カインとアベル (第9話・2016/12/12) 感想

フジテレビ系・月9『カインとアベル』(公式)
第9話『衝撃!!裏切りの瞬間追い詰められる家族』の感想。
なお、原案:旧約聖書「創世記」第4章「カインとアベル」は未読。また、関連の映像作品も未見。
優(山田涼介)は退職する梓(倉科カナ)を呼び出し、一緒に働こうと誘う。ところが、梓は拒絶し、全てを失った隆一(桐谷健太)と一緒に生きていくという。敗北感に打ちのめされる優。そんな時、貴行(高嶋政伸)から隆一が諦めた土地開発計画の存在を聞いた優は、競争心を駆り立てられ、黒沢(竹中直人)に連絡を取ってある政治家への仲介を依頼する。一方、梓は隆一が引きこもる別荘を訪れ、貴行から預かってきた万年筆を郵便受けに入れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
後先考えずにやりたい放題の "幼稚な男" に共感できない
今や、個人的には、“俳優・山田涼介” の大人の芝居を見たくて視聴継続しているような状態の本作。しかし、残念ながら優(山田涼介)が取締役になってから、後先周囲も考えずにやりたい放題の幼稚な男になり、かなり感情移入できなくなってしまった。これでは、山田さん演じる優を応援できないのだが…
隆一と梓パートは時間繋ぎ 優の仕事は "会社ごっこ" に
迷走してるね。企業ドラマと家族のドラマのどっちに重心を置くのかに。もう第9話の脚本の構想を練る時に、第8話まで迷走が止まらないのだから、まず第8話のラストで隆一(桐谷健太)を退場させた後、第9話の冒頭で梓(倉科カナ)も退場させて、優1人を描く企業ドラマ、人間ドラマに絞り込めば良かった…
でも、脚本家はタイトルに縛られて、どうしても家族ドラマの部分を無理に残した。それもかなり大きく。おかげで、隆一と梓のパートは単なる時間伸ばしにしか見えず、企業ドラマの部分は、ほぼ “会社ごっこ” になってしまった。大企業としてのリアリティも乏しいし、恋愛ドラマとしてもあり得ないお話に…
良い部分もあるし、脚本家が描きたいものもわかるが…
悪い部分ばかり書いてきたが、良い部分もあるし、脚本家が描きたいものも何とか理解は出来る。主人公のサラリーマンが、“愛への渇望”“父に認められたい”と言う呪縛の中で葛藤しながら、家族や仕事、愛する女性への気持ちなどに錯綜する中で、“本当に大切なもの”を手にする物語…
その意味では、“父に認められたい” と言う呪縛の中で葛藤し、父からも暴走していく弟の優は描かれたし、高田家を見放し一人で歩き出す兄の隆一も描かれた。ただ、やはり気になるのは、共感できない主人公と言う設定と、今回で言えば最初から見え見えのオチ。さて、最終回で巻き返しと回収ができるか。
あとがき
“俳優・山田涼介” の大人の芝居は良いんですけどね。そんな私でも “高田優” を好きにはなれません。これが、つくり手の意図ならば、最終回では見事に裏切ってほしいです。今回の脚本が阿相クミコさんだから、次回も同じでしょうね。だったら、最終回の演出は、第2,6話のコンビの葉山浩樹さんが良いと思います。すっきりと終わって欲しいです。
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