カルテット (第10話/最終回・2017/3/21) 感想

カルテット

TBS系・火曜ドラマ『カルテット』公式
第10話/最終回『最後のまさか…さよならドーナツホール』の感想。


真紀(松たか子)はカルテットのメンバーの元へは戻らず、一人で仕事を始めていた。その真紀の帰りを待ちながら別荘で音楽を続ける司(松田龍平)、すずめ(満島ひかり)、諭高(高橋一生)の3人はどこか落ち着かない日々を過ごす。そんなある日、司たち3人は、取材に来た記者から写真を見せられる。そこには、見知らぬ男性と歩く現在の真紀が写っていた。笑顔の写真を見た司たちは動揺するが、もう一度、真紀に会いに行くことを決意する。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---

最終回に向けて "坂元裕二節" をより強めるために…

第1話の時から書いているが、私は坂元裕二氏の脚本が苦手だ。最終回を待たずに、幾度も途中で離脱しそうになった。しかし、本作を見るようになって、いつしかこの強い癖のある “坂元裕二節” が無いと寂しいようになっていた。前回の感想にも書いたように、癖は更に増しているのに…

本作がテレビドラマとして優れていると感じるのは、脚本の強烈な個性を活かしつつ残しつつ、それでも多くの人に作品を届けようとした演出と俳優の力だ。普通なら、脚本の癖を弱めにして対応するところを、第8話の最終章から更に “坂元裕二ワールド” を強めにして、その分を演出と俳優で補う手法を選んだのだ。

脚本の独創性に準じた、演出と俳優の許容応力が半端無い

従って、脚本と演出・俳優の絶対的なバランスは、それ程変わっていないのに、全話を通して見ると、相対的なクォリティーが上がっていると言うマジックが成り立った。要は、コップの水に塩をどんどん加えていくと、普通は塩分濃度が高くなるのを、器の方を濃過ぎないように大きくしていったって感じ。

私も、いろんな連ドラを見ているが、これが成功すると言うのは珍しい。だって、脚本の独創性の増加に合わせて、演出と俳優がそれを入れる器としての許容範囲を広げて対応したってことだから。それって、演出と俳優の許容応力が半端無いってことだから、誰にでも出来ることではない。それだけで天晴と言いたい。

"最終回なのに終わらない" と言う粋なエンディング

さて、連ドラの最終回としてはどうだったかと言うと、素晴らしいの一言。最終回なのに終わらないと言う粋なエンディングは、坂元裕二脚本としても意外過ぎる展開。こんな純粋でデリケートでスッキリとした最終回は、久し振りに味わった。『カルテット』の題名に恥じないような、演奏シーンも堪能できたし。

決して、視聴率には恵まれなかったが、分かる人には分かる、届く人には届く、そんな独特な世界観を持ち続けた良作だった。それにしても、坂元裕二氏の脚本で、このような清々しく明るい作品が出来るとは!やはり、食わず嫌い、先入観を止めないと、新たな世界は開かない…

あとがき

連ドラを同時に2本くらい視たような充実感がありますね。後味の良さも格別です。途中で離脱しなくて良かった。坂元裕二さんの脚本のスゴさは当然ですが、様々な演出の工夫や俳優さんたちの演技力の底力があったからこその作品だったと思います。これで、TBSの火曜夜10時のハードルが、また上がりましたね。

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