「べっぴんさん」つまらなかった!? 最終回 19.8%で7年ぶり大台割れ 全話平均20.3%でギリ3作連続大台超え
やはり、最終回と全話の視聴率は気になる…
私としては、本日の『ひよっこ』が好スタートを切ったから、過去を振り返るつもりは無かったのだが、やはり最終回と全話の視聴率は気になる。そこで、こんなニュースを見つけた。
朝ドラは単なる時計の背景動画でなく、ドラマ性が重要
NHK朝ドラ「べっぴんさん」最終回は19・8% 大台割れでフィニッシュ
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170403-OHT1T50116.html
「べっぴんさん」(月~土曜・前8時)の最終回・第151話の平均視聴率が19・8%を記録。半年間の放送のラストは大台割れで終わったことが3日分かった。
3月31日の第150話で20・4%の大台突破したが、最終回は、やや寂しい数字となったが、全151回の平均視聴率は20・3%と、朝ドラ3作連続の大台超えとなった。
私は基本的に「視聴率≠番組の質」の立場だが、2013年前期放送『あまちゃん』以降の視聴率の推移(ビデオリサーチ社の朝ドラ視聴率一覧)からすると、『べっぴんさん』は、2015年前期放送『まれ』の大台割れ19.4%に次ぐ低視聴率。あの『とと姉ちゃん』ですら、成功体験を活かして22.8%なのだ。
NHKは、この事実を真摯に受け止めて今後の朝ドラに活かして欲しいし、活かすべきだ。『あまちゃん』以降、朝ドラは単なる時計の背景動画でなく、ドラマ性を期待する視聴者が増えたのは、私や当blogやその他のメディアを見ても承知の通り。
低視聴率の原因は、"毎日観る必要が無い" 内容だから
私は考える。『とと』よりガクンと視聴率が下がった原因は、毎日観る必要が無い内容だったからだと。その象徴が第146回で8放送回ぶりに20%の大台超えとなったものの、その後は3日連続で大台割れ。最終回直前の第150回で20.4%に回復したのに、最終回でまた19.8%に落ちたと言う厳しい現実。
土曜日だから、朝の時計は必要ない視聴者が、最終回だから観ようと言う気にならなかったことが、数字に反映されたと考えられないだろうか?だとしたら、毎日放送する朝ドラとしては失敗作と言うことになる。是非とも、今後の朝ドラのスタッフには、『べっぴんさん』の失敗を教訓にして欲しい。
『べっぴんさん』の失敗は芳根京子さんの責任でないが…
また、私にとっては、『べっぴんさん』でヒロインを演じた芳根京子さんに嫌悪感は抱かずに済んだのは、不幸中の幸いと言って良い(『まれ』『とと』では嫌悪感が増したから)。しかし、民放の判断はもっと厳しいようだ。
芳根京子、TBS日9は「お飾りヒロイン」!? 『べっぴんさん』は低評価
http://www.cyzowoman.com/2017/04/post_134342.html
芳根京子が、4月16日にスタートするTBS日曜劇場『小さな巨人』(長谷川博已主演/日曜午後9時~)でヒロインに起用されることがわかった。
朝ドラで主役を務めた直後、TBS「日曜劇場」のヒロインに起用されるのは、『まれ』(2015年前期)の土屋太鳳以来となる。土屋は同10月期の『下町ロケット』で、主演・阿部寛の娘役を演じた。同ドラマは、平均18.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得する大ヒットとなったが、土屋はメーンストーリーには絡まず、出演シーンも少なかったため、“お飾りヒロイン”と揶揄されることもあった。『小さな巨人』での芳根も、そのときの土屋と同じような役回りになりそうだというのだ。
「人事課の新人職員・芳根もカギを握る人物ではありますが、本筋からは外れます。“朝ドラヒロイン”出演の話題性がほしいだけで、実際のところは“お飾りヒロイン”的な役柄になりそうな気配です。『べっぴんさん』は、視聴率が20%割れを連発し、世間では『いまひとつパッとしなかった作品』と評価されているだけに、『小さな巨人』での演技も、視聴者から厳しめに評価されるかもしれません」(テレビ制作関係者)
うーん、確かにNHK以上に視聴率に敏感な民放では、世間の『べっぴんさん』への低評価は素直に受け止めておいた方が無難と捉えるのは無理はない。
"朝ドラ女優" と呼ばれる内に、あの笑顔と元気を…
ただ、TBSは芳根京子さんにとって、世間が彼女に大注目するきっかけとなった『表参道高校合唱部!』を放送した局。どうか相性の良さを運にして “朝ドラ女優” の看板が通用する内に、またあの笑顔と元気を魅せて欲しいものだ。
あとがき
ものづくりを生業にしている者の端くれとして『べっぴんさん』を見ると、まず映像的に「4Kカメラ」を使用したことで、屋外での撮影での風景や日差しの美しさを見事に表現していました(序盤のはなが生きていた頃なんかそう)し、屋内セットでも光を巧みに使った濃淡のきめ細かい表現は、プログレッシブカメラでは出せない表現力。
脚本は、登場人物たちを言葉数の少ない自己表現力が豊かでない設定にし、会話を少なくして、その分前述の美しい映像だけで間を創り出したり、状況や心情の説明を削いで視聴者に解釈を委ねたりと言う実験的な部分もあったかもしれません。
だから放送開始当初は、美しい映像と実験的な脚本は、テンポが良く斬新で光の演出がきれいな映像と評価されたのでしょう。しかし、スタッフはそこに胡坐をかいてしまいました。その結果が、いつも逆光で眩しい映像に、描写不足で話が箇条書きに進むだけの脚本、しまいには演者の老け演技までやり玉に…
やはり、朝ドラのヒロインも、脚本も、演出も、もっともっとしっかしとした背骨(軸)を持っていないと途中で倒れます。『ひよっこ』がそのあとに続かないことを祈るばかりです。
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【これまでの感想】
●“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
●「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
●べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
●「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
●「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
●「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること
●「べっぴんさん」残り2話 視聴率下降中だが、半年間見続けて良かったと思える最終回を切望する
●“「べっぴんさん」連続テレビ小説史上初の試み発表” を放送する前にやることがあるのでは!?
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8 9 10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32
33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43
44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50
51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55
56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61
62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67
68 69 70 71 72
第13週『いつものように』
73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
76 77 78 79
第15週『さくら』
80 81 82 83 84 85
第16週『届かぬ心』
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第17週『明日への旅』
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第18週『守るべきもの』
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第19週『希望』
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第20週『旅立ちのとき』
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第21週『新世界へ、ようこそ』
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第22週『母の背中』
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第23週『あいを継ぐもの』
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第24週『光の射(さ)す方へ』
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第25週『時の魔法』
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第26週(最終週)『エバーグリーン』
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151(最終回)
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