カルテット (第6話・2017/2/21) 感想

TBS系・火曜ドラマ『カルテット』(公式)
第6話『第二章開幕!!夫の告白、妻の涙…迎える衝撃の結末』の感想。
真紀(松たか子)に秘密を知られてしまい、思わず別荘から飛び出したすずめ(満島ひかり)は、幹生(宮藤官九郎)と出会う。すずめは、諭高(高橋一生)の知人だと名乗る幹生の正体を察し、彼を連れて別荘へと向かう。真紀は鏡子(もたいまさこ)と会うことに。すずめとのつながりを知られた鏡子は観念し、真紀に幹生と何があったのかを問い詰める。真紀はそんな鏡子に、幹生への思いを語る。一方、幹生もすずめに家を出た経緯を明かす。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
坪井敏雄氏の演出で、雰囲気がガラリと変わった
放送前から告知はされていたが、『第二章開幕』と題された第6話から、本作での演出は初担当の坪井敏雄氏にバトンタッチ。これまでは、ラブコメを得意とする土井裕泰氏と金子文紀氏が演出していたから、流石に雰囲気がガラリと変わった印象だ。
物語としては、坂元裕二氏らしい独特な回想シーンを巧みに活かした真紀(松たか子)と幹生(宮藤官九郎)のラブストーリーって感じ。しかし、敢えてシリアスものを得意とする坪井氏の演出によって、坂元脚本の過去作品『同・級・生』や『東京ラブストーリー』に似た雰囲気も漂った。
ドキュメンタリー風のリアルなラブストーリーに
脚本そのものも小ネタを少な目にし、癖の強い会話劇も影を潜めて、全体的にかなり普通のドラマになったのは少々驚きだが、それでも “坂元ワールド” はしっかりと描かれて…。『第一章』を不可思議な舞台調の会話劇と例えるなら、『第二章』はドキュメンタリー風のリアルなラブストーリーに、だろうか。
これ、正に音楽で言うところの転調だ。第5話までのある意味で現実から逃避した登場人物たちが、第6話からそれぞれがリアルな現実に向き合っていく。坂元節の奥行きの深さと幅の広さを再認識させてくれた一時間だった…
あとがき
上手く「転調」しましたね。長調から短調への。ホント、巧みな脚本だなあと感心します。また、演出家のチョイスもお見事。次回にも期待します。
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