べっぴんさん (第66回・12/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第11週『やるべきこと』『第66回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
すみれ(芳根京子)と夫の紀夫(永山絢斗)の関係はギクシャクしたまま。さらに、娘のさくらが通う保育所のシスターからは、「子供のことをもっとしっかり見てあげてください」と話をされる。仕事で忙しい毎日を送るあまり、夫のことも娘のこともちゃんと見られていない自分に気がついたすみれ。後日、キアリスの仲間の明美(谷村美月)、良子(百田夏菜子)、君枝(土村芳)は、すみれから思いもよらない言葉を聞き…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
どうして、こんな台詞を書くんだろう?
すみれ「私がいななくても、みんななら大丈夫やと思う」
どうして、こう言う台詞を書いてしまうんだろう?まあ、こうでも書かないと、そう見えないと、脚本家が思っているからなんだが。
ただ、本来なら、「すみれがいなかったらキアリスはどうなるんだ?」と思わせなきゃいけないのに、残念ながら本作をずっと見てきていれば、否が応でもすみれ(芳根京子)がいなくても、キアリスは安泰と見えてしまっているのが、本作の残念な所。そこに、脚本家が気付いているのか。
一番目の失敗は、すみれに役割や担当を与えなかったこと
先の台詞のお陰で、すみれに “役割” や “担当” が無かったことが、バレてしまったではないか。多分、新聞取材の時に “代表” と言う役割や担当を明確に描くべきだったのだ。
すみれはキアリスの “代表” であり “交渉担当” であると位置付けするべきだった。それを蔑ろにして、ダラダラと進めてしまったのが、一番目の失敗。
二番目の失敗は、喜代を倒れさせたこと
喜(宮田圭子)代が倒れたことで、すみれが家事も育児もやっていなかったことになってしまった(ように見えた)。これについては、娘の小さい靴のエピソードで失敗を上塗りもした。
だって、靴のくだりが無ければ、まだ何とか喜代が倒れたから、すみれが家事や育児に忙しくなって、過労で倒れたと言う路線さえ切り捨てたのと同じだから。でも、喜代が倒れてから大した時間は経っていないが。
この二つの失敗で、すみれへの不信感さえ作ってしまった
結局、この二つの失敗で、すみれはヒロインではあるが、一時期に「キアリスの物語」には絶対に必要な登場人物では無くなってしまった。そう、すみれは結果的に何にもしていないのと同意になったのだ。
折角、ドラマがキアリス中心に進むと思ったのに…
そして、今回で更に困ったことに、すみれがキアリスを辞めてしまった。これで、今後はすみれの“ヒロイン特権”で、物語が「キアリス」から「夫婦」に移るだろう、折角、ドラマがキアリス中心に動き始めるかと期待したのに。
一体、この脚本家(たち)は何を描きたいんだ?
この脚本家は、一体何を描きたいんだ?こんな状態でゆりのエピソードを突っ込んでも、話が完全に分かれているのがわからないなだろうか。間違いなく、これは夫婦、キアリス、ゆり(蓮佛美沙子)たちを並行に描いているとは言えない。ドラマが四人一組だからって、脚本家も複数名で一組なんて、洒落にもならない。
あとがき
流石に、今週は酷い6日間でした。3つの話がコロコロと変わって描かれただけ。連携も連続性もない。このまま“いつかは”と期待して良いのでしょうか。
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
●“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
●「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
●べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
●「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
●「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
●「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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第2週『しあわせの形』
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第3週『とにかく前に』
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第4週『四つ葉のクローバー』
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第5週『お父さまの背中』
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第6週『笑顔をもう一度』
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第7週『未来』
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第8週『止まったままの時計』
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第9週『チャンス到来!』
49 50
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第10週『商いの聖地へ』
55
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第11週『やるべきこと』
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