嫌われる勇気 (第4話・2017/2/2) 感想

フジテレビ系・木曜劇場『嫌われる勇気』(公式)
第4話『容疑者は一族全員!承認欲求を否定せよ!』の感想。
なお、原案:岸見一郎氏・古賀史健氏のノンフィクション『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え-』は既読。
青山(加藤シゲアキ)は大文字(椎名桔平)に行動が自由過ぎる蘭子(香里奈)への不満を訴えるが、「自由とは他者から嫌われること」と論じられる。国会議員・狸穴(山田明郷)の死に関して捜査を開始した蘭子たち。妻・治子(朝加真由美)が死因究明を拒否し、殺人の疑いが浮上していた。蘭子は、治子と娘で芸術家のさゆり(前田亜季)、息子で第二秘書の寿也(水橋研二)、第一秘書の武藤(平野貴大)に対し全員が容疑者だと言い放つ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
升毅さんの半田係長が、『デカワンコ』のボスになった!
内容よりも、升毅さん演じる半田係長が第4話から突然『デカワンコ』の門馬係長と似た芝居になったのに笑ってしまった。しかし、私にとっては本作を良い方向に導いた。升さんのハマり役であるデカワンコの係長に見えたから、作品全体が刑事ドラマらしく見えてきたからだ。
刑事らの捜査で、事件の全体の構図が見え易くなった
さて、内容だが、面白いかどうかは好みの問題だが、これまでで最も刑事ドラマとして、すんなりと頭に入って来たって感じ。もっと具体的に書けば、蘭子(香里奈)以外の刑事たちの捜査の様子がきちんと描かれたことで、事件の全体の構図が見え易くなったってこと。これで、刑事ドラマのスタートラインについたと言える。
強気な女刑事が単独捜査する "既視感" を拭うがために…
なぜ事件が見えるようになったのか?これまでは、強気な女刑事が単独捜査すると言う既視感を拭うがために、作品全体に「アドラー心理学」の衣を着せて、蘭子を変人キャラに仕立てた。その上に、「アドラー心理学」らしさを醸し出すために蘭子も事件も分かり難く描いたから、肝心の事件が見えなくなっていたのだ。
見せ場を見せ場らしく魅せ、小難しさを取ったら?
刑事ドラマとしての事件はそれなりに捻りもあるし悪くないのに、刑事ドラマとしての面白みに欠けるのが残念。結局、「アドラー心理学」を表現する部分が、ベースの刑事ドラマをブツ切れにしたり、ブレーキをかけているのが大問題。まあ、クライマックスに向けて蘭子が延々と自転車を漕いでるだけってのも問題だが…
最も問題なのは、クライマックスである解決編が盛り上がらないこと。蘭子の最後の “責めの台詞” が、「アドラー心理学」に引っ掛けようとしているのか、ただ理解し難い発言になってしまってダラダラ。そこへやっと “決め台詞” が入って2段階になるから、どうしてもスッキリ感も納得感がでない。
脚本と演出次第で、まだ、面白い刑事ドラマになる可能性はある。無理に「アドラー心理学」を出さずに、見せ場を見せ場らしく作り、小難しさを取ってしまったら良いのでは?正直、大文字(椎名桔平)がいなくても、蘭子はもう十分に理屈っぽい変人刑事になってるんだから…
あとがき
蘭子の言動が「アドラー心理学」を体現してるように見えないのですよ。だから、妙に「アドラー心理学」を絡めなくても良いかなって。だって、ここまでの蘭子を見ていて、脚本家に蘭子を「アドラー心理学」を具現化した様な人物に書けないってのが見えちゃってますから。次回に期待します。
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