カルテット (第5話・2017/2/14) 感想

TBS系・火曜ドラマ『カルテット』(公式)
第5話『第2章開幕!?女の戦い、涙、告白…夫失踪の真相!!』の感想。
司(松田龍平)を伴い東京に一時帰宅した真紀(松たか子)の自宅を、鏡子(もたいまさこ)が突然、訪ねてくる。鏡子は2人の仲を疑いつつ、息子・幹生の情報を得ようと探りを入れるが、自分のことを本気で心配している様子の真紀に困惑する。一方、軽井沢では、司の元に弟・圭が現れる。圭は司に、今後も別荘で音楽活動を続けるための条件を提示。後日、4人は音楽事務所のプロデューサーから、フェスティバル出演を打診される。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
小ネタを避けて、会話劇だけで十分に楽しめる仕様に…
今や、「面白いのに低視聴率」と名誉あるのか不名誉なのか微妙なレッテルを貼られた本作。幾つも理由は思い付くが、その中でも私が納得するのが、番組中に散らばめられる数々の小ネタと台詞が連携している面白さが、画面に集中していないと楽しめないことだ。
多分、本作のターゲットも実際に面白く感じるのも30代から40代の女性。実際、30~40代女性がテレビを見る時間帯は、午後10時がピークと言う調査結果もある。そんな女性たちは、この時間夕食の片付けやアイロン掛けや子供たちの翌日の準備など、テレビの前に張り付いて見られる視聴体勢でない。
しかし、今回はコスプレと言う目で見なくては楽しめない部分はあったものの、従来のようなじっくり見ていないとクスッと出来ない小ネタは少なかった。正確には、そこに気付かなくても、会話劇だけで十分に楽しめる仕様になっていた。これは、多くの夜10時に忙しいドラマファンには嬉しい誤算だったのでは?
これには、演出が本作3人目、初担当の坪井敏雄氏になったことが成功したのではないだろうか。いくら脚本が変わっても、視覚的な小ネタは演出家の裁量が大きい。そこで、第1章の終わり、第2章の幕開けを良い機会に、少し軌道修正したのでは?「視聴率=ドラマの質」ではないが、高いに越したことは無いから…
かなり意図的で戦略的? 雰囲気をガラリと変えてきた
さて、本編。今回は「プロの仕事」「三流らしさ」が物語の骨格になり、「カルテットドーナツホール」の話が描かれた。これまでの別荘内での会話劇が中心だった展開から、会話劇の舞台を別荘の外に持ち出して、更に新たな第三者を加えて、これまでとガラリと雰囲気を変化させた第5話。
先の小ネタと一緒で、かなり意図的であり戦略的。その意味では、幹生(宮藤官九郎)が登場し、現実から少し離れたファンタジーの世界に、現実が飛び込んで来たと言うエンディング。、この位のシフトチェンジが、「テーマ」らしい「テーマ」が存在しない本作としては、ちょうど良さそうだ。
あとがき
次回から、大きく物語が動きそう。この4人に、宮藤官九郎さんを加えると言うキャスティングも斬新ですね。次回にも期待します。
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