べっぴんさん (第114回・2/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第20週『旅立ちのとき』『第114回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
昭和37年、秋。すみれ(芳根京子)の娘のさくら(井頭愛海)と、君枝(土村芳)の息子・健太郎(古川雄輝)は、大学受験の願書提出の時期を迎えていた。祖母の琴子(いしのようこ)を中心に、家族からは関西の大学に行くことを期待されている健太郎(古川雄輝)だったが、ついに自分の本当の思いを打ち明ける。そして翌年、さくらと健太郎の受験結果が発表され…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ついに、一か月以上も続いた「さくらの乱」を全否定か!?
冒頭から健太郎(古川雄輝)の秘密をあっさり暴露するさくら(井頭愛海)に呆れたが、流石にこのすみれ(芳根京子)の言葉を聞いて唖然とすると共に、一つ一つ拾って突っ込むのが馬鹿馬鹿しくなった。
すみれ「さみしくても 健ちゃんが本気なら
応援してくれるに決まってる。
まあ 別れは つらいわ。
でもね 送り出すのも親の務め」
このすみれの台詞って、年明けからダラダラと一か月以上も続いた「さくらの乱」を自らの言葉で全否定ているのと同じでしょ?さくらの本心を聞こうともせずに、一方的にさくらを叱りつけたのはすみれ本人ではないか。それとも、あの出来事ですみれが学習したとでも?
流石に、視聴者を馬鹿にし過ぎではないだろうか。炎上商法だか知らないが、ここまで、前後の脈略も無くご都合主義で話を進めるのはいかがなものか。
「キアリス」でバイトしただけの健太郎がどうなろうと…
第一、ここ数日毎回のように言っているが、健太郎なんて脇役の脇役。そんな脇の脇の登場人物たちの中でも、殆ど思入れのない登場人物だ。更に言えば、「キアリス」との関連を考えれば、夏休みにアルバイトをしただけで、その仕事っぷりすら描かれない端役だ。
そんな登場人物がどの大学へ進学しようと、誰を好きだろうと、正直興味関心はない。さっさと東京へ行って物語から退場して欲しい。
すみれよりも、喜代の言葉の方が説得力があると言う矛盾
喜代「あのころは… 大変な時代でした」
終盤で、小豆でこしらえたお手玉を手にした喜代(宮田圭子)が、すみれとさくらに、戦時中の子育ての苦労を振り返って言う台詞だが、15分間で主人公やその娘や主人公の仲間の台詞よりも、喜代の台詞が最も説得力があるってどう言うこと?
家事も育児もすべて喜代に依存、いや押し付けていたすみれが喜代のことを「掛けがえのない人」なんて今さら言っても、誰の心に響くと言うのだ。本当に馬鹿馬鹿しい。
あとがき
結局、受験勉強も殆ど描かれず(描かれても観たくないが)、写真のアップで時間経過して昭和378年2月に。うーん、結局、本作って、大して努力もしないで成功しているお金持ちたちの話になってませんか。こんなのを観て面白いと思う人がどれだけいるんでしょう。流石にここまでつまらなくなるとは思いませんでした。
それに、最近、過去の写真を長々と映す場面を多く見かけますが、完全に演出の手抜きですよ。回想シーンを再編集するのも面倒だから、写真だけ映しとけみたいな。あとは、視聴者の好意的な脳内補完で何とかしてくれるだろうって。でも、流石に無理ですよ。写真が初登場した頃とは、別の作品になっているのですから。
とにかくサブタイトルが『旅立ちのとき』の金曜日が、今年に入ってからのくだりをヒロイン自ら全否定した台詞で終わると言うのは凄すぎます…
どうしてヒロインが「べっぴんさん」を作る話を描かないのでしょう?
どうして、もっと丁寧に描写しないのでしょう?
そして、どうして、登場人物たちの “思い” や “思いやり” や “優しさ” を描かないのでしょう?
分からぬことばかりです…
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
●“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
●「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
●べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
●「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
●「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
●「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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第2週『しあわせの形』
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第3週『とにかく前に』
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第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32
33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
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第9週『チャンス到来!』
49 50
51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55
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第11週『やるべきこと』
61
62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67
68 69 70 71 72
第13週『いつものように』
73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
76 77 78 79
第15週『さくら』
80 81 82 83 84 85
第16週『届かぬ心』
86
87 88 89 90 91
第17週『明日への旅』
92
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第18週『守るべきもの』
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第19週『希望』
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第20週『旅立ちのとき』
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