べっぴんさん (第77回・1/5) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第14週『新春、想(おも)いあらたに』『第77回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


すみれ(芳根京子)は重い空気が漂う近江の実家で過ごしていた。父の五十八(生瀬勝久)と叔父の長太郎(本田博太郎)は朝から酒を飲み、口喧嘩(げんか)を始める。そんな二人の母・トク子(中村玉緒)は声を荒げて二人を叱るが、無理がたたって倒れてしまう。床にふせったトク子だったが、夢の中で亡くなった夫からお告げがあったと五十八と長太郎を枕元に呼ぶ。トク子のいいつけで押し入れから掛け軸を探し出した二人だが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

なぜ "すみれの評判落とし" にしかならないのに2度流す?

すみれ「お母さん、さくらがそんなこと言う子やと思わなかった」

前回でも違和感だらけだったこの台詞を、今回のアバンタイトルでもわざわざ引用。それだけ、ヒロインすみれ(芳根京子)の子育てや教育方針的な部分を描きたいのだろう。

しかし、大した子育てをしたシーンもないヒロインが、自身を「お母さん」と言う違和感、「そんなこと言う子供」と言うならすみれはどう言う子供に育ててきたのか全く描かれていない違和感、更に一方的に感情的に「謝りなさい」と叱りつける違和感。こんなの “すみれの評判落とし” にしかなっていないのだが、なぜ2度流す?

月早々から、誰もが好んで見たくない家族内のいざこざ…

そして、主題歌明け。お世辞に言いたくても言えない程に、明るく楽しい場面が少ない本作なのに、正月早々から誰もが好んで見たくない家族内のいざこざを描く。それも、前回の感想で書いた通りに来週半ばまでの時間繋ぎが丸見えで。

どうでもよいことをダラダラと、3人の名俳(女)優たちをダラダラと無駄遣いして、挙句の果てに一服の掛け軸であっと言う間に解決。

大声を出したトク子とすみれの行動原理は違うだろうに…

この度のエピソード、元旦の席でその場の空気を読まずに兄弟げんかした長太郎(本田博太郎)と五十八(生瀬勝久)とわがままを言ったさくら(粟野咲莉)、その場を空気を読まずに大声を出したトク子(中村玉緒)と感情的に叱ったすみれを、比較対象しているのは一目瞭然。

しかし、これ完全におかしい。トク子はその場を鎮めるための行動、すみれは感情的に叱りつけだけ。行動の理由が全く違う。なのに、以下の台詞で一まとめにしちゃった…

トク子「母親の年齢は子どもの年齢と同じなんやて」

中村玉緒さんの名演技と存在感で、何となく丸くまとまったようになっていたが、そもそもすみれのさくらへの子育ては、女中の喜代(宮田圭子)が入院してから。

劇中でのすみれは、一度「キアリス」を辞めて家に入って子育てしているように見せかけてはいるが、そもそも辞めた理由は喜代が入院したからで、夫婦関係どうこうはほとんど関係ないのが、普通に見ていて感じる流れ。だから、このトク子の言葉ですみれが納得&ホッとするのはおかしい。

かなり好意的に見て、「すみれの母親年齢がまだ幼い」としても、我が娘の靴の小ささに気付かなかったことと、今回のぜんざいの味のエピソードだけで、すみれの子育てがどんなものかを想像しろと言うのは強引だし、虫が良すぎる。どうして、きちんとヒロインの子育てを描かない?子供服の物語なのに…

どうして、すみれがさくらを躾けるシーンを作らないの?

終盤。再出発の宴の冒頭で、さくらが全てを悟ったように仕切っていたが、いつどこでさくらが物分かりを良くなったのか?紀夫(永山絢斗)がすみれに内緒で言い聞かせたのか?本来なら、すみれがトク子との会話の後にさくらを躾けるシーンがあってこそではないのだろうか。

すみれより、ゆりの方がヒロインらしいのが間違ってる

これ、『あさが来た』の “あさとはつ” のように “すみれとゆり” の妹と姉の関係を対比して描いているのは確かのはず。

しかし、そもそも “すみれとゆり” は番組内でおかしな割合で描かれている。すみれはヒロインなのに大した苦労もせず子どもにも恵まれ我が道を行く姿が、何となく描かれているだけ。でも一方のゆりは苦労を重ねやっと子どもに恵まれ自分の生きる道を模索している状態。

もはや、ドラマの中の登場人物としてどちらが魅力的な人物かは推して知るべし。なのに、最後のトク子の “子ども、孫、ひ孫” の一言でまとめちゃった。本当に雑過ぎる。これをまた「めでたし、めでだし」と語りで締めくくるから腹が立つ。

あとがき

あのさー、なんてくだけてしまいますが、前回のさくらの事件ですが、すみれがその場で「ごめんなさい。私の躾がおぼつかないばかりに皆さんにご迷惑を」と土下座したら良かっただけですよ。その一言と動作で、「母親の年齢は子どもの年齢と同じ」ことも、家族の絆も一発で描けたんです。

アバンでのさくらを叱ったすみれに対して、「すみれ、そんなに怒らんでも」と言った時のすみれの顔を見て下さい。完全に紀夫を無視してる表情なんです。また、前回(第76回)の録画があれば見直して下さい。部屋を出ていくさくらを追い掛ける紀夫にも一切目をくれず。その後、「ダメな夫ですみません」と言わんばかりに静子(三倉茉奈)に謝るすみれを…

もちろん、演出は雑だし演技指導もどうかと思うレベル。しかし、残念ながらこの脚本とヒロインの演技力では、これが限界と言わざるを得ないと言う演出家の叫びとも受け取れなくもない。決して、演出家の肩を持つ気はないが、脚本もヒロインの演技も、演出ではコントロールできない、それが現状かもしれません。

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坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック


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【これまでの感想】
“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること

第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8 9 10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32  33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43  44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50  51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55  56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61  62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67  68 69 70 71 72
第13週『いつものように』
 73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
 76  

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