突然ですが、明日結婚します (第1話/初回15分拡大・2017/1/23) 感想

フジテレビ系・月9『突然ですが、明日結婚します』(公式)
第1話/初回15分拡大『結婚観正反対の恋!すれ違いラブバトル』の感想。
なお、宮園いづみ氏の漫画「突然ですが、明日結婚します」」は未読。
銀行勤務のあすか(西内まりや)は、真面目で誰よりも仕事熱心。その一方で、結婚願望は人一倍強く、夢は「恋愛結婚して専業主婦になること」だ。そんなあすかが、27歳の誕生日に5年付き合った恋人に突然、振られた。そして、傷も癒えぬまま出席した結婚式のブーケトスで、信じられないような失態を演じてしまう。しかも、司会を担当していたテレビ局の人気アナウンサー・名波(山村隆太)が、あすかを笑いものにして…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
まえがき
脚本は、『眉山』『武士の献立』『種まく旅人 夢のつぎ木』(全て劇場映画)等の山室有紀子氏。演出は、『最高の離婚』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』等の並木道子氏。結婚と専業主婦願望が強烈な銀行勤めの女性と、結婚願望ゼロのテレビ局の人気アナウンサーの恋バナらしい…。原作未読。
いろんな大人の事情は抜きにして、更に一部の俳優(ミュージシャン含む)の演技力がどうこうも抜きにして、更に私の個人的な女優への嫌悪感まで抜きにして、単純に『月9』として、連ドラとしてどう感じたかについて書いてみる。因みに、今作も事前情報は番宣レベルで、ほぼゼロの状態。
全体的に、堅苦しい印象。もっと軽快で気楽にしたら?
一言で言うなら、もっと軽快で気楽に観られる恋バナにしたらウケるかも?って感じ。
なぜ、そう思うか。まず驚いたのが、序盤での主人公・あすか(西内まりや)の描き方。約12分まで、主人公がどこの誰かも描かれずに、どんどん話が進んで、相手役の名波(山村隆太)の職場が先に登場してから、あすかの職場が映って職業がわかるって1時間9分枠の構成。
それも、あまり見慣れぬ俳優たちが演じるウェディングパーティーで、これまた「これが主人公のお相手の男?」「このマイク捌きでアナウンサー役?」って感じで名波が登場するから、何がどうなるのかもわからぬまま、どうやらこの2位がメインらしいと判別できた導入部にただただビックリ。
言っては悪いが、若い人たちはともかく、メインに関わる登場人物を演じる人が超有名俳優やタレントで無ければ、それなりにきちんと人物紹介と状況説明を作品のツカミの部分に収めてくれないと、特にオジサン世代は困る。序盤で主人公の過去から始めるのは否定しないが、やはり説明はある程度必要ではないだろうか。
丁寧な演出は悪くないが、何となく古い印象が…
その上、困ったのが演出。照明演出でやたらと光が眩し過ぎるカットが多くて、疲れた。これも若者向けを狙ったのかもしれないが、もう少し落ち着いたトーンの照明演出は出来なかったのだろうか。
しかし、全体の演出は大人の恋愛ドラマ風に、じっくり丁寧に描こうとしていた。きっとバブル期の『月9』などのトレンディドラマの雰囲気が全編に漂うのはそのせいだ。でも、そう言う演出がもてはやされ作品自体にも合っていたのは、誰もが羨むような号かな美男美女俳優たちが織り成す夢心地の世界だから、成立したこと。
普通の銀行員の女性でただ結婚して専業主婦になるのが夢なんて言う一般的的な主人公と普通の演技者たちが創り出す恋バナなら、もっと軽快で庶民的な設定のテイストの方が断然に似合っているのでは?美術セットまで、バブル期を思わせるものにするのもどうかと思うが…
メインが若くて目新しいから、脚本も演出も合わせたら?
でも、どうだろう。視聴前の想像よりは、だいぶ普通の『月9』らしいラブストーリーを目指してるって気持ちは伝わって来た。flumpoolのボーカルである山村隆太さんも演技初体験とのことだが、西内まりやさんとの演技力とのバランスは、ある意味悪くない。脇役で固められているのも、見ていて安心感がある。
まあ、原作と15分拡大の影響が少なくともあるだろうが、もう少し全体に話を絞り込んだら良くなるのでは?今回はほぼ全ての人物紹介が粗雑だったために、全体的にフラグの立て方を含めて散漫過ぎた。台詞も多過ぎ。
俳優陣が若くて目新しいのだから、脚本も演出もそちらに合わせるようにして、もう少し軽快なテンポで、台詞で聞かせるのでなく映像で見せて、時々胸キュンのカットを散りばめるような、最近の人気作品っぽい作風にしたら良いのに。想像より良かっただけに、もったいない…
あとがき
昨年から恋バナやラブコメの連ドラのヒット作が多いので、『月9』としてはこの仕上がりでは物足りないです。もっとがっつりと作り込まないと。最初の1秒から最後の1秒まで、視聴者を飽きさせない工夫にまだまだ遠く届いていません。やり方次第では悪くないと思います。
もう1人の演出家は、『ラブソング』の倉光泰子さん。そちらに期待してみましょうか。
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