べっぴんさん (第83回・1/12) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第15週『さくら』『第83回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


すみれ(芳根京子)と夫の紀夫(永山絢斗)は、キアリスの仲間を家に招き、娘のさくら(井頭愛海)と君枝(土村芳)の息子・健太郎(古川雄輝)の高校入学祝いのパーティーを開く。良子(百田夏菜子)の息子・龍一(森永悠希)は、さくらと健太郎に大人の世界を見せてやろうと、パーティーを抜け出して二人をジャズ喫茶「ヨーソロー」に連れて行く。そこでさくらはプロを目指すドラマーの河合二郎(林遣都)と出会い…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

本作で初めて "絶望感" が頭を過ったアバンタイトル

今回も、最初から引っ掛かって申し訳ない。入学式も描かずに、さくら(井頭愛海)と君枝(土村芳)の息子・健太郎(古川雄輝)の高校入学祝いのパーティーってどう言うこと?

劇中では8年前だろうが、私の中では、つい数日前に、職人を辞める決意をし散々お世話になった麻田に、ヒロインにゴリ押しされ娘の入学式で履く靴を作らされた、手をこわばらせ目をしょぼしょぼさせながら麻田が靴を完成させたエピソードが、頭の中にこびりついているのに…

前回で、8年の時間経過をした瞬間から、 “ただのホームドラマ” になった途端に入学式を無視か?改めて麻田の冥福を祈ると共に、本作で初めて “絶望感” と言う言葉が頭を過ったアバンタイトルだった。

娘らが目立っても、主人公埋没は無かった『あさが来た』

主題歌明けも、もう分析も解説もする気も起きない、全く思い入れのない若手俳優たちが演じる4人のクローバーらの子どもたち3人の顔見世興行がダラダラと続く。

ところで、主人公たちの物語が、主人公の子どもたちに乗っ取られそうになった朝ドラがあった。それが『あさが来た』だ。(恐らく)第102回でヒロイン・あさ(波瑠)の娘・千代役が小芝風花さんに交代し、あさの姉・はつ(宮﨑あおい)の息子らも若手俳優に交代した辺りから、話が娘や息子に傾き始めた。

朝ドラにはホームドラマの一面もあるから、親と子のそれぞれの世代を描くのがダメだとは言わない。実際、『あさが来た』では、主人公のあさだけでなく姉のはつまでも、更に姉妹の夫婦関係まで丁寧にしっかりと描いていたから、子どもたちに乗っ取られることも、ヒロインが埋没することもなかった。当然のことだが。

主人公が映っているのに存在感の無い『べっぴんさん』

しかし、本作『べっぴんさん』はどうだろう。これが恐ろしいことに、ヒロインが画面に映っていない時は当然だが、画面の中にいて台詞まで喋っているのに、ヒロインとしての存在感も輝きもない。時には、必然性すらも感じない存在になってしまっている。これは、酷過ぎる。

また、誰の仕業か知らないが、新しいさくら役の井頭愛海さんの面立ちや髪形や雰囲気が、娘時代のすみれにそっくり。もちろん、母と娘と言う設定だから似せるのは当然の演出的要素だとしても、芳根さんが20歳で井頭さんが16歳だから、NHKも罪作りと言わざるを得ない。まあ、大人の事情があるのだろう。

"ホームドラマ+当時の若者文化紹介ドラマ" になるの?

だとしてもだ。まずは、ヒロイン・すみれの存在感の無さ(もう “薄さ” とは書けない状態を何とかすべき。それでなくても、さくらにだってこちらはそれ程強い思い入れもなければ、詳細も知らされていない。

そんなさくらを中心に、“当時の若者文化紹介ドラマ” みたいになったこの度の15分間を見直せば、涙が出るほどすみれの存在感が無いのは誰の目にも明らか。“絶望” の2文字は見えてしまったが、まだやれることは “ある” はず。いや、撮影終了まで “やる” に決まってる。そう願うばかりだ。

若干不愉快な主人公にしてでも、存在感で物語を作るべき

前述のように似ている娘役の登場で、演者の存在感もイマイチになり、益々存在感の無くなった主人公を何とかして欲しい。こうなれば『とと姉ちゃん』の常子や『まれ』の希(まれ)のように、若干癖があり好きになれないヒロインでも、存在感があるだけマシだ。

「語り」で亡き母・はなの存在感をここまで押し上げることが出来るのなら、主人公のすみれでやってみてくれ、と脚本家と演出家に頼みたい。

あとがき

しょぼーく描かれたキアリスのパートも、なんか、なんかなぁって感じでした。皇室御用達になって、事務所も大きくなり俳優たちも老けメイクになったのに、全体から醸し出される雰囲気は 、“おままごと” から “弱小サークル活動” に変わっただけみたい。

いや、むしろ「子供服メーカー」の雰囲気は、より薄まってしまいましたね。全51話とされていますから、残りは70を割って68話しかありません。僅か1話で8年時間経過した本作が、残りで何を描こうとしているのか?本当に見えなくなりました。

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時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
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【これまでの感想】
“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること

第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8 9 10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32  33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43  44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50  51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55  56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61  62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67  68 69 70 71 72
第13週『いつものように』
 73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
 76 77 78 79
第15週『さくら』
 80 81 82  

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