べっぴんさん (第60回・12/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第10週『商いの聖地へ』『第60回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
期間限定の百貨店への出店最終日を迎えたすみれ(芳根京子)たちは、目標をはるかに越える売り上げをあげたことを知る。いつも辛口ばかり言っていた夫たちも、妻達の頑張りを認めるのだった。その後、商店街の店を訪ねてきた大急百貨店の社長・大島(伊武雅刀)は、すみれたちに驚くべき提案をする。一方、会社の新しい企画である洋裁教室の説明会で、司会を任された紀夫(永山絢斗)は、緊張のあまり客を前に突如倒れてしまい…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
これまでの59回は無かったことにしたら、称賛できる
今回の感想は、ここ数週間はご無沙汰していた本作への「称賛」が出来そうだから、これまでの59回は無かったことにして、感想を書いてみる。
まず、社長・大島(伊武雅刀)が是非とも大急百貨店にと「キアリス」を推した意味が、最終日の百貨店に客が押し寄せたことで証明された。そして、「キアリス」の商品が人気商品に値する品質であることも描かれた。更に、閑古鳥が鳴いていた「キアリス本店」が人気のある話題な店であることが、客が買い物する姿で描かれた。
そして何より、4人が「キアリス」を仕事として認識し、協力して頑張る姿が描かれた。更に、これは若干眉唾だが、夫らも妻たちを後方支援していた風に描かれた。もう一度書くが、これまでの59回を無かったことにしたら、今回の15分間で描かれたすみれ(芳根京子)こそ、朝ドラの応援したくなるヒロインになったのでは?
これまでの59回は忘れて、楽しい朝ドラ生活を取り戻そう
更に、大急百貨店の社長夫人である大島いつ子(前田美波里)からのネタ晴らしも爽やかだし、社長(伊武雅刀)からの正式な支店出店の話も、きちんとサプライズとして成立していた。
まあ、すべてはこれまでは無かったことにしてと言う大前提での称賛なのは間違いない。本来なら最低でもこの位の4人の協力体制や仕事をする姿、客や商品が売れるところ、夫たちの関わりを描くべきだった。そして、少なくともヒロインのすみれに関しては今回位の笑顔を見せるべきだった。
すべて「だった」と過去形にする意味は、もう本作においてはこれまでの放送についてどうこう言うレベルで無いのは周知のこと。だとしたら、今回の第60回を第1回と思って「20周年」も忘れて、紀夫(永山絢斗)が戦地で大変な目に遭ったことだけ忘れずに、残りの91回を観た方が、幸せな気分になれそうな気がした。そんな第60回だった。
あとがき
本当は、今回にも、これまでにもまだまだ書き足りない本作への不満や要求は山ほどあるが、今回は止めておきます。とにかく、少しだけすみれがヒロインに見えたことと、「キアリス」が会社と職場であることが描かれたのは良かったです。第60回に限っては主題歌の歌詞♪空にかかる虹を今日も信じ歩き続けよう、が心に響きました。
どうか、この第60回の放送を最低限の品質としてして、残りを描いて欲しいです。ですから、このレベルから下がったらまた厳しく書きます。
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
1 2 3 4 5 6
第2週『しあわせの形』
7 8
“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
9
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32
べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
33 34 35 36
第7週『未来』
37 38 39 40 41 42
第8週『止まったままの時計』
43
「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
44 45 46 47 48
「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
第9週『チャンス到来!』
49 50
「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること
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第10週『商いの聖地へ』
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