べっぴんさん (第49回・11/28) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第9週『チャンス到来!』『第49回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
終戦から3年、すみれ(芳根京子)たちの暮らしも少しずつ上向き始めていた。ベビーブームの影響もありキアリスは順調に客足を伸ばし、新聞の取材の申し込みが舞い込む。紀夫(永山絢斗)は坂東営業部の経理として堅実に仕事を進めており、潔(高良健吾)も近々会社を継いでもらおうと得意先との顔つなぎを始める。ある日、大急百貨店の社長・大島(伊武雅刀)を接待していると、彼が意外な店に興味をもっていることを知る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ホント、「過程」が描かれない
アバンタイトル。また、時間経過。2年間の着実な変化や順調な成長こそ観たいのに、それが「語り」で処理されちゃうと…。子供たちも一気に巨大化。「キアリス」なんていつの間にか、人を雇える状態にまでなってるし。そして、そもそも紀夫はそろばんばかり弾いているが、何の仕事をしてるのかさっぱりわからん。
だから、「葛藤」も描かれない
それにしても、ここまでヒロインの葛藤が描かれないと、歴史年表を読んでいるより退屈だ。3年間の着実な変化や成長が描かれずに、唐突に新聞社からの取材申し込みと百貨店からのテナント入店依頼のネタ振り。
本作では葛藤は描かれないから(決めつけてる)、新聞記事で一揉めするバッドエピソード(悪いお話)と、坂東営業部のお陰でキアリスが百貨店入りするハッピーエピソード(良いお話)が、今週は1つずつ描かれることがバレただけ。なぜ、自らネタバレをするんだろう?
従って、物語に信ぴょう性が生まれない
さて、この箇条書きのような展開は、本作では第1,2週辺りに似てる。無駄を省きテンポ良く進んで心地好かった頃だ。ただ、あの頃もサクサク進むのは良かったものの、人物描写がその犠牲となり、その影響が今の「今一つ登場人物の内面がわからない」状態に繋がってる。
となると、今後の展開に影響が及ぶとしたら、キアリスと大急百貨店の描写不足により、更に「すみれたちはキアリスで何をしたいの?」状態になる可能性がある。
まあ、「何かなあ」と言っただけで包装紙のアイデアがすぐ浮かんでしまうところや、新聞記者の「代表の方は?」へのすみれの返事が、既に何をしたいの?状態を漂わせていたし、大急百貨店の社長がテナントを決める理由が奥さんの勧めってだけで信憑性もないし。何か、3か月目突入なのに、雑さしか見当たらない月曜日だった。
あとがき
「語り」で、店の経営もすみれたちの生活も上向いていると言ったのなら、どうして店内に他の客のエキストラを配置しないんだろう?どう贔屓目に見ても、繁盛している店には見えません。こう言うところの演出を手抜きしたら、説得力がなくなります。それでなくても、過程が描かれていないのですから、せめて現状だけでもまともに描写した方が良いです。
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
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第4週『四つ葉のクローバー』
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第5週『お父さまの背中』
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第7週『未来』
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