べっぴんさん (第151回/最終回・4/1) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第26週(最終週)『エバーグリーン』『第151回/最終回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
「べっぴんさん」最終回。創業35周年を迎えたキアリス。社員と家族たちは「レリビィ」に集まり、盛大なパーティーを開く。その席で、驚きの発表が…。さらに、すみれ(芳根京子)、明美(谷村美月)、良子(百田夏菜子)、君枝(土村芳)は四人でいつまでも多くのべっぴんを作り続ける。そしてすみれは、神戸を見渡すクローバーの丘で、母から受けついだクローバーの言い伝えを藍(渡邉このみ)に語るのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
朝から飲み食いのシーンで始まった最終回…
取って付けたような「四つ葉のクローバー」の意味の説明の後、35周年記念パーティーも「語り」ですっ飛ばして、朝から飲み食いのシーンで始まった最終回。写真を大切にすると言う意味では、「写真入れ」も悪くないが、やはり藍(渡邉このみ)がカメラに興味を持っている違和感がチラついて…
何から何まで、箇条書きの最終回…
何十年も前のお手玉の中の小豆で赤飯つくり、武(中島広稀) 社長の業績は何も描かれぬまま社長を退任、退任祝いに貰ったカラオケセットでその場で歌い出すタケちゃん。そして、健太郎(古川雄輝)の新社長就任も「語り」で処理しちゃった。もう、何から何まで、箇条書きの最終回か…
どうしてもっと「写真入れ」を描かなかったんだろう?
それにしても、ここまで「写真入れ」で最終回までの数回を描くのなら、どうしてもっと「写真入れ」を描かなかったんだろう?使う人がうれしいと思えるような「写真入れ」を藍にあげると言う部分をもっと強調したら良かったのに。「お礼」では「べっぴん」とは違う意味になってしまうのに…
結局、「キアリス」は、すみれにとって何だったのか?
最終的に、「べっぴん」を作ること、「キアリス」を創業すること、親子の繋がりと、子育ての4本柱を描いたってことなのだろうか。これら4つが同時並行に描かれる必要性は無いが、前者の2つと後者の2つが、昨年と今年で分断されて描かれたような雰囲気だった。
すみれ(芳根京子)が「べっぴん」を作るために「キアリス」を立ち上げて、20周年を迎える位までの前半と、すみれの娘の反抗期から娘の入社、孫の誕生までの後半が、ほぼ別の作品のように感じられたのが、ホント残念。結局、「キアリス」と言う会社は、すみれにとって何だったのか、全く分からぬまま終わってしまった…
あとがき
やっと終わりました。最終回なのに、紀夫(永山絢斗)が戦地から帰還する前の第6週までの36回分くらい(11月中旬)としか繋がるエピソードがありませんでしたね。あとの100回分は何だったのか?ってことです。
やはり、あまり感情を外に出さず、言葉によるコミュニケーションが苦手で、人間関係構築が不器用と言う登場人物たちだからこそ、“モノづくりを通じて思いを伝える” ドラマの中で、 “べっぴん” を作っていく部分をもっと丁寧にじっくり描くべきではなかったでしょうか。
さて、この最終回が、半年間見続けて良かったと思える内容だったか?の答えですが、「そうでは無かった」と言わざるを得ません。理由は、半年間で描かれた様々な出来事が、私の頭の中を走馬灯のように浮かぶことが無かったからです。きっと連続性の乏しいエピソードと未解決ままの話ばかりだったことが原因でしょう。
そして、こんな作品を毎回「明るい作品になるであろう」と期待させてくれ、飾ってくれた Mr.Childrenが歌う「ヒカリノアトリエ」もフルコーラス流れず、オープニングのタイトル映像も僅か3秒足らずで終了。やはり、このスタッフの “ものづくり” への姿勢には疑問しか浮かびませんでした。『ひょっこ』は本作の反省を活かして欲しいです。
半年間、当blogの感想記事にお付き合い下さり、ありがとうございました。4月期春のドラマもよろしくお願いします。
【追記 2017/04/01 21:45】
『“「べっぴんさん」連続テレビ小説史上初の試み発表” を放送する前にやることがあるのでは!?』を投稿しました。
【追記 2017/04/03 21:20】
『「べっぴんさん」つまらなかった!? 最終回 19.8%で7年ぶり大台割れ 全話平均20.3%でギリ3作連続大台超え』を投稿しました。
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【これまでの感想】
●“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
●「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
●べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
●「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
●「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
●「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること
●「べっぴんさん」残り2話 視聴率下降中だが、半年間見続けて良かったと思える最終回を切望する
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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第2週『しあわせの形』
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第3週『とにかく前に』
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第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32
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第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43
44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50
51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55
56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61
62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67
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第13週『いつものように』
73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
76 77 78 79
第15週『さくら』
80 81 82 83 84 85
第16週『届かぬ心』
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第17週『明日への旅』
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第18週『守るべきもの』
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第19週『希望』
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第20週『旅立ちのとき』
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第21週『新世界へ、ようこそ』
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第22週『母の背中』
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第23週『あいを継ぐもの』
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第24週『光の射(さ)す方へ』
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第25週『時の魔法』
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第26週(最終週)『エバーグリーン』
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