べっぴんさん (第58回・12/8) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第10週『商いの聖地へ』『第58回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
すみれ(芳根京子)たちは、ついに期間限定の百貨店での出店初日を迎える。キアリスに期待する大急はショーケースを2個用意し、周囲の売り場担当者から嫉妬されるほど。しかし予想に反して、2日たってもお客さんが一人も来ない結果に。原因を考えたすみれたちは、いつも百貨店に来るお客さんは子育ての終わった年配の方が多く、子供服に興味がないということに気づき、キアリスを知ってもらおうとある対策を打つのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
語りで「紆余曲折」だって…(苦笑)
アバンタイトルのそれも冒頭の「語り」で目が覚めた。
はな(N)「紆余曲折はありましたが…」
もはや、視聴者(私)にケンカを売っているのか、作り手が表現するのを諦めたのかどっちかだとは思うが、この「紆余曲折はありましたが…」にはあきれるしかない。その上「初日」の表示と太鼓の音。なに?あれで笑えって?もうどうかしてるんじゃないだろうか。
これまでの本作が凝縮された冒頭の5分間だった
これも、作り手は面白いと思って、演出と編集をしているのだろうか。
君枝「まだ、何も売れてないよ」
すみれ「えっ?」」
良子「お弁当箱は?」」
明美「嘘やろ…」」
良子「次、私の番よね?行って来るわ」」
(時間経過があって…)」
明美「あかん。誰もお客さん来んかった」
まあ、笑いは人それぞれツボが違うから置いておくとして、このすみれ(芳根京子)たちって何だろう?全然、百貨店販売の初日の台詞に思えない。いつもの「キアリス」、いつもの4人のことだから。
そして、百貨店の売り場も閑古鳥が鳴いてる状態。これもいつもの「キアリス」と一緒。結局、「紆余曲折」なんて描かれていないし、描こうとしていないのに、「語り」でだけ言ったって何の説得力も無い。経過を描かないから面白味がない。これまでの本作が凝縮された冒頭の5分間だったを言えるだろう。
出店案内のポスターも、常連客への案内も無しで出店?
「売れない」を連呼していたが、出店前に店内へそのことを客に知らせるチラシやポスターも無し。商店街の人気店なら常連客に知らせるシーンでもあっても良さそうだかが、そのような「努力」も脳内補完するべきなのか?それで、出店してから2かも経って、ポスター配布って?ドラマチックにしたいにも程がある。
その上、正に雁首並べた構図の「妻の夢の棚ボタ待ちの夫トリオ」もイラッとするだけなのだが…
4人の準備不足と、夫たちの無能っぷりを露呈しただけ…
明美「後からやったら何でも言えるわ」
なんか、今回は脚本家の自虐ネタが多いような。この明美の台詞も本作の現状を正確に言い当ててる。今回のアバンでの語りなんて、本当に「後からやったら何でも言えるわ」って感じ。ポスター貼りも口コミもぜーんぶ後から。で、たったそれだけの「努力」で大盛況…
だったら、出店前からやっとけってだけの話。それを15分もかけてダラダラと。これ、プロが気合を入れて作ってる朝ドラなんだろうか?もう、そこを疑いたくなくなるレベル。まだまだ期待は捨てないと書き続けては来たが、今回の15分で気持ちが変わる日は遠くないように感じてしまった。
あとがき
出店準備をしている時に、「キアリス」の店先のポスターと、すみれが通りを歩く客にチラシを配るカットのたったの2カットで良いからあったら違ったのに。3日間で最終日だけ売れたなんて、4人の準備不足と夫たちの無能っぷりを露呈しただけ。もっと、まともにヒロインたちを描くべきです。
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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