べっぴんさん (第127回・3/4) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第22週『母の背中』『第127回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 本作は、2/28 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
さくら(井頭愛海)と健太郎(古川雄輝)の突然の結婚宣言を受け、驚くすみれ(芳根京子)たち。紀夫(永山絢斗)と君枝(土村芳)は、「早すぎる」とすぐには受け入れられず…。一方、良子(百田夏菜子)の息子・龍一(森永悠希)もまた、将来のことを考えていた。父の勝二(田中要次)が経営する喫茶店を使って、世界中を回って覚えた料理を提供する食堂をやりたいと申し出る。それを聞いた勝二は激怒するが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
これぞ登場人物たちの退場劇の連続、退場劇場だ
今回は簡単感想で。もちろん、ドラマの内容に不満だからでなく、春の婚礼シーズンで多忙だからだが。としておく…
さて、年明けの『さくらの乱』以降、主人公は、すみれ(芳根京子)からさくら(井頭愛海)に取って代わり、「キアリス」のことも大して描かれず、全体としては、エピローグ状態の本作。言い換えれば、登場人物たちの退場劇の連続、そう “退場劇場” みたいなものだ。
そんな状態で、結婚だ、食堂だと描かれたところで、残り1か月もないエピローグの中の単なる退場劇場の1つ、いや2つでしかないのだ。
脚本家がどんなつもりで書こうが、脇役たちのその後の話
恐らく、脚本家はこれらも新たなエピソードであり、エピソードの始まりのつもりなのだろう。しかし、それは残りの放送が2,3か月もあればの話だ。もちろん、こんな脇役やそのまた脇役たちのその後の話を、どれだけの視聴者が観たいと思うのか知らないが。(おっと、喫茶店のスピンオフがあるのに、失敬)
この初代ヒロインすみれの台詞が、本作の終わりを告げた
すみれ「まあ、親としては まだまだやけど
どうにかここまで来たねぇ」
何れにしても、奇しくもすみれが言ったこの台詞が、(敢えて)初代ヒロインの物語の終わりを告げたのだ。これで、私は見た記憶が殆ど無い “すみれの子育て” が終わったってことになる。
こんな台詞を言わせたら、あとはすみれには娘の結婚式と孫の誕生くらいしか描くことはなくなるのは誰もが知ること。そしてそれらは、もはや “すみれの子育て” でもなく、「キアリス」の成長物語でもなく、只の “蛇足” と言わざるを得ない。
ただただ “蛇足” を、残り1か月近くも見せるのか?
ここで、“エピローグ”と “蛇足” の違いを論じるなんで馬鹿げたことはしない。「エピローグなんて要らない」とも言わない。ただただ “蛇足” を残り1か月近くも見せるのか?と、言いたいだけ…
あとがき
やはり、ここまでさくらを描くのならば、第2週目から存在していたさくらをもっと画面に登場させるべきでしたね。何度も書きますが、全156話の構成の失敗ですね。
この初代ヒロインすみれの存在感の薄さと半端ない蛇足っぷりのお陰で、「ファミリア」の子供服づくりの拘りや、綺麗な刺繍や可愛い子供服も全部見えなくなりました。残念でしかたがありません。
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
●“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
●「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
●べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
●「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
●「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
●「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8 9 10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32
33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43
44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50
51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55
56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61
62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67
68 69 70 71 72
第13週『いつものように』
73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
76 77 78 79
第15週『さくら』
80 81 82 83 84 85
第16週『届かぬ心』
86
87 88 89 90 91
第17週『明日への旅』
92
93 94 95 96 97
第18週『守るべきもの』
98
99 100
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第19週『希望』
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第20週『旅立ちのとき』
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第21週『新世界へ、ようこそ』
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第22週『母の背中』
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