べっぴんさん (第141回・3/21) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第25週『時の魔法』『第141回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
 本作は、2/28 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


東京・銀座にキアリスのワンダーランドを作ろうと夢見るすみれ(芳根京子)たち。資金繰りに悩む中、大手商社の「KADOSHO」社長の古門(西岡徳馬)から資金提供の申し出があり、すみれたちはそれを受け入れるかどうかで思い悩む。古門は栄輔(松下優也)がエイスを倒産させる元凶となった存在。しかし、申し出通り資金を借りれば、自分たちの手で最後の夢を叶えることができる。すみれたちの決断は…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

相変わらず、不自然と緊迫感ゼロのアバンタイトル

世間的には三連休も終わった、週の始まりの日に仕事を引退するエピソードを持って来る脚本家の抜群のセンスに、千葉県は朝から冷たい涙雨が降っている…。
今回の感想記事は、映像を確認しながらの方が楽しめます!

それにしてもこのアバンタイトル、何か期待した感じと違う。古門(西岡徳馬)が帰ってからの緊急会議と言うか、会社の将来に関する重要な話し合いだから、古門がいなくなってその場で即始めたにしては、全員分の紅茶(珈琲)を準備する余裕があるのは、私には不自然。時間を空けたなら緊迫感ゼロ。まっ、どうでもいいや。

健太郎の台詞の説得力の無さが半端無い

ここ最近は、どの登場人物の台詞も説得力に欠けるし、これまでの展開との違和感を覚えるばかりなのだが、その筆頭が突然出番が増えてる健太郎(古川雄輝)だ。

健太郎「僕は、キアリスらしくないと思います。
    背伸びせずに、地に足をつけて、
    自分たちらしくやっていこういうのが、
    キアリスやないんですか?」

この台詞も何か、何かなぁ。確かに、すみれ(芳根京子)たちは “キアリスらしく” を念頭にやって来たのは認める。しかし、ここまで「キアリス」が成長したのは、「背伸びをせずに、地に足をつけて」来たからでなく、靴屋の麻田(市村正親)や元大急百貨店社長・大島(伊武雅刀)らの助言があったから。

当のすみれたちは、“売れたら良い” 的に商売っ気の無い商売のやり方を推進してきたし、今も「いいねぇ」で商品も映画も作ってる訳だから、ここで健太郎が、偉そうに「キアリスらしくない」なんて言ったところで、そもそも “キアリスらしさ” なんて存在しないことは、視聴はとっくに気付いているから、馬鹿馬鹿しくなる。

撮影現場のテンションの低さが丸見えのシーンがこれ

続いて、古門邸。ここは、脚本と演出が完全に空回り(いつも通りだが)したシーン。まずおかしいのは、古門が「ほぅ。本当にそれで良いんですか?」と言った直後のすみれが、僅かに前屈みになり古門に対して戦闘態勢を取っちゃったこと。芳根京子さんがこの後の長台詞の緊張感で意気込んだ結果だろう。

本来なら、古門の「負けたからこそ、その事をバネに」辺りで良かった。なのに、ここでまた妙なケンちゃん推しをするがために、健太郎にカットが行っちゃう。続いて編集は古門に行って、すみれに帰って来る時は、長台詞の直前で芳根さんは言う気満々になってる。もう、撮影現場のテンションの低さが丸見えだ。

すみれを無理矢理ヒロインに見せるための長台詞

そして、出ました。すみれが長台詞を言うと、その途端に過去の綻びの補修のための説明台詞、言い訳台詞に見えてしまう本作のお約束で見所のくだりだ。いや見えてしまうのでなく、それが事実なのだが。

で、当然にそんな長台詞に説得力がある訳でないから、回想シーンで誤魔化す。その回想と現代が髪型とファンデーションの色しか違っていないから笑うしかないし。

前回の感想で、「ヒロインがハイテンションで楽しい様子を見るだけで、イラッとする朝ドラなんて初めて」と書いたが、シリアスな場面では取って付けたような台詞を言わせて、無理矢理にヒロインらしく映してるだけって。

すみれのこの台詞、何か、何かなぁ…

すみれ「私たちは、キアリスと言う一本の木の種を
    植えたんやと思います。
    大きく育ち、花咲く瞬間を見たい。
    古門さんのお話を頂いて、そんな夢に心が躍りました」

先のすみれの長台詞に於ける大演説の一部だが、私だけの違和感だろうか。「花」を意識するなら「種を植える」で良いが、「大きく育つ一本の木」なら「苗を植える」のでは?で、結局、古門と言う男は、ただのいい人だったのか?今回で中身のない男になってしまったが、良かったのだろうか?

四つ葉のクローバーは?キアリスを私物化?

いやいや、ここは「花」に例えるのではなく、そして健太郎でなく、すみれに良子(百田夏菜子)、君枝(土村芳)、明美(谷村美月)も同行して、四つ葉のクローバーの象徴「勇気、愛情、信頼、希望」のエピソードをアレンジして4人の台詞を挿入したら良かった。そして、それが、キアリスらしさなんだと。

意地悪な見方をすれば、これ、すみれが「キアリス」を私物化しているようにも聞こえてしまう。いくらヒロインでも、「4人のキアリス」は、このあとで登場するから、もの凄い違和感しか抱けないのは私だけだろうか。冒頭の会議で、すみれがこう感じるようなくだりがあれば、話は別だが…

すみれのコートの “襟のほつれ” は、意図的なの?

実は、この15分間で一番気になったのが、すみれが喫茶店「レリビィ」に向かって商店街を歩くシーンだ。すみれがベージュ色のコートを来て歩いてくるが、そのコートの向かって右側の襟が割けて、ほつれた糸が飛び出してるように見えるのだ。珍しくあんなすみれのアップをインサートするから、余計に目に入った。

ファッションには疎い私だが、左右非対称でデザインには見えないし、かと言って、撮影中に壊れたなら衣装スタッフが修繕するだろうし、すみれの設定を考えればささっと自分で縫ってしまいそうだし。あー、こんな所でイライラさせないで欲しい。だって、大量の回想シーンだけでも長くてイライラするんだから。

四つ葉のクローバーの引退宣言キタ―(´V´)―!!

そして、今風に書けば、“四つ葉のクローバーの引退宣言キタ―(´V´)―!!” とでもすれば良いのか。一体、本作はすみれと「キアリス」のどの時代まで描くつもりなんだろう?と言う疑問はあるが。さて、この紀夫(永山絢斗)の台詞。言う程に下は詰まってないし、社長としての威厳もそれ程ないぞと突っ込んでも良いが…

紀夫「いつまでも僕がおったら、
   下が詰まるんやないかなって…。
   まあ、何よりも、
   もう任せられるんやないかなって言うのは一番や」

ここは、縁故採用を断固反対した(最後は折れたが)際の紀夫と同様に、紀夫は紀夫に中立で健全な会社を作ろうとしていることは一貫していると捉えたし、親としての心情も描いたから良かったとしよう。

あとがき

結局、現時点での4人の “夢” が “ワンダーランドを作ること” なのか、“銀座に総合店を出店すること” なのかハッキリしないまま、引退宣言になっちゃいましたね。また、脚本家お得意の “騒動の尻切れ” でした。

今週のサブタイトルは『時の魔法』です。どうやら「ワンダーランド」はそっちのけで話が進みそうですね。引退するってことは、もうネタが無いって証拠ですから、いよいよ過去の騒動を引っ張り出すに決まってます。無い袖は振れませんから。そうなると、思い当たるのは4人しかいません。

1.28年前すみれたちが作ったワンピースで入学式に出た美幸(当時:松田苺)
2.新聞社通訳ジョンの妻エイミー(シャーロット・ケイト・フォックス)
3.「ベビーショップあさや」にテーブルクロスを注文したリサ(ミシェル・タケ)
4.「ベビーショップあさや」の商品購入一号客の麗子(いちえ)

まあ、朝ドラ的には、成長した美幸が登場して、すみれたちがワンピースと再会でしょうね。リサの声だけの出演もあるかも?まっ、そんなところでしょうね。

前回の感想の投稿時間が夜遅くなってしまいました。そちらのコメントも頂ければ嬉しいです。

[お願い] コメント等でのあらすじのネタバレ厳禁でお願いします。今やストーリー展開が唯一の私の楽しみですので…(困)

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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック


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【これまでの感想】
“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること

第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8 9 10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32  33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43  44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50  51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55  56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61  62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67  68 69 70 71 72
第13週『いつものように』
 73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
 76 77 78 79
第15週『さくら』
 80 81 82 83 84 85
第16週『届かぬ心』
86  87 88 89 90 91
第17週『明日への旅』
92  93 94 95 96 97
第18週『守るべきもの』
98  99 100  101  102  103
第19週『希望』
104  105  106  107  108  109
第20週『旅立ちのとき』
110  111  112  113  114  115
第21週『新世界へ、ようこそ』
116  117  118  119  120  121
第22週『母の背中』
122  123  124  125  126  127
第23週『あいを継ぐもの』
128  129  130  131  132  133
第24週『光の射(さ)す方へ』
134  135  136  137  138  139
第25週『時の魔法』
140  

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