べっぴんさん (第124回・3/1) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第22週『母の背中』『第124回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 本作は、2/28 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
昭和45年。大阪万博が開幕し、世界中から多くの外国人が日本を訪れていた。すみれ(芳根京子)と紀夫(永山絢斗)は大手商社の「KADOSHO」を訪れる。そこで待ち受けていたのは「エイス」社長として時代の寵児となっていた栄輔(松下優也)だった。「KADOSHO」社長の古門(西岡徳馬)の協力を得て、万博のフィナーレを飾るショーを演出することになっていた栄輔は、子供たちに着せる衣装の提供をキアリスに依頼する
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ついに、この日が来てしまった…
ついに、昨日2/28に本作がオールクランクアップ(撮影終了)した。これは残念ながら、今日以降に脚本家と撮影現場での演出家の仕事のことをあーだこーだ言っても、何も改善されないことを意味する。あとは、編集作業に僅かな期待を込めてエールを送るしかない。いやあ、ついにこの日が来てしまったとしか言いようがない。
万博は大阪、「キアリス」は神戸じゃないの?
さて、早速アバンタイトルでの編集に違和感だ。まあ、脚本に書かれていたのもあるだろうが、どうしてここまで “大阪に外国人が押し寄せて来た” ことを強調したんだろう?手作りチラシにしても、資料映像や「語り」にしても。万博は大阪、「キアリス」は神戸と舞台が全然違うのに。
2週間限定の「ベビーショップあさや from キアリス」の客層って、地元の人じゃないのかな?何か、万博での「エイス」に「キアリス」が協力するのと強引に話をくっつけて進める、そんな違和感満載のアバンタイトルで始まった。
いつも、チラシを配ると客がわんさか集まるのが本作
主題歌明けも、万博、外人、世界ばかり。それにしても、意味不明な内容の手作りチラシだが、配った途端に客が、それも外国人客がどーっとご来店。「キアリス」が大急百貨店に出店した時も、悦子(滝裕可里)が「客が来ない」と言って、チラシを配ったら客がわんさか訪れたのを思い出した。いつになっても「過程」がない。
外国人を誘引して商売成功って、本作らしく無いような
それにしても、万博当時の神戸って万博の影響であんなに町に外国人女性がいたのだろうか。いや、私としては「キアリス」本体は別にして、「ベビーショップあさや from キアリス」は地元の、近所の人たち向けに商品を売ると言うことで、商売を学んでいく方が本作らしかったような。今更言っても時既に遅しだが…
2週間限定の店の話で、一体何を描きたかったのか?
そして、何故か突然「ベビーショップあさや from キアリス」が開店して12日目に商品完売の知らせが。結局、このエピソードって何を言いたかったんだろう?何と無しに健太郎(古川雄輝)の活躍が目立って、健太郎の尻に火をつけたさくら(井頭愛海)の嫌らしさだけが強調されただけのような。
すみれの存在感の薄さは異常
その後の祝賀会?のシーンも意味不明。美代(片山友希)が出て行ったらしいが、月曜日には婚約者と言っていたが、良子(百田夏菜子)もすみれ(芳根京子)もあんな雑な扱いで良かったのかどうか。それにしても、すみれの存在感の薄さは異常。完全にヒロインの母親役に成り下がってしまった。
珈琲しかない店なのに、器も料理も出るわ出るわ
それに、「名前が無い喫茶店」には確かメニューに料理は無いはず。なのに、まるで『HERO』に登場した「St.George's Tavern」マスター(田中要次)の口癖「あるよ!」をパロディーにでもしたように、器も料理も出るわ出るわ。まっ、CGで良いから、龍一(森永悠希)にエプロンを後付けしてくれ、以外に言うことなし。
君枝の画力が、「女の一生」から殆ど成長してない
そして終盤での「キアリス」で4人が万博のショーのイメージデザイン画を見るシーン。デザイン部責任者を名乗る君枝(土村芳)の画力が、「女の一生」から殆ど成長していないと言う残念な仕上がり。そして、そのデザイン画からどうように洋服が具現化されたのかは、いつも通りバッサリカット。ああ、気持ちがいい位だ。
流石のさくらも、すみれのあの質問には閉口したか
外国人の子どもに「好きな色は何?」と「好きな動物は何?」と、珍しくここぞとばかりに最前線に出て来たすみれ。子供は「白」と「クマ」と答えたのに、君枝がその娘にあてがったワンピースは黄色とピンク。すみれ、何のために質問したんだ。
その光景をキョトンとして、さも「馬鹿馬鹿しい」と言わんばかりの表情で見ていたさくら。その気持ちは分かる…
あとがき
何か、何かなぁ。今一つ誰も一生懸命に頑張ってるようには見えないんですよね。もちろん、「過程」「経過」が描かれていないのも原因ですが、一番の原因は登場人物の誰にも思い入れがないことが最大の原因じゃないかと思うんです。
さくらの気持ちは分かる…と書きましたが、なぜ「キアリス」に入社したのか、すみれとの関係はその後どうなったのかも描かれないので、本当の意味ではあの場所にいること自体が理解できないので、思い入れなんぞはありません。皆さんは、多少なりとも思い入れがある登場人物っていますか?もちろん、今生きてる登場人物でですよ。
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ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
●“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
●「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
●べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
●「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
●「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
●「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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第2週『しあわせの形』
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第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32
33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43
44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50
51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55
56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61
62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67
68 69 70 71 72
第13週『いつものように』
73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
76 77 78 79
第15週『さくら』
80 81 82 83 84 85
第16週『届かぬ心』
86
87 88 89 90 91
第17週『明日への旅』
92
93 94 95 96 97
第18週『守るべきもの』
98
99 100
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第19週『希望』
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第20週『旅立ちのとき』
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第21週『新世界へ、ようこそ』
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第22週『母の背中』
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