嫌われる勇気 (第3話・2017/1/26) 感想

フジテレビ系・木曜劇場『嫌われる勇気』(公式)
第3話『競争に殺された教師!女対女緊迫の頭脳戦』の感想。
なお、原案:岸見一郎氏・古賀史健氏のノンフィクション『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え-』は既読。
高校教師・沙織(上野なつひ)が自宅で刺殺され、蘭子(香里奈)らは捜査を開始。事情聴取を受ける第一発見者の教え子・恵(高月彩良)の落ち着いた態度を不審に思った蘭子は、恵の同級生や母・美子(霧島れいか)から話を聞く。成績優秀な恵は美子から大きな期待を寄せられ、学校では孤立した存在だった。一方、青山(加藤シゲアキ)は大文字(椎名桔平)に犯人像を尋ねる。大文字は事件を解くヒントは「競争」の中にあると言う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
犯人が誰かよりも、犯行動機を重視したら良かった?
全体の雰囲気が第2話までと変わり、より刑事ドラマ色が強まり「アドラー心理学」が薄まったと感じたら、脚本が本作初担当で『遺留捜査シリーズ』『刑事7人』等の大石哲也氏と、演出も初担当で『スペシャリスト』『刑事7人』等の及川拓郎氏に交替していた。
まあ、正直言うと予告編や配役を見れば、誰が真犯人であるかは大凡予想が付いてしまう。となると、私や視聴者の興味関心は「犯人が誰か?」「犯人の犯行動機は何か?」ってこと。だから、普通に捜査の過程を描いていれば、「アドラー心理学」が無くても面白くなるのが、この類のお話。
事実、蘭子(香里奈)が容疑者を絞り込み事件解決までの流れも、事件そのものも、蘭子らしさも大文字(椎名桔平)もあって、これまでの中で一番面白味があった。しかし、番組全体を通してみると、その面白味が半減してしまっていた。その原因は…
事件・捜査以外の部分が、"らしさ" になっていない
「アドラー心理学」に拘っている部分が、良い意味での “本作らしさ” になっているのではなく、話の腰を折る “負の要素” になってしまっていることではないだろうか。実際に、大文字教授のパートで事件パートが一時停止するし、細切れになってしまっている。
大文字以外の “本作らしさ” と思って挿入している部分、例えば監察医のめい子(相楽樹)の絡め方とか、ほぼ無駄ばかりになっていて、あってはならないイライラ感まで生んでしまっている。これでは本末転倒。やはり、「アドラー心理学」と大文字の処理を再考しつつ、青山(加藤シゲアキ)をもっと活かす…だろうか。
38分頃のチェスのイメージ映像は、グッドアイデアだ
ただ、前述の通りに今回は脚本と演出が交替したためか知らないが、38分頃に “本作らしさ” を醸し出す新たなアイデアが盛り込まれた。それが、38分頃からのチェスを用いた蘭子の容疑者との闘いのイメージトレーニング風の映像だ。
ほぼ『IQ246~華麗なる事件簿~』のパクリに見えてしまったのはどうかと思うが、“本作らしさ” の表現としては良いアイデア。決して「アドラー心理学」とは無関係だが、ストーリーの「解決編」への見せ場としてもいい感じだ。番組中随所に登場する「明確に否定します」の決め台詞以上の “見せ場” づくりが必要だろう。
あとがき
ここまで、恵(高月彩良)を真犯人に見せようと捻りまくる必要ってありますかねえ。「アドラー心理学」、私たちの行動は、その人の意志による目的があってそうしていると考えるわけですから、冒頭で犯人を明かしておいて…と言う構成の方が本作には合っているかもしれません。次回にも期待します。
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