[読書] つながる仏教 よりよく生きるブッダの教え、感じてみませんか? (井上 広法,大來 尚順,早島 英観,松本 隆行/著,松原 信樹,大竹 稽/監修,編集・ポプラ社) 感想

つながる仏教 よりよく生きるブッダの教え、感じてみませんか?
【おススメ度】★★★★

私の評価基準(書籍用)


4人の異宗派の僧侶が、暮らしに繋がる仏教を徹底討論

TV『ぶっちゃけ寺』等のメディア出演や『寺子屋ブッダ』等での講義・講演、被災地でのボランティアを通して、仏教の教えや面白さや豊かさを伝える若き僧侶4人が、異なる宗派の立場から仏教を語り、教義の本質、死との向き合い方、仏教界の抱える課題について座談会形式で語り合った本。

浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、臨済宗建長寺派のお坊さんが、それぞれの宗派の考え方を全編に亘って、座談会形式の文章で書かれており、とても分かり易く仏教入門書としておすすめの一冊。

位牌はタブレット、おじいちゃんはクラウド

『ぶっちゃけ寺』でもお馴染みの浄土宗の井上広法氏が、「亡くなった人の魂はどこにあるのか?」と言う文脈の中で、ある親子のツィッターのやり取りを紹介した。

ある方が、仏壇に挨拶したらいいのか、お墓に挨拶に行ったらいいのか母親に尋ねると、母親が「位牌はタブレット、お墓はデスクトップ、おじいちゃんはクラウドに保存されている」って答えたんです。

いやあ、これには脱帽した。確かに「輪廻転生」を考えれば、魂は一か所に留まるどころか、代が変わる度に居場所は変わって当然。4人の僧侶は、この「輪廻転生」の考え方はインド仏教的で日本人には馴染まないとした上で、この “位牌はタブレット、おじいちゃんはクラウド” に賛同している。

私も熱心な仏教徒ではないが、年に数回は菩提寺を訪れ墓参りをし、仏壇にも手を合わせるが、何となく「先祖はどこからでも私を見てくれている」とは思っていたが、この考え方で完全にもやもやが吹っ飛んだ。むしろ、クラウドと言う捉え方が出来ない人への説明の方が難しいとさえ思ってしまった。

つながる仏教 よりよく生きるブッダの教え、感じてみませんか?

随喜(人の善を見て,それに従い喜ぶこと)が大切

日蓮宗の早島英観氏が、僧侶の慈悲活動と有名著名人の慈善活動について話すくだりで、こんな面白い例えをする。

仏教集団のなかで一番のお金持ちは誰かと言うと、お釈迦様なんですよね。お釈迦様、ものすごい精舎をもらったり、お布施ももらったり、ご飯をいっぱい貰っています。
でも誰も強欲だなんて思わないじゃないですか。それはやはり、分配しているからだと思うんです。

結論は、自分のできる範囲で他者への分配はすれば良い。募金やお布施は自分の幸福度に密接に関係するのだからと結んでいる。例えば、隣の人が高額のお布施をしたのに自分は少なくても、それは良いことだよねと一緒に喜ぶ “随喜” の気持ちが大切と。そうすれば、自分も頑張ろうと言う気持ちになる。確かに…

あとがき

仏教全体としても各宗派の違いなど、知ってるようで曖昧だったことが、4人のお坊さんの対談から読み取ることが出来ます。どう伝えたら日本に於ける仏教思想が多くの人に理解され易いか、真剣に考えているのが伝わってきます。ユニークな発想や、新しいコミュニケーションの方法で未来の仏教を考える僧侶たちの考えに触れてみる良い機会になると思います。


     

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