べっぴんさん (第70回・12/22) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第12週『やさしい贈りもの』『第70回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


すみれ(芳根京子)は、夫の紀夫(永山絢斗)とともに娘のさくらの友達のためのクリスマスプレゼント作りに取り組む。久しぶりにゆったりとした時間を過ごすすみれたちだったが、キアリスではクリスマス商戦用の目玉商品作りに追われていた。紀夫と勝二(田中要次)、昭一(平岡祐太)ら夫たちは、キアリスの経理処理を手伝っていたが、仕事の片手間では手に負えないほどの量に音を上げ、専従の経理担当者が必要だと訴えるが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

露骨に、且つ今さらこの夫婦を描いても時既に遅し…

前回の感想で、“いきなり、主人公を描き出したのには違和感を覚えますが、これまでの体たらくを見れば良いことです” と書いた。

しかし、ここまで露骨に、且つ今さらこの夫婦を描いても時既に遅しなのだ。なぜなら、普通に毎朝本作を見ていれば、すみれ(芳根京子)と夫の紀夫(永山絢斗)よりも、十分に事情や個性的な部分を知って、更に華のある登場人物もいるのだから、今さら描いても、もう遅いのだ。

後から付け足せば視聴者は都合良く解釈してくれるなんて、脚本家や演出家の “おごり” は通用しないのだ。

今になって "ラブラブ夫婦生活" を描いても遅い

さて、アバンタイトル。誰が見ても年末の接待とわかる映像に、またもや「語り」が大きなお世話。続いて、隠しておいたクリスマスプレゼントを見つけちゃう大きなお世話のさくら(粟野咲莉)。さくらも可哀想なものだ。

普通なら「あらあら、見つけちゃったのね」と微笑ましいシーンになるのだが、相手の気持ちを考えない夫婦の一人娘なのを知ってしまっているから、「親が親なら、娘も場を読まないな」と見えてしまう。だから、もっと前からすみれと紀夫夫婦をしっかり描くべきだった。今になってラブラブ夫婦生活を描いても遅いのだ。

どうして、すみれは "ふらり" と元職場を訪れるのか?

場面は、キアリス本店。現状でのキアリスとすみれの関係が全く見えてこない。以前働いていた営業中の店に私物を持ち込んでおしゃべり。何度も書くが、そう見えてしまう。手土産でも持参し「クリスマスで忙しいでしょ。お茶でもしてね」なんてカットがあれば、すみれを見直すきっかけになるが、当然そんなのは無い。

すみれは、"自分のことしか考えていない" って解釈?

明美「何やかんや言うて」
君枝「やっぱり、すみれちゃんなのよね」

この明美(谷村美月)と君枝(土村芳)のため息まじりの台詞は、一体何を意味するのか?相変わらず、自分のことしか考えていないと受け取ってよろしいのか?それとも、商品開発的なセンスがあるとか思えってか。本当は視聴率的に良子役の百田夏菜子さんを画面に登場させたい大人の事情だけなんだろうが(だから、良子が手前にいる)。

情景カットに埋もれてしまう程度の存在感のヒロイン

焼き芋を食べるシーン。いつも気になるのだが、すみれと紀夫の声が小さ過ぎる。私が中年で耳が遠くなったせいもあるかもしれないが、この夫婦の会話を聞いていると、幼い頃に祖母が良く言っていた「小さい声だと人と仲良く出来ないよ」を思い出す。お蔭で、私は周囲からもう少し小さな声で…と言われるが(苦笑)

それにしても、この焼き芋を食べるシーンって “ラブラブ夫婦生活” 以外の何の必然性があったのだろう。明らかに、視聴者の興味のない時間繋ぎ。おっと、季節が「冬」であることを示す情景カットの意味合いはあるが、情景カットに埋もれてしまう程度の存在感のヒロインなんて見たことない。

ついに夜なべのシーンで、絶望感が漂ってしまったか…

すみれ「あの頃は、こうして3人で暮らすことが夢やった。
    どうか、叶いますようにって」

また、夜なべか(苦笑)。もう1つ1つ台詞を拾うのが面倒だから、冒頭だけにしておくが、本当に嘘ばっかり。戦争中に3人で暮らすのが夢だったなんて、結婚式の写真を常に持ち歩いていた位だし、紀夫が子育ての苦労を聞いても女中が全部やっていたから話をはぐらかすし。

さくらが大きくなって人の気持ちがわかる優しい子になったのも、ぜーんぶ今も倒れた喜代(宮田圭子)のお蔭。なのに、手柄を独り占めして、夢が叶ったと言っているようにしか見えないのがヒロインのすみれだ。このシーンでついに、本作に絶望感が漂ってしまったかも…

キアリスガイドの前書きも、嘘ばかりのような…

さっさと経理担当を雇え。商売を始める鉄則だろと言うのは置いといて。終盤でやっと「キアリスガイド」が登場した。数日前に持ち帰ってから大して書き加えた様子もないまま、何となくいい感じに仕上がったようだ。そう思えるのは、すみれのモノローグで文面を読んだから。書いてる途中なら書きながら心の声だもん。

どうして、今週はこの「キアリスガイド」を活用しなかったんだろう?原稿を預かった次はほぼ完成では、やはり “すみれは何もやっていない” としか映らない。今回のモノローグも嘘ばかり。「泣いている赤ちゃんを前に、途方に暮れているお母さんへ」なんて書かれても…

私の記憶で印象的なのは、丘の上で戦地の夫を想って自分が泣いて背中のさくらが寝ていたことくらい。私の中では、子育てにすみれが苦労したなんて印象は皆無なんだが。今だって保育所の規律を破ってさくらを預けてるし。我慢なんてしてないよ。こんな説得力のないヒロインの独白が、本作の現状を的確に示してる。

あとがき

今回のラストでも「紀夫君の心に1つの思いが芽生えていました」と言う邪魔でしかない「語り」が入りましたね。折角、紀夫役の永山絢斗さんが演技をしているのに、「語り」で台無しです。ホント、本作は俳優のアップに「語り」を被せることが多すぎる。これ、俳優の顔を隠しているのと同じことですよ。

だから、芳根京子さんなんて本当に女優としての存在感が薄くなってしまってます。芳根さんがお気の毒です。動く紙芝居でないのだから、きちんと俳優の演技で俳優の台詞で、ドラマを描くべき。こんな最低限のことすらやってこずに、更に今は描き損ねたヒロインと夫婦を強引に差し込んで。これ以上の期待は厳しいかもしれませんね。残念ですが…

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ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック


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【これまでの感想】
“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること

第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8 9 10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32  33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43  44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50  51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55  56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61  62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』
67  68 69  

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【べっぴんさん】第70回 感想

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べっぴんさん 第70回

内容娘・さくらのため、クリスマスプレゼントを作ったすみれ(芳根京子)紀夫(永山絢斗)大喜びするさくらは、友だちのためにも作って欲しいと懇願。すみれ、紀夫は、“キアリス”の皆の分も含めてつくり上げていく。 一方、潔(高良健吾)は、近江を訪ねていた。 敬称略 もう、何度書いているか分かりませんが。 ほんと、クドいほどに、すみれを描いています...

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