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べっぴんさん (第96回・1/27) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第17週『明日への旅』『第96回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


大急百貨店に任された展示のテーマを「女の一生」に決め構想を練っていたすみれ(芳根京子)は、ジャズ喫茶「ヨーソロー」のママ・すず(江波杏子)の言葉をヒントに、人生にはいろいろな生き方があることを表現しようと思いつく。一方、若者向けの女性ファッションに進出しようと事業を進めていた潔(高良健吾)は、栄輔(松下優也)が経営する「エイス」も同じ分野に進出しようとしていることを知り、対決必至な状況に…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

前向きで明るいヒロインで、番組をスタート出来ない?

前回は、私なりに出来るだけ長所を見つけて書いてみたのだが、今回はアバンタイトルから嫌な予感。もはや、さくら(井頭愛海)の家出のくだりは完全停滞状態の上に私の興味関心も失せているのに、番組の最初のすみれ(芳根京子)のカットが例の無表情だと、本当に見る気さえ失せてしまう。

内容的にも、やっと、本当にやっとオライオン、エイス、キアリスが動きだしたのだから、必死に働いてるとか、4人で会議しているとか、そう言う前向きで明るい表情のヒロインで番組をスタートして欲しい。そんなことでも、視聴者の気分は違ってくるものだから。いっそ、タイトル映像で始めたら?

「女の一生=すず」のようになっているのが解せない

さて、ここんとこ 「女の一生」で話が進んでおり、アバンでの音声もすず(江波杏子)になって、かなりすずの露出や重要性が高まっているのだが、そもそも「女の一生」のアイデアの元は、悦子(滝裕可里)の再婚から始まった話。なのに、「女の一生=すず」のようになっている。

確かに人生半ばで亡くなったはな(菅野美穂)の「語り」より、すずの台詞の方が説得力があるのだが、どうも解せない。強引に「女の一生」で、企画展とさくらを括っているからなのだが…。きっと、もっとすずは登場するに違いない。もしかして、さくらがヨーソローでバイトしたりして…

栄輔の出番を増やそうとして、演出がおかしくなってる

また、露出や重要性が高まっていると言えば栄輔(松下優也)だ。今回は、潔(高良健吾)に対して社長としての才気の無さをガツンと突っ込んだのは、スカッとしたのだが、どうも栄輔の出番を作ろうとするがあまり、脚本と演出、物語の場面転換と時間経過がおかしくなっていやしないだろうか。

ワインの夜と、夕方前のジャズ喫茶は別の日?

例えば、7分頃の潔の家を栄輔が訪れたシーン。ワインを飲もうかと言う場面だから、時間帯は「夜」と考えるのが普通。そして、仕事の話だからだろうと、さくらの姿は無いとも考えるのが普通。

しかし、栄輔のアップに直結した次のシーンはジャズ喫茶にいるさくら。これだと、さくらは「夜」にゆり(蓮佛美沙子)との約束を破ってジャズ喫茶にいることになる。ゆりよ、ワイングラスを3つ並べてる場合かって話だ。だがすぐに、このジャズ喫茶のシーンが、夕方前の日の高い開店前の時間帯であることがわかる。

これ、どう解釈するの?ワインの夜とジャズ喫茶は別の日ってこと?しかし、不可思議な時間経過と編集は続く…

夕方前にジャズ喫茶にいるさくらのアップの直後が、皆が帰った後の「夜」のキアリスで、すみれが刺繍(手元は運針をしているだけだが)をしているシーンになる。そして更に、ゆりとさくらたちが夕食を食べているシーンになるが、そこに潔の姿はない。

となると、今回の最初に登場したワインの「夜」と夕食を食べる「夜」は、翌日か数日間の時間経過があるってことになる。だから、ラストシーンの大急百貨店での展示の作業も大幅に進んでいるってことになるのだろうが、何度録画を見直しても、ワインの夜とジャズ喫茶が “別の日” とする演出と編集になっていない。

潔がエイスを推薦してからの時間経過もわからない

こう言う時間経過の表現が雑なことは、本作には多い。そのお蔭で物語の流れに不自然さが生まれて、行ったり来たりしているような印象を与えて、よりつまらなくなっていることも多い。

今回で言うなら、序盤でエイスが大急百貨店に出店して大人気との描写があったが、世間知らずの潔がエイスを推薦した時点から、どの位の時間経過があったのかが描かれていない。同様にワインの夜からどれだけ時間経過して、潔が若い女性向けファッションを始めることになった経緯もわからない。

描かれるべきや観たいシーンが、全部無い

本来なら、エイスがどんな商品を扱う大人気店なのかの描写も欲しいし、栄輔に発破をかけられた形で、潔社長が社内でどんな采配を振るって女性ファッションに行きついたのかのかも見たかったのだが、そこが完全に無かった。

更に、最も丁寧に描くべきであり、視聴者が見たかったであろう、「女の一生」の企画展示が紙一枚の企画書から実際の展示作品に至るまでの過程が、数回の会議と運針で終わったのがとても残念だし期待外れ。

時間軸を無視した「騒動至上主義」が一番ダメなのに…

“さくらの乱” がこのまま二郎(林遣都)と五月(久保田紗友)の同棲発覚で一区切りだととしたら、1週間もあれば事足りるエピソードに、3週間近く費やしたことになる。描くべきことを描かず、時間軸を無視した「騒動至上主義」だから、4か月を過ぎようとしている今も、何を描こうとしているのか見えてこないのだ。

あとがき

中身が無い。その一言の15分間でした。企画展示もしょぼくて、「女の一生」の “時間経過” を世代の違うマネキンを並べただけで表現しただけにしか見えませんでした。その意味では、この展示と本作は一緒。出来事が並んでるだけで、それ以上のものが伝わってこない。あと2か月ちょっとしか無いのに…

あっ、1つ良かったこと。すみれの刺繍の針送りと運針が同じ指の動きだったのが、やっと改善されてみたいですね。今更、わざわざ指先のアップを入れる必要があるかなとも思いますが。ふーっ

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坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
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【これまでの感想】
“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること

第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8 9 10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32  33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43  44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50  51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55  56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61  62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67  68 69 70 71 72
第13週『いつものように』
 73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
 76 77 78 79
第15週『さくら』
 80 81 82 83 84 85
第16週『届かぬ心』
86  87 88 89 90 91
第17週『明日への旅』
92  93 94 95  

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コウノトリ>『べっぴんさん』第96話

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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