ひよっこ (第3回・4/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』『第3回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
宗男(峯田和伸)は、服装も髪型も一風変わったみね子(有村架純)の叔父さん。兄である実(沢村一樹)がいない谷田部家の様子を時々見に来る。宗男は、稲刈りが終わったらまた東京に行ってしまう父との別れを悲しい別れにするなと、みね子に優しく語りかける。戦争を経験した宗男は、笑って生きると決めたのだという。一方、実は家族への土産物を胸に、故郷へ思いをはせるのだった。そして、いよいよ実が帰ってくる日が訪れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
3DCGのOP映像は、テレビに近寄って見ても飽きない
今回も、アバンタイトルなしでタイトル映像。このすっきりした構成、単純に好き。そして、語りの「おはようございます」で始まるのも、本当に清々しい。お蔭で、どんどん前作の悪夢と苦行が浄化されていく…。それにしても、この3DCGの映像は、テレビに近寄って何度も一時停止しながら見ても飽きない品質、スゴイ。
人は「何のために働くのか?」を描く方向性は賛成
宗男(峯田和伸)が画面に登場すると、パッと明るくなる。前作だとこの類の登場人物は出て来る度にウザかったのに、宗男は本当に明るく楽しい。そんな宗男がさらりと良い事を言った。
宗男「自分が頑張って働ぐこどで、
それが家族のためになんだ。
んだから、やってんだ。
それを、かわいそうだとか思っちゃダメだ。
そりゃ、父ちゃんに失礼ってもんだっぺ」
本作の全容はまだ良く見えていないが、ヒロインの “働く姿” が大きな見所になっているはず。その意味で、まず父親が働くことがどう言うことなのかを、宗男なりの解釈でみね子(有村架純)と視聴者に提示したのは良かった。前作で最後まで中途半端だったのが「なぜ、何のために働くのか?」だったからだ。
"笑って生きる" 登場人物たちこそ、朝ドラにピッタリ
それに、この宗男の台詞も、連ドラ、と言うより朝ドラにとって、とても大切な台詞だ。
宗 男「俺は決めたんだ。笑って生きるってな」
みね子「何で?」
宗 男「う~ん…。
もうちっと大人になったら教えてやっから」
やはり、人間は “笑って生きる” のが良い。特に、朝ドラの登場人物は。その事を、きちんと宗男は自分の言葉で宣言した。今回は前作との比較ばかりで恐縮だが、登場人物たちが “笑って生きる” のがどんなに朝ドラで大切なことかは、前作を見れば明らか。
また、その理由を単純に明かさず、宗男の戦争での背中の火傷の痕を見せて、戦争の色合いがまだ少し残る昭和39年を描きながら、これから宗男の人生も描いていくことを覗かせた。正に「人に歴史あり」。この先何を描くのか全く予想不可能だった前作とは明らかに違う全話の構成へのアプローチだ。
ほんわか、ほのぼの… そんな普通の会話劇が良い
進(高橋來)のおねしょの形が、茨城県と言うのも面白いが、昭和の頃はよく「おねしょで地図を描く」なんて言っていたのを思い出した。そんな何気ない姉弟の会話もほんわかして良いし…
茂「男なら、世界地図ぐれえ描がねばはな。へへへ!」
茂(古谷一行)のこの一言も如何にも平和な親子三代同居らしいほのぼのとした雰囲気でいい感じだ。
東京のスタジオセットの作り込みも、照明も良い感じ
12分頃、本作初登場の東京の赤坂の商店街の街並みのスタジオセット。本作の美術統括の丸山純也氏は『あまちゃん』も担当。だから、路地裏の作り込みとか、『あまちゃん』での上野・アメ横にあった「東京EDOシアター」の近所の雰囲気に似ていた。照明の当たり具合なんかも、自然で良い。
まだまだ、初期設定の紹介が続くはずだが、とにかく安定感と安心感があるのは、見ていて本当に助かる。ベタで奇を衒ってない分、視聴率は高く望めないかもしれないが、時計でなくドラマを見せようとする制作陣の姿勢は確かなようだ。私は、ただただ見守るのみ…
あとがき
ファンの贔屓目を承知で書きますが、軽快で昭和レトロな桑田節で始まるオープニングが好きです。宗男のちょっとした台詞や演技や描写も冴えてますね。朝ドラで、次の日が待ち遠しいのはいつ以来でしょう。まだまだ安堵は出来ませんが、ベタな朝ドラ路線を進んで行きそうな気がする第3回でした。
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