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A LIFE~愛しき人~ (第4話・2017/2/5) 感想

A LIFE~愛しき人~

TBSテレビ系・日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』公式
第4話『ナースのプライド』の感想。



沖田(木村拓哉)は壮大(浅野忠信)から、ある病院に出向いて手術をしてほしいと頼まれる。そこは、壮大が虎之介(柄本明)に内緒で提携話を進めている病院だった。難しい手術のため、沖田はオペナースに由紀(木村文乃)を指名。ところが手術中、同病院の院長・片山(鶴見辰吾)の息子で心臓血管外科医・孝幸(忍成修吾)が、由紀の指摘にへそを曲げる。そして手術は成功するが、片山は提携話を盾に取り、由紀を外すよう迫る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

看護師を軽視し過ぎ 時代錯誤も甚だしい

とにかく脳腫瘍を患っている医師に手術させるとか、頭痛の自覚症状が出ているのに医者の不養生だかで自分のカルテも見ない医師のことが、完全にスルーされて今回も物語が進んでいる状態で、本作の医療ドラマとしての部分に、これ以上食い付くのも何だと思うが…

今回は、オペナースに由紀(木村文乃)の “ナースのプライド” を描いた第4話。しかし、ナースのプライドの以前に、医者になりたかったがお金が無くて奨学金で看護師になったと言うのは、流石に看護師と言う職業を軽視し過ぎ。医者になりたい熱意が本気なら、国立大学の奨学金制度で目指せば良いだけ。

折角、由紀はいいキャラだったのに、ふてくされて段ボール箱にバンバンと音を立てて荷物を積めるとか、いくら優秀でもあり得ない。怒りを表現したかったのだろうが、益々アンチ由紀を増やすだけにしか思えない。

結果的に、沖田が被害を拡大させているのでは?

更に言うなら、器械出しの看護師は看護師の中でもかなりのスペシャリスト。脳外も心外もやる沖田(木村拓哉)の設定こそあり得ないが、オペナースはいろいろな診療科の手術に立ち会うから、知識や経験だって医師より豊富なのは当然のこと。

それに、他病院から鳴り物入りでやって来た沖田(木村拓哉)が連れて来た由紀に、あれほど幼稚に対抗心をぶつけた孝幸(忍成修吾)の人間性や医師の資質の方を疑ってしまった。

そして何より、この一件は出張の責任者であり、手術の責任者である沖田が相手の病院長に謝罪すれば良いだけの話。結果的に、由紀を守ろう引き留めようとして何もしない沖田自身が、被害を拡大させている。これ最大の矛盾…

「自分のオペのため」でなく「患者のため」で無いのか?

やはり、本作にイマイチ共感できないのは、登場人物たち、特に医療従事者たちが「患者のため」と言うプライドを前面に押し出さないから。単純に且つ明確に「患者さんのため」と台詞で言わせるだけも、視聴者への印象付けは確実に出来るのに、なぜかやらない。だから、「自分のオペのため」のように見えてしまっている。

沖田と由紀の廊下のシーンもそう。沖田と壮大(浅野忠信)のシーンもそう。沖田が「患者のため」と言う部分が不明瞭だから、沖田の言動そのものに説得力が無いのだ。説得力の無い沖田が、説得すると言うのも、これまた矛盾なのだが…

あとがき

結局、最後に壮大が頭を下げる理由も「患者のため」とは口ばかりで、真意は妻を救いたいってこと。みんな自分ことばかり。脚本担当の橋部敦子さんのこれまでの作品は、重たいテーマの作品でも、現実を直視しつつも感情移入しやすい作風だと思っていましたが、本作は別人の脚本のようですね。

こんな強引なヒーローを仕立てた医療ドラマ、視聴率が下がるのは当然。「俳優・木村拓哉」の応援団の私でも、「患者のため」と言う矜恃を持たせたら、沖田の自尊心や相手を思う気持ちにも共感できるのに。何とか、早急に患者のために手術をする沖田先生に描いて欲しいです。次回に期待します。

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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