べっぴんさん (第67回・12/19) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第12週『やさしい贈りもの』『第67回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


キアリスを辞めると決めたすみれ(芳根京子)は、着々と仕事の引き継ぎを進めていく。引き止めたい気持ちはあるものの明るく送り出そうと決める明美(谷村美月)、良子(百田夏菜子)、君枝(土村芳)ら仲間たち。すみれは、キアリスでの最後の仕事としてベビー相談室で書き留めてきたお母さんたちの悩みやその解決法を手帖にまとめたいと提案する。しかし夫たちは貴重な知識をむやみに広げない方がよいと言って反対し…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

もはや救いようのない、破綻状態になってる?

すみれ(芳根京子)がキアリスを辞めると言い出した先週までの物語の中途半端さが、今週(と言ってもまだ月曜日だが)は見事に露呈して、もはや救いようのないような破綻状態になっているのでは?そう、強く感じた15分間だった。そして、前回の感想に書いたように “脚本家複数説” がいよいよ信じざるを得ないようにもなってきた。

坂東家の3人が、ちっとも微笑ましく見えない

主題歌明けの坂東家の “親子3人の図” も、ちっとも微笑ましく見えない。妙に甘えん坊の娘さくさ(粟野咲莉)は情緒不安定なような甘えっぷりだし、「ほんまにええんか?」と言った紀夫(永山絢斗)も「引っ叩いたのが効いたか。しめしめ」的な雰囲気。もう少し「言い過ぎた?」でも良かったのに…

3人の店員が謙虚すぎる。そして、嘘も多すぎる

店員「すみれさんいてへんやったら、やっていけないわ」

キアリス大急支店。だ、か、ら、どうして、こう言う台詞を書いてしまうんだろう?少なくともこの店員の3人は、すみれたちの指導も殆ど煽がずに、自分たちの接客術で働いてる、むしろすみれたちよりも自立した職業婦人だろうに。更にこんなことまで言わせちゃう。

店員「ここまで必死にやって来たあなたが、辞めるなんて」

おいおい、この店員たちはどこまで謙遜すれば気が済むんだ?もしかして、すみれにおべっかでも使っているのか?3人は、すみれがいなくても店員としての職は全う出来るし、“必死” にやってきたところなんて見てもいないし、そもそもすみれが “必死” になんてやったことなどないのに。嘘ばっかり…

すみれが「大した役割はなかった」と言ったらダメでしょ

すみれが辞めると決めた途端に、閑古鳥が鳴いていた店内にまともに客がいる演出。本当に意味がわからない。そして、またとんでもない台詞が飛び出した。

すみれ「私1人がやっていたことって、
    そんなには無いんやけど」

はい、その通り。これは嘘でない。最近のすみれが担当していたのは、大急百貨店の担当者との交渉と打合せだけ。実は、これも最初は4人でやっていたのに、すみれ以外の役割が忙しくなった(描くべきことが増えた)から、すみれしかいなかったと言うのが正しい。

君枝の台詞が、強烈すぎる

明美「4人でしてたこと、これからは3人でするんか」
君枝「あとは、何かある?」

この明美(谷村美月)と君枝(土村芳)の台詞からは、間接的に脚本家のヒロインへの愛が無いことが読み取れる。開店当時以外は基本的に4人1組で何かに取り組んだことなど殆どなくて、3人が忙しいからすみれが大急との打合せをしたように見えているところへ、君枝の「あとは、何かある?」は強烈な一撃過ぎる。

これで、明美と君枝と良子(百田夏菜子)は商品づくりで忙しいから、それ以外のことをすみれに任せていたことになった。更にまずいことに、経理は夫トリオに完全依存の完全委託。いくら何でも、ここまでヒロインが不在でもキアリスが成り立つと言ってしまっては、身も蓋もない…

冊子づくりは、明美たちからの提案が良かったのでは?

そして、いつも “ヒロイン特権” の発動で、すみれが冊子づくりを提案する。これ自体は悪くない。しかし、まず今さら感があり過ぎる。そして、子育てを喜代(宮田圭子)に依存していたすみれより、明美の話をすべて書き残していた良子が提案する方が自然だし、それこそすみれが不在の3日間で3人からすみれに提案した方が良かった。

だって、そうしたらすみれ自身が自分が辞めたあとのキアリスへの不安が払拭できるってエピソードにすることもできて、3人でも頑張ろうってのも伝わるのでは…

いつ、明美が"現実直視型人間" から "お嬢様気質" に?

妻への愛情、妻の仕事を支えようとする夫婦愛には、全く見えない心が虚しい夫トリオのシーンのあと、私にとって違和感しかないシーンになる。夫たちが冊子の無料配布に反対するくだりだ。夫たち(紀夫はそれ程でもないが)は “金ありき” の人間。だから、いつもなら「すぐに書籍化して金儲け」と言い出しそうだが…

明美「心が狭いんですね。
   何でもかんでも商売に繋げなくても、
   ええやないですか。もっと大きく考えや」

明美がすみれたちとの共同生活を通して “現実直視型人間” から “お嬢様気質” になったと受け取るしかないのだが、それならそれで変化の経過を描いて欲しかった。そして、この直後に唐突に『ファミリア』創業当時のモットー的な台詞がすみれから発せられるが、これもそこに至る過程が無いから心にちっとも響かない。

当然、音楽も涙も合わせて、かなり気合の入ったシーンに作ったが、完全に空振り三振。これ、『ファミリア』の関係者が見たらどう思うのか…

最近の潔の "台詞や演技の不自然さ" が多くて気になる

こんなところまで突っ込みたくはないのだが。妊娠がわかってからの潔(高良健吾)の台詞や演技が、どうも不自然さが多くて気になる。今回も紀夫の「おめでとうございます」よりも先に握手の手を差し出す。紀夫がお辞儀をしてから握手するから、僅かな時間だが潔の右手ががら空きになる。

これ、脚本に登場する順番に台詞を言わせるから、こう言う不自然な動作が生まれる。ゆり(蓮佛美沙子)の「ありがとう」に若干食い気味で、紀夫がお辞儀をしながら「おめでとうございます」を言っていたら…。高良健吾さんの間を繋ぐ表情が可哀想に見えてしまった。

"冊子のタイトル決め" は "4人" でやるべきだった

どうやら脚本家も演出家も「夜なべ作業=必死」と言う単純な思考回路で、すみれの “必死さ” を描こうと必死だが、ここはそうじゃないのでは?ここは、4人での最後の共同作業ってことで、全員でやったら良かった。すみれの “置き土産” にして涙をそそりたいのだろうが、手渡すだけで押し付け感すら漂うお寒いシーンに。

特に、冊子のタイトル決めは4人でやるべきだった。すみれが勝手に事前に決めておいたタイトルを発表して、みんなが頷くだけって?こう言う “ヒロイン特権” をすぐに安直に使うからドラマが面白くなくなるのだ。

これね。ヒロインが必死になって頑張る姿がありさえすれば、多少の “ヒロイン特権” には目をつぶれる。しかし、本作のヒロインは日頃は特に何もせず、いろいろ周囲に押し付けて、ここぞの時だけ “ヒロイン特権” で登場して1人で決めてしまう。これでは、いつまで経ってもヒロインに共感できないのは当然だ。

あとがき

どうせ、今週はクリスマスの話になるんでしょ。どうせ、最後には創業20周年パーティーを全員でお祝いするんでしょ?だったら、4人で、夫婦二人三脚で、家族でキアリスを中心に団結していく姿を描けば良いのに。

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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック


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【これまでの感想】
“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること

第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8 9 10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32  33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43  44 45 46 47 48
第9週『チャンス到来!』
49 50  51 52 53 54
第10週『商いの聖地へ』
55  56 57 58 59 60
第11週『やるべきこと』
61  62 63 64 65 66
第12週『やさしい贈りもの』

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