べっぴんさん (第51回・11/30) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第9週『チャンス到来!』『第51回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
すみれ(芳根京子)を説得できなかったことで、紀夫(永山絢斗)は坂東営業部の同僚に責められる。百貨店に恩を売ることが、会社の利益につながるからだ。その晩、すみれは紀夫の素直な思いを聞き、すみれは新聞記事がきちんと4人の店ということを知ってほしい、だから百貨店に出品をしたいと良子(百田夏菜子)や君枝(土村芳)に打ち明ける。しかし大量の商品をどうするのか、製作場所はどうするのか、問題は山積みだった…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
すみれは、想像力がないのか?
うーん、すみれ(芳根京子)が紀夫(永山絢斗)たちからの大急百貨店への商品提供を断る理由がイマイチわからない。すみれがなーんにも考えておらず、面倒くさいだけなら納得できるが、普通は断ったらいくら当主の紀夫でも社内での立場が難しくなるくらいは想像できそうなものだが…
すみれの "魚の死んだような目" からは何も伝わらない
紀夫から「可能性」って言われた時のすみれの表情って、何を表現してるんだろう。紀夫の言ってる意味すら理解できないような魚の死んだ目みたい。儲けも有名になるのも度外視は良いとしても、「良い品質の子供服やベビー服を作りたい」と言う気持ちさえ伝わらない。もう、自己表現をしないを通り越して、心を読ませないってこと?
ずーっと「お嬢様3人と使用人の娘」な明美がかわいそう
で、悔しかったんだ。すみれ。お店を知って貰いたいがために、百貨店との取引をしようと決意することと、明美(谷村美月)の心の大きな傷を癒すこととは、明らかに違うことでは?新聞社に抗議もせず、店が百貨店発信で有名になって、客が「キアリス」に来たら4人でやってるのがわかるって仕掛けなのか。
なんか、こう言い勘違いな方法論で納得させられた明美がかわいそう。いや、当初からずーっと「お嬢様3人と使用人の娘」の関係として描かれている小野明美と言う人間が、こんな方法で納得すると言う物語が寂しいと言った方が良いかも。
すみれの存在感が欲しい
そして、縫い子さんの問題もいつもの「あっ!」で解決しちゃうすみれお嬢様。何でここまで悩む姿を描こうとしないのか全くわからない。先の包装紙も「ほんまやねえ」と良子(百田夏菜子)に準ずるだけ。もう少し、すみれの存在感を出せないものだろうか。
あとがき
なぜ、ここまで「お嬢様3人と使用人の娘」の人物配置で画面に収めるんでしょう。演出的にホント不自然。今日の4人入れ込みのカットは全部横位置で「3:1」になってました。包装紙だって最初にすみれと明美で手にするだけで良いし、包装紙を広げたらテーブルを俯瞰(真上)で撮れば済む話。
だから、いつまで経っても「4人のお店」に見えない。新聞記事の話もこれで終わりですか?なんか、明美がかわいそう過ぎます。今回はこんな感想しか浮かびませんでした。それにしても、芳根京子さんへの演技指導、もっとしっかりやって欲しいです。それだけでも、すみれを共感したくなるキャラクターに変えられると思うんですが…
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
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第3週『とにかく前に』
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第4週『四つ葉のクローバー』
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第5週『お父さまの背中』
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第6週『笑顔をもう一度』
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第7週『未来』
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第9週『チャンス到来!』
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