べっぴんさん (第76回・1/4) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第14週『新春、想(おも)いあらたに』『第76回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
紀夫(永山絢斗)や娘のさくらと一緒に近江の坂東家でお正月を過ごすすみれ(芳根京子)。おめでたい元旦になるはずが、そこには重々しい空気が。すみれの父・五十八(生瀬勝久)と義兄・潔(高良健吾)は、会社の経営方針で意見が合わず討論に。また五十八の兄・長太郎(本田博太郎)とその息子・肇(松木賢三)も商売のやり方で対立した状態が続いていた。さらには、ささいなことからすみれとさくらの関係まで…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今後の見所は、"さくらたちがもう一世代成長" してから
昨年末に前半戦の総集編が放送され、予想通りに第1週以降の話がぐずぐずで、全く「総集編」の体を成していない状態を見せられ、昨日の『お正月だよ!べっぴんさん~キアリス大集合~』で、今後の見どころは娘のさくらたちがもう一世代成長してからであることを知ってしまった以上、子役さくらの時代はどうでも良いのだが。
紅白歌合戦で一切話題に上がらなかった朝ドラヒロイン
だとしても、正月の第1回の放送で、昨年末の紅白歌合戦で一切触れられることのなかった芳根京子さんの新年の挨拶丸出しで始まったのには、驚いた。そのあとも、作り手たちは満足して作ってるんだろうなが見え見えのつまらないお話が続くだけ。もう、一つ一つ取り上げるのも面倒なくらいだ。
新春第1回目の15分間で気になった"5つのダメ出し" を
● ヒロインの見せ場が、アバンタイトルの新年のご挨拶だけ?
● 突然、昭和のホームドラマ仕立てに路線変更?
● 潔(高良健吾)の新居の間取りに対して、椅子がデカ過ぎる!
● 五十八(生瀬勝久)の怒る理由が不自然過ぎる!
● すみれ(芳根京子)がさくらを叱る理由がおかし過ぎる!
最も解せないのが、すみれがさくらを叱ったくだり
上の5つの内で、最も解せないのが、すみれがさくらを叱ったくだり。どう好意的に見ても、多くの視聴者が “母親としてのすみれ” の教育方針に疑念を持つし、“大人の女性としてのすみれ” に嫌悪感を抱くのは百も承知のはず。でも、ネタフリと視聴者そっちのけの自分たちだけの面白さのために、入れたのは間違いない。
私がNHKで観たいのは、"民放みたいなNHK" ではない
本作の感想から離れて恐縮だが、年末の紅白歌合戦の演出・脚本がぐだぐだで笑えと言われた部分が笑えない、投票しろと言っておいて視聴者採点の完全無視、急きょのSMAP欠場の穴埋め対策をしていなかった、あの4時間半と全く同じ構造なのだ。
自分たちに自信を持つことは良いこと。しかし、視聴者無視はけしからん。そして、NHKに私が求めているのは “NHKでも民放みたいに出来ること” でなく、“NHKでしか出来ないこと”。そこを改めない限り、私にとっての本作の巻き返しは難しいだろう。
あとがき
来週の半ばで現在のさくら役栗野咲莉さんから、15歳のさくらを演じる井頭愛海に交代するようですから、丸々一週間は、さくら、キアリス、坂東営業部、それぞれの成長をダラダラと描くんでしょうね。なんか、なんかなあ。こんなに面白味のない連ドラになるとは思いませんでした。上向く気配が無いのもホント残念です。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
★本家の記事のURL →
http://director.blog.shinobi.jp/Entry/9331/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方は、
http://dmesen.seesaa.net/article/445538631.html でも受付けております。
【これまでの感想】
●“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
●「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
●べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
●「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
●「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
●「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8 9 10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32
33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43
44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50
51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55
56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61
62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67
68 69 70 71 72
第13週『いつものように』
73 74 75
第14週『新春、想(おも)いあらたに』
- 関連記事