べっぴんさん (第71回・12/23) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第12週『やさしい贈りもの』『第71回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
近江の実家に泊まっていた潔(高良健吾)。夜中にふと目を覚まして縁側に出ると、そこにいたのは亡くなった父・正蔵(名倉潤)だった。久しぶりに親子水入らずで会話をする二人。夢から覚めた潔は、妻のゆり(蓮佛美沙子)と再び向き合う。一方、すみれ(芳根京子)との将来を考えていた紀夫(永山絢斗)は、ある重大な決意を伝えるため、すみれの父・五十八(生瀬勝久)を訪ねるのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
最初にゆりが「仕事よりも育児がしたい」と言えば…
今週は、敢えてゆり(蓮佛美沙子)のことを感想に書かなかった。それは主人公のことすらまともに書いていないドラマで、いくら姉とは言え脇役の話に現を抜かす暇など無いと思っていたから。だって、結局は妊娠がわかった時点で、ゆりが「仕事よりも育児がしたい」と言えば良かっただけでしょ?
その意思表示をした上でなら、近江に行くのもわからなくもないが、どう見ても物語を無駄に紆余曲折させようとしているだけで、この度のエピソードでゆりの人物設定自体が変わってしまった。成長とか心変わりでなく、短銃に「今まで言っていた信条と違う」のは、3か月を過ぎようとしている今に一番やってはいけないことでは?
すみれは、喜代の見舞いにどれだけ行っているのか?
そして、すみれ(芳根京子)が喜代(宮田圭子)を見舞うシーンでの違和感。すみれはキアリスを辞めて時間ができたはず。今まで、喜代がやっていたことをやるようになって忙しくなったとは言え、子供は保育所に預けてる。普通の感覚なら、看護師が「いつも大変ですね」と言う位に見舞っていても良いはず。
喜代の台詞からも、久し振りにすみれが来訪したようにしか見えない。こんなの台詞一つでいくらでもすみれが喜代を大事に思って、連日見舞いに通ってる風に描けるのに。こう言う部分でも、すみれへの好感度が下がっていくのだ。
紀夫も相手に相談せず退社?似たもの夫婦ってこと?
さて、終盤でのキアリスの店の前。すみれがキアリスを辞める宣言をするシーンが、紀夫(永山絢斗)の回想シーンとして挿入された。と言うことは、すみれは紀夫に相談なしにキアリスを辞めたことになる。そして、今度は紀夫が妻に相談もなく坂東営業部を辞めると決めてしまう。
これ、どう考えても史実に強引に且つ急転直下で夫婦二人三脚の物語にするんだろう。紀夫がキアリスの経理担当を買って出て、すみれもキアリスに戻すって流れ。この結果だけ見たらそれほど悪いことだとは思わないが、全体を通してみるとおかしな感じがしてならない。
いよいよ『とと姉』の「騒動至上主義」に似てきた?
ここに登場する若い夫婦たちは、どうも仕事と言うものへの責任感に乏しい人が多い。夫婦間の会話も極端に少ない。気の合う同性同士でつるんで喜んでる。1組くらいまともな夫婦がいても良いのに、今回のすみれも、DV夫の件も未解決なのに、夫の我儘に喜んで振り回されてキアリスに復帰するんだろう。
なんか、人が出たり入ったりしているだけのような。いよいよ『とと姉ちゃん』の時の「騒動至上主義」に似てきましたね。これはイケない。騒動ばかりでは、賑やかなだけで面白味は別だから…
あとがき
ドラマの中の主要な登場人物たちが、な~んにも考えていないように見えています。これはダメですよ。登場人物が「次はどう考えてどう行動するんだろう?」と言うのが、ドラマを楽しむ醍醐味なんですから。『ドクターX』も『逃げ恥』も人気ドラマはそこが面白いんです。明日の土曜日どうなるんでしょう?
いよいよ、クリスマス3連休が始まりましたね。私は、これから披露宴の仕事に行って、帰りは深夜でしょうね。ホテルのクリスマスイルミネーションで我慢します。では、皆さん、メリークリスマス!
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
●“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
●「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
●べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
●「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
●「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
●「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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第2週『しあわせの形』
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第3週『とにかく前に』
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第4週『四つ葉のクローバー』
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第5週『お父さまの背中』
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第6週『笑顔をもう一度』
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第7週『未来』
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第8週『止まったままの時計』
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第9週『チャンス到来!』
49 50
51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55
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第11週『やるべきこと』
61
62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67
68 69 70
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