べっぴんさん (第54回・12/3) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第9週『チャンス到来!』『第54回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


百貨店の話を断ったすみれ(芳根京子)に、紀夫(永山絢斗)はなぜもっと考えてものを言わないのかと怒る。やけになり酔っぱらった紀夫を連れてきた潔(高良健吾)とゆり(蓮佛美沙子)にも、「自分の気持ちを変えることはできない」と頭を下げるすみれ。一方、明美(谷村美月)のもとには、妖しい男が類似品の商売をしないかと迫る…。翌日、百貨店の社長大島(伊武雅刀)がすみれに直接会いたいと言ってくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

世間知らずなお嬢様の一方的な "気まぐれ発言"なの?

今回のアバンタイトルでも、すみれ(芳根京子)が「全部無かったことにして下さい」と言っていたが、前回も書いたように、視聴者には何一つと言って良いほど「キアリス品質」がどう言う基準なのか紹介されていない状態で、百貨店の要求を断っても、世間知らずなお嬢様の一方的な “気まぐれ発言” にしか見えていないのだが。

不合理だし何の脈略も感じない中途半端な脚本と演出

主題歌明け、百貨店側の交渉担当・小山(凪川アトム)の「うちの社長が何が何でもキアリスさんと契約したいと言うとるんです」も不可思議だ。要は「大急品質」に合わせろと言うことなんだろうが、繰り返すが大急百貨店がどんな高級人気百貨店なのか描かれていないのに、勝手に話が「品質管理」の話にすり替わってる。

そりゃあ、史実では、大急百貨店のモデルは阪急百貨店。交渉担当・小山は当時の『ファミリア』の担当者だった課長の鳥居正一郎さんと次長の土岐国彦さん。鳥居さんは後に阪急百貨店の第3代社長にる大物で、紀夫(永山絢斗)のモデル・坂野通夫さんの大学時代の先輩で、だから契約話はとんとん拍子に…まあいいや。

史実で大切なのは、すみれのモデル・坂野惇子さんが話を断った理由が、「商品タグ」を外されれたり作業工程を省略するのが嫌だったのでなく、実は次長の土岐の “上から目線” の態度が気に入らなかったことらしいってこと。正に “お嬢様気質” が原因だってこと。

そんな史実を、さもヒロインの「キアリス品質」や自身や自社のプライドを守るために断ってる “みたいな” 脚本と映像処理にするから話がもやもやしてくるのだ。何度も書くが、この脚本家は史実通りの部分と改変した部分の馴染ませ方が下手過ぎる。不合理だし何の脈略も感じない…

「妻の夢の棚ボタ待ちの夫トリオ」のシーンは要るの?

そして「お気楽や」と呑気に酒を酌み交わす「妻の夢の棚ボタ待ちの夫トリオ」の方が、もっとお気楽なのだが。そして、仕事をしている様子も描かれず、女房たちの愚痴を酒の肴に…。こんなシーン必要なの?

明美はお嬢様3人に取り入って仲間になったみたい…

さて、時間は不明だが閉店後の夜遅くに明美(谷村美月)の所に、梅田の闇市の元締めの元子分・玉井(土平ドンペイ)がやって来るが、相手を確認もせずにドアを開ける時点で、演出への落胆が半端無いシーン。

玉井に「何かあった時に助けてくれるのは何や?金やろ~」と言われて、明美の心が揺らいだように見えたが、あれ、どう言う解釈をすれば良いのだろう?その直後に住み込みの雑用係・武(中島広稀)と苦労人同士の話でもするのかと思いきや、意外にも明美がかなりの上から目線。

芝居の雰囲気からすると、私も昔は苦労に苦労を重ねてきたけど、何とかお嬢様3人に取り入って仲間に入れて貰って、今は結構いい生活してるんだけど~的な。明美って、そう言う設定になっちゃったの?

紀夫の妻への一言も、今や紀夫の自己保身にしか見えない

百貨店の社長大島(伊武雅刀)がすみれに直接会いたいと言って来たくだりで、すみれが「気が進まない…」と言ったのは正に “お嬢様気質” で、普通なら腹が立つところだが、すみれらしいと言えばそんな感じ。そんな妻に対して紀夫が「礼儀やろ。わがまま言うんやない」と珍しく諭したが…

ここ最近の紀夫は、あっちこっちにペコペコして、腐ると酔っぱらってる印象が強いから、このシーンも諭したと言うより、「俺のメンツも考えてくれ」と自己保身しているように見えてしまった。結局、脚本も演出も都度都度の言動や演技しか考えていなから、視聴者が “流れ”や“整合性” を脳内補完しなくちゃいけない。

あとがき

結局、社長との交渉は次週に持ち越しですか。それなら、紀夫の台詞で終わらせた方が引き延ばし感がなくて後味が良かったですね。それに、次週から明美と武の恋バナも?なんだかなあ~

最近、すみれのモデルである坂野敦子さんのことを調べているのですが、本作のヒロイン「坂東すみれ」の描き方を見ていると、坂野敦子さんって人は、お金には困らず世間知らずでわがままで全部周囲の人に依存して、好きなことをやって今の『ファミリア』を築いた4人の女性の1人でしかないって見えてます。

これで良いのでしょうか。『ファミリア』も見て見ぬふりなのかな?それにしても、すみれって本当は何に考えていないのだろうか?

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坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック


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【これまでの感想】
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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第2週『しあわせの形』
7 8
“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
9
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
10 11 12
第3週『とにかく前に』
13 14 15 16 17 18
第4週『四つ葉のクローバー』
19 20 21 22 23 24
第5週『お父さまの背中』
25 26 27 28 29 30
第6週『笑顔をもう一度』
31 32
べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
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第7週『未来』
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第8週『止まったままの時計』
43
「べっぴんさん(第43回・11/21)」を"紀夫の立場"で改めて考えてみた
44 45 46 47 48
「べっぴんさん」2か月過ぎても、まだ本当の意味で "ドラマ" になってない!?
第9週『チャンス到来!』
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「べっぴんさん」第50回まで描かれずに残念だったこと。そして、本作の課題と今後に期待すること

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【べっぴんさん】第54回 感想

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