嫌われる勇気 (第2話・2017/1/19) 感想

フジテレビ系・木曜劇場『嫌われる勇気』(公式)
第2話『ブラック企業狂想曲!呪われた部屋の謎』の感想。
なお、原案:岸見一郎氏・古賀史健氏のノンフィクション『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え-』は既読。
蘭子(香里奈)から刑事に向いていないと言われ憤慨する青山(加藤シゲアキ)に、大文字(椎名桔平)はアドラーの「目的論」に答えがあると諭す。そんな中、会社の窓から執行役員・市川(神農直隆)が転落死した。現場の部屋では1年前に市川の部下・成美(仲村瑠璃亜)が自殺。蘭子は成美の同期・竹内(笠原秀幸)らが仕事の大変さをこぼしながら現状を変えようとしない姿を見て「変わらないという決断を下している」と口にする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
"普通の刑事ドラマ" としては、それなりに面白い
脚本は徳永友一氏、演出は池澤辰也氏で前回と同じ。主人公・庵堂蘭子の口癖を拝借して、第2話の感想を一言で言うなら…
「面白いとも、つまらないとも、明確に否定できません…」
結局、第1話同様に、そもそも蘭子とアドラー心理学が一体化していないし、解説シーンで都度都度物語が中断しただけ。ただ、面白いともつまらなとも言い切れないのは、刑事ドラマの部分は “普通の刑事ドラマ” として、それなりに面白いから。
蘭子の特徴的な言動が、捜査に役立ってるように見えない
ただ、やはり大きな問題は、大文字教授(椎名桔平)のアドラー解説の部分が、前回以上に、アドラー心理学と蘭子(香里奈)の言動をこじつけて結びつけているし、物語をその都度中断してしまった。
更に困ったことに、蘭子を蘭子らしく見せるための、“生まれながら「アドラー心理学」が身についていると言う設定” から作られた「明確に否定できません」と言う台詞を始めとした特徴的な言動が、正直あまり事件解決に役立っているように見えないこと。
青山が「アドラー心理学」を学んで事件を解決したら?
こんなことを言っては本末転倒かもしれないが、蘭子は昔ながらの現場100回的な昭和の刑事にして、毎回、大文字教授からアドラー心理学を身につけていく青山(加藤シゲアキ)が中心となって事件を解決する刑事ドラマの方が、「アルフレッド・アドラーの思想」をドラマに反映させたと言えないだろうか。
また、1話の構成を変えるって手もある。もっと事件と結末を「アドラー心理学」に密接な内容にするのが大前提だが、まず冒頭で今回の事件に関する「アドラー心理学」の予習的な大文字の解説映像を入れて、事件解決の直前に再度復習の映像を入れ、最後の最後に青山が大文字に礼を言う場面にするとか。
加藤シゲアキさんの役割が大きくなり出番が増えれば…
やはり、本作の面白さを引き出すのは、蘭子の改造よりも青山の役割を変えることの方が簡単のような気がする。加藤シゲアキさんの役割が大きくなり出番が増えれば視聴率も期待できるだろうし。テコ入れするなら、まだ間に合う…
あとがき
ラストで、「死ぬくらいなら嫌われれば良かったんです」と蘭子が言いました。自ら命を絶たざるを得ないところまで追い込まれた人に対してはちょっと厳しい台詞でしたが、この台詞が「アドラー心理学」とどう結びついているのかが不明瞭なんです。そこが本作の致命的にダメなところ。
それこそ、蘭子が昔ながらの現場100回的な昭和の刑事なら、「アドラー心理学」なんて抜きにして、「死ぬくらいなら嫌われたら良かったのに…」で丸く収まるでしょ。なんか、「アドラー心理学」が空回りしていて、もったいないです…
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【これまでの感想】
第1話
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