才の頭脳をもっていたら? (プレジデントムック) 勝見 明(著)
- 関連記事
-
- [読書] 教えて、お坊さん! 「さとり」ってなんですか (小出 遥子/著・KADOKAWA) 感想 (2017/04/11)
- [読書] 超辛口先生の赤ペン俳句教室 (夏井 いつき/著・朝日出版社) 感想 (2017/04/06)
- [読書] 俳句を遊べ!: コ・ト・バ・を・ア・ソ・ベ!Vol.1 (佐藤 文香/編集・小学館) 感想 (2017/04/05)
- [読書] よくわかる薬の危ない飲み方、飲み合わせ 99%の人が、危険で効かない飲み方をしている (加藤 哲太/著・有楽出版社) 感想 (2017/03/28)
- [読書] 戦う君と読む33の言葉 「不安」「不満」「孤独」を乗り越え、折れない自信をつくる方法 (千田 琢哉/著・KADOKAWA) 感想 (2017/03/09)
※また、当blogの「コメント,トラックバック&リンク・ポリシー」に基づき、管理人が不適切、不適当、不愉快と感じたコメントは非公開、または予告無く削除します。