べっぴんさん (第106回・2/8) 感想

2017/02/05 18:27 記事更新
連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第19週『希望』『第106回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


病に倒れた五十八(生瀬勝久)からの言葉を受け、すみれ(芳根京子)の娘・さくら(井頭愛海)は、自分の居場所を探し始める。幼なじみの健太郎(古川雄輝)や龍一(森永悠希)と一緒に「キアリス」でアルバイトをすることになったさくらは、すみれが仕事に向かう姿勢や、商品に込めた深い思いを知り、変わり始める。一方、二郎(林遣都)は、プロのドラム奏者になるという夢をかなえるため東京に行くことを決意する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

なぜ、突然に仕事だ、愛情だと描き出した!?

五十八「やらなあかんこと、あるやろ」

まさか、脚本家が五十八(生瀬勝久)のこの言葉に触発されたのか、目を覚ましてもらったのか知らないが、突然に仕事だ、愛情だと描き出した第106回だった。

脚本家に「やらなあかんこと、あるやろ」と言いたい

もう違和感しかないのだが、次の潔(高良健吾)の台詞には驚いた。潔が自宅に帰りたくないとだだをこねるさくら(井頭愛海)に、「キアリス」でのアルバイトを勧めるくだりだ。

潔「お金を稼ぐとはどう言うことか、
  お母さんたちの仕事はどう言うものか、見てみなさい」

おいおい、潔さん。さくらに見せる前に、視聴者にお金を稼ぐことやすみれ(芳根京子)たちの仕事がどんなものかろくに描きもせずに、さくらにバイトって?これでは、私たち視聴者もさくらと一緒にバイトをしないと、「キアリス」の物語は見られないってことかになりやしないか。

だって、視聴者は、今年から突然湧いてきたようなさくらと違って、4か月以上もすみれと「キアリス」を観ていても、ちっとも分からないのに、夏休みのアルバイトでさくらには分かるってこと?自分勝手な解釈の脚本は本当に困る。視聴者こそ脚本家に「やらなあかんこと、あるやろ」と言ってやりたいところだ…

この脚本家は "やらったらあかんことをやる" から困る

それにしても、前回のさくらの失恋で、二郎(林遣都)と五月(久保田紗友)は過去の登場人物になったのでは?それに、二郎も五月も主人公とは無縁の脇役。まあ、主人公の娘と関係はあったが、失恋したことで、「さくらの乱」要員としての役割は終えたはず。なのに、主題歌明けにだらだらと…

こんな時こそ、脚本家お得意の時間経過で、今回のアバンタイトルの1カット目からさくらのアルバイト風景で始めたら良かった。だから、「やらなあかんこと、あるやろ」と言ってやりたいのだ。しかし、この脚本家は “やらったらあかんことをやる” のが大のお得意だ。

そして、栄輔(松下優也)は未だに五月の妊娠を知らない設定で、妊娠初期の五月に力仕事をさせたりと…。いつもならここで、すみれが栄輔に「栄輔さん、妊娠を知らないで働かせてたの!?」とお約束の「騒動至上主義」で一盛り上がりすると思いきや、既に脚本家は五月たちには興味がないらしい。

むしろ、私としては、一体すみれたちは五月をどう責任を持って預かっているのか?その辺は描きっ放しか?と思ってしまう。時間経過で退場させないなら、すみれが栄輔に妊娠等の事情説明して、お金が必要なら五月に「キアリス」で軽度な仕事で働かせれば良いと考えてしまうが…

潔を煽るだけの栄輔なら、劇中に存在する意味が無い

そもそも、この岩佐栄輔なる人物、確かに序盤ではすみれと不倫もどきの関係性もあったし、潔たちとの関係もあり、それなりに重要な登場人物だった。しかし、再登場してからはキャラが変わって、まさかの無口でぶっきらぼうと言う、すみれやさくらと一緒の設定にしてしまった。

もちろん、こう言うすぐに口に出さず時々強烈なことを言う登場人物は、物語の方向性を分からなくする役目があり、ドラマがマンネリ化するのを防止することがある。しかし、今の栄輔は過去を切り捨て、今の自分のこと以外の事情は知らない孤独な立場。ただ、潔を煽るだけの栄輔。これでは、劇中に存在する意味が無い。

すみれもさくらも、気持ちが悪い位にやる気を出した

さて、冒頭でも書いたように中盤から一気に仕事だ、愛情だと描き出した本作。1か月以上も映像も物語も暗くてどんよりしたお話から一変。すみれもさくらも、気持ちが悪い位にやる気を出した。多くの視聴者の気分としては、残り2か月も無いのに、今更なにを張り切ってんの?ってところではないだろうか。

いくらフィクションでも、嘘は困る

以下のシーンも唐突だが、すみれの仕事への情熱を描いて、更にさくらに見せて…と脚本家が欲張ったのだろう。突然、大急百貨店の小山(凪川アトム)に牙を?くすみれ。そこで、雑用係から苦節10数年で部長にのし上がった武(中島広稀)がとんでもないことを言う。

武「いつもこんな具合に、打合せがどんどん長くなるんです」

武の嘘つき!そう言わざるを得ない。これまでこんな目くじらを立てて、鼻を上に向けて「ふんっ」と反発する姿なんて観たことない。私が知っているすみれ専務の交渉術は、いつもおどおどして上目遣いで遠慮がちだったぞ。

いくらフィクションでも、嘘はいけない。せめて「最近のすみれさんは」位にしておけば良かった。そうすれば、さくらの一件で気持ちがイライラして、ヒステリックになってると、こちらは脳内保管しておくから。

さくらが突然、 "母の背中を見て育つ" 的なのは不自然

そして、あれだけ身を入れて販売交渉していたさくらが、メリヤス工場の橋詰(佐川満男)からの手紙が届いたと知るや否や、交渉そっちのけで手紙を開封して歓喜の声。更に娘に差出人の説明までしちゃった。確かに、武には関係あるが、さくらには完全に無関係の話。なのに、ぼけーっと写真を見つめるさくら。

無理矢理に五十八の回想を挟んだが、あの写真一枚でさくらが改心するのは強引だ。そもそも、あれほどに我儘で、自己チューに描かれ続けたさくらが、今回からまるで優等生のように “母の背中を見て育つ” 的になるのは不自然極まりない。だって、優等生は家出なんてしないから。

で、販売交渉の結果も描かれずに15分間終了。結局、「さくらの乱」は何だったのか?答えも出さずに、物語は脚本家の好き勝手な方向へ進んでいく…

あとがき

演技のことには、基本的に言及しない立場なのですが、今回の大急の小山さんに反論するシーンでのすみれを演じた芳根京子さんの演技はイタかったです。あれ、演技指導としては「毅然とした態度で、多少声を荒げて突っ込んでく感じ」だった思います。

しかし、残念ながら、幼い子が嫌なことをされて「ふんっ」と威嚇した程度で終わってしまいました。演技指導ももっと丁寧に的確にしたら違った結果が出た可能性はありますが、最近のすみれには35歳前後の当時の女性の大人らしさとか落ち着きもありませんから、厳しいのでしょうか。

これ、決して芳根京子さんの演技をどうこうと言うことでなく、最近の朝ドラは既に有名な演技派と言われる若手女優さんをヒロイン役に抜擢する傾向が強いですが、やはり10代後半や20代前半の女優さんで、中年以降を演じるのは難しいし、彼女たちにもあまり得が無いような。

子役から女学生役に変わるように、中年時代、老年時代で俳優を変えるのも得策ではないでしょうか。演じる方も観る方も違和感のない朝ドラ。ちょっと話が壮大になりましたが、より朝ドラを楽しくするために…

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上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック


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【これまでの感想】
“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること

第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8 9 10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32  33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43  44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50  51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55  56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61  62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67  68 69 70 71 72
第13週『いつものように』
 73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
 76 77 78 79
第15週『さくら』
 80 81 82 83 84 85
第16週『届かぬ心』
86  87 88 89 90 91
第17週『明日への旅』
92  93 94 95 96 97
第18週『守るべきもの』
98  99 100  101  102  103
第19週『希望』
104  105  

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