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嫌われる勇気 (第6話・2017/2/16) 感想

嫌われる勇気

フジテレビ系・木曜劇場『嫌われる勇気』公式
第6話『被害者は元カレ!?遺体が語る四年前の約束』の感想。
なお、原案:岸見一郎氏・古賀史健氏のノンフィクション『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え-』は既読。



蘭子(香里奈)が男性(堀井新太)に路上で抱き付く姿を見た青山(加藤シゲアキ)は、蘭子は男性の言葉を信じてだまされるタイプに違いないと大騒ぎ。それに対し大文字(椎名桔平)は、「信用」と「信頼」の違いを論じる。そんな中、めい子(相楽樹)の元恋人・諒(渋江譲二)の遺体が河川敷で発見され、彼と不倫関係を告発された遥(知花くらら)の関与が疑われる。事件当日の諒の足取りを探る蘭子は彼がめい子と会う約束だったとにらむ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

刑事ドラマとしては悪くない 問題はアドラー心理学…

予想外の低視聴率以上に、日本アドラー心理学会から抗議を受け、「放映の中止」や「脚本の大幅な見直し」を要請したことの方が話題になっている本作の第6話。しかし、「アドラー心理学」の解釈やらは殆ど変わらないが、テレビドラマの内容としては、かなり分かり易く、面白みも出て来た。

クレジットを見ると、脚本が第1話の次に高視聴率で、最も物語に整合性があり面白かった第4話担当のひかわかよ氏に。演出は、これまでの最低視聴率の第5話担当の星野和成氏。やはりと言うか、本作の問題は「アドラー心理学」をベースにしている企画と、それを上手く取り込めていない演出と言うのが私の結論だ。

"青山刑事と大文字教授のシーン" を不自然にしない工夫を

先に、本作の脚本を褒めたばかりで恐縮だが、作り手の大人の事情か演じる俳優の演技力不足を恐れているのか知らないが、第1話から私が提案している通りに青山(加藤シゲアキ)を活用し無さ過ぎる。まずは何よりも、青山をもっと劇中に登場させ喋らせることで、蘭子(香里奈)との思考の違いを明確に描くべき。

その上で、青山が大文字(椎名桔平)からの教えを受けて「アドラー心理学」を学んで、言動に活かしていくなりの描写にしないと、青山と大文字のお勉強のシーンが、ドラマ全体から完全に浮いてしまう。それが今の本作。

原案を『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え-』とするなら、蘭子が「アドラー心理学」を地で行く “アドラー女子” と言うことより、「アドラー心理学」をきちんと描かなくては話が始まらない。そこをまずやらなければ、ある意味で第1話も始まっていないようなものだ。

もっと、青山の成長物語の色を濃くした方が絶対に面白い

ただ、脚本も演出も悪いばかりでない。主人公が一方的に失礼で無責任な人物像だったのは、だいぶ薄まってきている。人間味を含ませてきていると言えば良いだろうか。しかし、青山の出番が変わらず少ないのが残念であり、困ってしまう。

加藤シゲアキさんの多忙さを考えると、第6話放送当時は第9,10話あたりを撮影中だろう。このちっぽけな意見は撮影現場に届かないかもしれないが、もっと青山の成長物語の色を濃くした方が絶対に面白い。それが原案書に一番近いのだから。今さら言っても時既に遅いかもしれないが…

あとがき

今回のストーリーは、これまでで主人公の関係者である、めい子(相楽樹)が絡んだ事件で一番面白くなるはずだったんですが、第5話までの相楽さんが意識して演じていると仰っていた “壇蜜” のイメージが逆効果になりましたね。本作は、迷作『とと姉ちゃん』の鞠子 役風で良かったような。

『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え-』を完全に理解しているとは言い難い私が言うのもなんだが、脚本家も演出家も「アドラー心理学」をきちんと理解した上で仕事をした方が良いと思います。ベストセラー書籍に乗っかっただけで簡単に視聴率は取れないと思います。次回に期待します。

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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